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一応最近購入したものですが、少し古いものもありますのでご了承ください。

「新・課外教授」   グイド&マウリッツォ・アンジェリス   伊DIGITMOVIES   CDDM188

 長年に渡り、待ちに待った音源のリリースです。しばらく時間を置いたら、愛聴盤のコーナーに移動するでしょう。中学生時以来、この映画をTVで観て以来、音楽がかすかに頭にのっているような、いや、メロディは忘れたが、良いことだけは覚えていた。なんだそれ! ・・・しかし、スキー場、キャロル・ベイカーが撃たれる、雪の上に血、というキーワードだけは覚えていた。題名は新だとか、続だとか、個人だ、課外だ、とかややこしいのでわからなかったが、DVDのコーナーで裏ジャケみて、これだっ! でゲット。音楽もばっちりだった状態が数年つづき、っからのCDリリースなわけだ。もうこの後、「複数犯罪」とか「五匹の用心棒」が聴けたら死んでもいいくらいだ。曲のメロディ構成は単純であるが、徐々に盛り上がるBメロが実にいいのだ。この主題がいろいろなヴァリエーションで繰り返し出て来るのも黄金時代のイタリア映画そのもので、とくにヨーデル風のアレンジが素晴らしい。第2の主題といってよいピアノの曲も文句なしにいいし、脳裏には残っていなかったが、泣きギターによる別メロの曲も、こんなに深い曲が流れていたかな、なんて思うほどの良さである。何年かに一枚の満足CD。

「ふたりだけの恋の島」  ジャンニ・マルケッティ  伊BEAT    DDJ011

 詳しいことはここ「愛聴盤2」を見て。RCA盤は日本だけの快挙だったんだが、曲増やしてイタリアで目出度くリリースだが、マーケット的には日本向けなんだろうな。ほとんどの購入者が日本人だろう、このところのヨーロッパ復刻盤は。ジャケットがRCA盤と同じオリジナル・ジャケットなんだが、自分としては日本盤レコードのジャケが気に入っている。(EPしかもってないが)

 

「ラ・ブーム/ラ・ブーム2」  ウラジミール・コスマ  仏Paris Productions Partnership  JUST-CD 19801984-1

 コスマの代表作が完全スコアで甦った。レコードでは歌ばかりで、スコアは少なかっただけに歓びもひとしおですぅ。やさしく思春期の乙女を包みあげるようなメロディと演奏は永遠です。日本人的にも、外国人の女優で「萌える」感覚を覚えたのは、トレーシー・ハイドとこのソフィ・マルソーぐらいですな。(「青い珊瑚礁むのブルック・シールズだとか、その後いろいろなアメ女が出てきたが、いっさい萌えず。) この後ソフィはクロード・ブラシューとかいうオッサン相手に脱いだのでした。はかなくも昔のオタの命日となったのでした。

「バット・ガールズ」  ジェリー・ゴールドスミス   米LA-LA LAND   LLLCD 1169

 この映画当時少しは話題になったけか、覚えてはいるものの、観たことがない。よって音楽も知らずにいたのであった。こうしてリリースされたのはありがたい。さすが巨匠ゴールドスミスを堪能したわ。静かに美しいメロディではじまったと思いきや、同じメロディでガンガンと打楽器とブラスで攻める2曲目前半がいい。覚えやすい良いメロディで、繰り返し使用され、ひさびさにアメリカ映画で、その黄金期を彷佛とさせる出来上がりです。このメロディで、映画全体に1本の筋が通った感のある仕上がりですな。これが本当の映画音楽なんだと思う。緊迫した動きのある場面でも主題のメロディはしっかり聴かせろや、と90年代からの無機質にガンガンくるだけのアメリカ映画音楽の凋落ぶりにはガッカリさせられる毎日であったのだ。

 

