安いが侮れぬ逸品がある!

プレミアがついていなくても、安くとも「いいものはいい!」と言おう。そんなアナログ盤を紹介するコーナーです。あくまで私の好みですが。

「あの空に太陽が」 日本ビクター盤

「続・あの空に太陽が」 米パラマウント盤

 「あの空に太陽が」の日本ビクター盤はよく売れましたね。当時人気の絶頂期にあったオリビア・ニュートンジョンが主題歌を歌ってましたから。杏里の「オリビアを聴きながら」のオリビアです。まぁそんなこんなでよく売れたと思うのですが、音楽担当のチャールズ・フォックスがこれまたいい仕事を連発していた時期でして、「ワン・オン・ワン」だとか、「ファウルプレイ」だとか、あまりアルバムは出ない人だったんですが、この頃はよく出てました。そして「続編」を担当したのがリー・ホリドリッジ。この人は「ロリーポップ」で日本衝撃デビューでした。実にいいメロディをお書きになる。この人も絶頂期でしたね。こちらの米盤はカットアウトで当時1480円で売ってました。今にしてもそれぞれ2000円〜3000円くらいでしょうか。この値段でこの内容は下手にめずらしいアナログより数段いいですよ。

「フィーリング・ラブ」 日本キング・レコード盤

 この作品、日本ヘラルド資本につき、日本盤オンリーです。作曲はウバルド・コンティニエロ。イタリア映画音楽界の新鋭と解説に載ってましたが、後にも先にもこれしか知りません。キングといえば覆面日本人作曲家で、サントラと称してレコード出してましたから(日本公開だけに特別な音楽を着けていたものもある)、まさかとは思いますが。しかしいかにも日本人が好むメロディですわ。有名な「フィーリング」という曲が使われてタイトルにもなってますが、このアルバムのメイン・タイトルは別の曲で、これが実にいいんです。いろいろ形をかえて変奏されてますが、当時これが定番でした。最近は主題が映画全編にわたってくり返し流れるということがなくなりましたね。あ、これはアメリカもんに当てはまりますが。日本映画はこのサントラ全盛期に青春を過ごした作曲家たちが、今いい仕事をしているので当てはまりませんが。このサントラのキング全盛期の一枚、それほど高くないと思いますよ。・・・でもこれで人気が出てブレミアがつくなんてのは本意ではありません。

「ふたりだけの微笑み」 日本パイオニア盤

 この作品は日本盤も米盤(カットアウト)も両方出てました。バラードあり、ロックンロールあり、メロウな曲あり、ラブ・サウンズありと、てんこ盛りな一枚です。作曲のジミー・ウェブはもともとポップス界の人だ。グレン・キャンベルの「恋のフェニックス」だとかが有名だとか。ちょくちょく映画音楽も担当してました。いろとりどりな曲が聴けるこの一枚、高くて2500円ぐらいでしょうか。こりゃ安い!

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