「アマゾネス」  リズ・オルトラーニ   伊カルテット QRSCE029

 日本盤LPと伊ポイント盤CD(カップリングもの)だけだったのが、日本盤LPヴァージョン収録、曲数増しの完全盤リリースとは、やはりターゲットは日本人マニアだな。「ダーティ・セブン要塞攻防戦」の曲が入ったシネ・ディスク盤そのまま収録してくるんだから。当時、日本の劇場版でこれが流れていたのかね。知っていることといったら、自分の記憶が正しければ、何かの映画を劇場で観たときに「アノゾネス」の予告編やってて、そのBGMが「ダーティ・セブン要塞攻防戦」の曲だったということだ。最近DVDで観たが、この曲は本編では流れなかった。それと思い出したっ。バカロフの「CUORI SOLITARI/Il Corsaro」西SAIMEL盤の最後の曲、これが「アマゾネス」の曲であることが判明、しかし、この曲は今回のCDには収録されておらず。なんと中途半端な完全盤じゃぁ。ていうか、なんでバカロフの作品に紛れ込んだのかマスターテープぅ。

「ゴールデン・チャイルド」  ジョン・バリー、ミッシェル・コロンビエ  米LA-LA LAND   LLLCD 1180

 ジョン・バリーとミッシェル・コロンビエのスコアを集めたトラックは2枚の量では収めきれず三枚に。レコードでは半分以上が歌ものだったので、こんなに曲があったんだと言うか、こんだけテンクしていたんだと言う印象。重厚なバリーと洒落たコロンビエの対照的なところがよろしやす。

「デジャ・ヴ」   ピノ・ドナジオ   米INTRADA  Special Collection Volume 175

 気品高い音楽と、どこまでも深く闇がつづくような音楽は素晴らしい。大編成のオケを指揮するのはナターレ・マッサラという人か。ちょくちょく、ドナジオとのコンビを組んでるそうだな。

「LA COLT ERA IL SUO DIO」   ヴァジリ・コユチャロフ  伊GDM GDM4147

 この作曲家のマカロニがちょくちょくリリースされてますが、実にマカロニの横道ぶりメロディがいいです。好きになりましたよ、この作曲家。

「続・シンジケート」   リズ・オルトラーニ  独クリス・サウンドトラック・コーナー  CSC 009

 思い出深いサントラです。高校時代にこの日本盤LP、レコード屋(死語)で見たんですわ。欲しかったけど、そりゃ金ないわな、高校生に。シングル買うのがやっとやった。ラジオのリクエスト番組で歌謡曲並にリクエスト多かったんよ。今では考えられんやろインストがやで。大学生になってイタリア盤でまだ廃盤になってなかったBEAT盤を買った。セリフ入り違うかった。あああの幻の日本盤LPよ、いずこ。

「エミリーの窓」  エンニオ・モリコーネ   伊カルテット   QRSCE031

 最近はモリコーネの再発完全盤とか曲数増やしてだけのリリースがやたら多いので、もうあきちゃった。で買わないようにしてるんだが(嘘付け、金が回らないのだ)、これは80年以来初めてだよねぇ。アメリカ映画でたしかモリコーネ、アカデミー作曲賞にノミネートされていたような記憶が。聴いたら、結構いいね。深いもんがある。しかし、ニコライが編曲していたらもっと深いものになったはず。このメロディにニコライ調はなし。

「流血の絆/野望編」   セルジュ・フランクリン   仏Music Box  MBR-005

 民族的な匂いプンプンのメロディと暗黒街ものの緊迫感とか一体となった素晴らしいスコアである。家族の愛と絆をテーマにしたやさしい曲もある。レコードより曲数も増えてリリースされるとこ見ると根強いマニアが多そうだな、750枚限定っていうのも1.5倍増しだし・・・・。

「DJURADO」   ジャンニ・フェリオ   伊GDM GDM 4143

 おお、「荒野の一つ星」のサブ・テーマ曲の使い回しかというより、1966年作品ということは、こっちの方が先かな。でも、アレンジ的に聴きやすいのは「荒野の一つ星」の方だな。ひと昔前にリリースされた4枚からなるキング・レコードのマカロニ・オムニバスでしかそれは聴けない。

IL PLANETA D'ACQUA   エンニオ・モリコーネ   伊COMETA CMT 10017

 ん、どっかで聴いたような曲? モリコーネは使い回しが多くて、もう麻痺状態。そもそもドキュメンタリーのようで、使い回しの可能性は十二分にあるが、自然を意識した音づくりというか、選曲は、落ち着いた一時には欠かせないものであります。

「エル・コンドル/戦うパンチョビラ」   モーリス・ジャール   仏ユニヴァーサル  277 136 2

 「エル・コンドル」は始めてのリリース。1970年、監督ジョン・ギラーミンとくれば大作か人気作かといったところで、リリースがなかったのは、あんまり話題にもならず、興行的によくなかったためだと思う。70年ではマカロニウエスタンの風も止んでたころで、名作「ミスター・ノーボディ」もリアルタイムでは興行的に不発だったわけで、仕方なかったですね。(「ミスター・ノーボディ」は後に柳生博、広川太一郎吹き替えでテレビ放映し、火が付いた) メキシコ音楽をジャールに作らせたら右にでるものはないわけで、いい曲です。ですが、私は「戦うパンチョビラ」の方がが大好きです。CDでのリリースを待っておりました。とにかく聴いていて元気が出ます。落ち込んでいる時は「戦うパンチョビラ」です。邪気のあるロック等の音楽ではなく、心底、心がまっすぐ綺麗で元気になれます。

「COME UN DELFINO」  エンニオ・モリコーネ  伊RTI 88697887602

 久々、モリコーネの傑作ではないでしょうか。「シチリア物語」も良かったけど、こちらの方がすきです。水泳ものの映画のようで、静かに、ゆっくりとメロディは流れます、しかし、低音の管楽器とともに深まりのある音楽となり、コーラスとともに壮大な広がりを聴かせてくれます。ゆったりと心落ち着けて聴きたい一枚。

「AMORE LIBERO」  フャビオ・フリッツィ  伊カルテット QRSCE012

 とにかく美しい曲。南国で繰り広げるフリーセックスものに、こんなサラッと美しいメロディをつけるとは。やらしさのひと欠片もないがな。イタリア映画音楽界で知る人ぞ知るビクシォ、フリッツィ&テンペラのトリオのうちの2人が作ったもの。まぁメイン・テーマの1曲以外は、普段の南国フリー・スェーックスものだな。「JANINE」のテーマもなかなかいいぞ。オリジナルLPは高いそうだ。

「il Sesso degli Angeli」  ジョヴァンニ・フスコ  伊BEAT BCM 9504

 ちょっと古臭いイタリア映画音楽と語るなかれ。これぞ原点なのだ。高らかなコーラス(イ・カンターリ・モデルニ)、マカロニ臭いガットギターとエレキギターの調べ。きちんと主張する各メロディ。音を楽しむというより、メロディで楽しんでいる。やはり音楽の母国はイタリアなのだ。

 

「さらばバルデス」  グイド&マウリッツォ・アンジェリス  伊LEGEND CD 37 DLX

 

 後期マカロニ・ウエスタンのひとつ。ブロンソンが当時人気あったんだか、マカロニの勢いもすっかりなくなっていたころで、「シェーン」のリメイクのようでもあり、ヒットせずに終わりました。でもLPが出てたのは日本のみだったんですね。不思議の国日本。グイド&マウリッツォ・アンジェリスといえば、当時「アラン・ドロンのゾロ」「死神の骨をしゃぶれ」はじめ、日本では名前も知られてないが、曲はそこそこヒットしてましたね。で、出来栄えですが、結構いいです。ウエスタンは他にも「MANNAJA」とか「ケオマ・ザ・リベンジャー」とか泥臭いのもありますが、そこは「シェーン」よろしく爽やかで良いです。

「THE BOUNTY」  ヴァンゲリス  米BSX   BSXCD 8881

 ゆっくりと、むそして雄大に航海していく様を歌い上げるメロディはさすが、ヴァンゲリス。目を閉じてずっと聴きたくなる一枚です。「赤い月」他もボーナス・トラックとして入っていますので、ヴァンゲリス・ファンの人にも入門としてどうぞ。

「ETTORE LO FUSTO」  フランチェスコ・デ・マージ  伊BEAT CDCR 111

 ロックでジャズでポップなデ・マージはちょっと珍しい。けどある意味新鮮で、ピッツィオーニやトロバヨーリを意識しているようで。単なるエロものではなさそうで、コメディと犯罪の匂いがする映画のよう。ほんと音楽で楽しんでいる。デ・マージ作品の中でも上位だろうな。

「HO INCONTRATO UN'OMBRA」  ロマーノ・グラーノ  編曲・指揮ベルト・ピザーノ  伊DIGITMOVIES  SPDM004

 ロマーノ・グラーノという作曲家は初めてかなぁ。編曲のベルト・ピザーノは知ってますが、それよりなんと、エッダのスキャットやら、オスカー・ヴァルダンブリーニのトランペットやらで、演奏は味があるし、メロディも良いです。テレビ映画なので、ぜんぜん知られてなくて、当時シングルは出てたけど、LPはプロモ盤だけだったようですが、これは掘出し物ですぜ。

「課外教授」  ラロ・シフリン  米FSM Vol.14 No.11

 驚きぃー。当時オズモンズの歌しかリリースがなかったこの作品が、フルアルバムでリリースとは。歌の作曲もシフリンですぜ。作詞は「悪女のたわむれ」のマイク・カーブだ。でも歌ってるのはコングリゲーションじゃないね。若かかりし当時、股間を熱くしながらテレビ放映を観ていたのを思い出すなぁ。

「ホームアローン」  ジョン・ウィリアムス  米LA-LA LAND LLLCD 1158

 当時は海賊盤しかなかったのですが、めでたく正規リリースです。しかも曲多い。クリスマスの雰囲気や、コミカルでスリリングな様子がうまく表現されているウィリアムスの作品の中でも優れものだと思っております。アメリカ映画でも、このようにメロディのしっかりした作品も多かったんですよ。今は観る、いや聴くかげもなしか。最近のアメリカの映画は、派手だけど中身がいまひとつねぇ。ユダ金に毒されている感じがして、株もろとも下落の一途か。

「OEDIPUS ORCA / LA ORCA / UNA SPIRALE DI NEBBIA」  ジェームズ・ダショウ/フェデリコ・モンティ・アルドゥィーニ/イヴァン・ヴァンドール       伊DIGITMOVIES  CDDM186

 怪しくエロいジャケットで映画の内容がわかりそうだが、音楽は怪しくジャジーな曲と洒落た感じのジャズで占められている「OEDIPUS ORCA」。おそらくジャズ畑の作曲家なのだろう。「LA ORCA 」の方はイタリアの作曲家のようで、美しいメロディを柱とした仕事ぶりです。この作品が4曲だけにもかかわらず収録された意味は大きいのだ。「UNA SPIRALE DI NEBBIA」のイヴァン・ヴァンドールは「情無用のジャンゴ」でお馴染みの作曲家。日本だけ「悲しみは星影とともに」のLPがリリースされたこともあり、日本人好みの作曲家なのだろう。メロディは親しみやすくドラマチックなのだ。 

「CUGINI CARNALI」   クラウディオ・マットーネ  伊BEAT DDJ006

 ムーディなスキャットとコーラスが爽やかなエロさを表現している傑曲です。無名な作曲家ながら、当時LPが出ていたのも頷けるというものです。聴きやすいメロディアスな曲ばかりで、ボサノバ、タンゴなど曲風もいろいろです。 

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