トップ画面へ
9.業界を研究しよう
志望業界を絞り込む前に、いろいろな業界を幅広く研究しましょう。 

業界研究・企業研究の進め方
(1)あなたは何に関心があるのかを再確認しよう
業界研究を始める前に必要となるのが「あなたは何に関心があるのか」ということ。これは自己分析の結果から導き出すものです。 まずは、あなたが関心をもっているモノ・コトに関連する業界から研究をスタートすればいいでしょう。

(2)産業界における業界のポジションを知ろう
たとえば「環境関連志望」「食品関連志望」などとひとくちに言っても、そこにはたくさんの業界・企業が含まれることになります。 産業界全体のモノやお金の流れをつかみ、その中で自分の関心ある業界がどういったポジションにあるのかをしっかり把握することが大切です。

(3)業界における企業のポジションを知ろう
ひとつの業界の中にも、たくさんの企業があります。それぞれの企業の得意分野、シェア、規模、つながり、歴史などを比較しながら、 業界における企業のポジションを分析しましょう。その結果から、より自分に合った企業がどこなのか見えてくるはずです。

(4)その業界の”これまで”と”これから”を知ろう
産業界は常に動いています。今現在の姿だけを見ていては先が見えてきません。市場規模、業界内トップ企業の変遷、他業界からの参入など、 その業界が過去5〜10年間にどのように動いてきたのかを調べましょう。その上で、これから先どのような展望がもてるかを考えて見ましょう。

(5)業界以外の軸から企業研究をしてみよう
「業界」も企業を絞るひとつの軸に過ぎません。ほかにも、職種、社風、求める人材像など、企業を絞る軸はたくさんあります。 もしもあなたが「人柄で勝負する営業」という仕事に関心があるなら、業界を問わず、その軸で企業を探していけばいいのです。 ただやみくもに企業をあたる、というのではなく自分なりの軸をもつようにしましょう。


どんな業界があるのか
業界の分類方法はいろいろありますが、一例として下記にまとめてみましたので、これを参考に産業界全体の業界分布をイメージしてください。 最近では、業界の垣根を超えた相互参入が激しいので、視野を広く持って企業を見ていくようにしましょう。

メーカー 建設系 建設・プラントエンジニアリング・住宅
素材系 紙・パルプ・化学・ゴム・ガラス・セメント・セラミックス・鉄鋼・非鉄金属・金属製品
機械系 機械・電子・電機・自動車・輸送用機器・精密機器・医療用機器
生活系 水産・食品・医薬品・医療関連・化粧品・文具・事務機・楽器・スポーツ・ゲーム・アミューズメント機器
その他 農業・林業・鉱業・印刷・パッケージ・建材
商社 総合商社・専門商社
流通 百貨店・チェーンストア・生協・専門店
金融 銀行・信用金庫・労働金庫・信用組合・信販・クレジット・ファイナンス・ベンチャーキャピタル・ 事業者金融・消費者金融・リース・レンタル・保険・証券・投資信託・投資顧問・商品先物取引
情報・通信 情報処理・ソフトウエア・通信・教育・マスコミ
サービス フードサービス・ホテル・旅行・レジャー・各種サービス・調査・コンサルタント・運輸・倉庫・航空測量・エネルギー・不動産
官公庁ほか 官公庁・農協・その他団体



身近な人に取材をする
業界研究のための情報源は、身の回りにもあるものです。親、兄弟姉妹、親類、知人など、身近な人に取材してみましょう。 社会におけるその業界の役割、業界におけるその企業のポジション、あるいは取引先業界についてなど、実際にそこに身を置いている人から、 生の情報を入手することができます。本音で話してもらえるでしょうから、企業の人事担当者には直接聞けないようなことも含め、何でも質問してみましょう。 またこうした、マスメディアからは得られない生きた情報は、志望動機に盛り込むことで、ほかの学生との差別化にもつながるので良いでしょう。

取材のポイント
・その業界の現状と将来性 ・現在の職種と仕事内容
・その業界の課題 ・仕事のやりがい
・その企業の事業内容 ・これからの夢
・業界におけるその企業のポジション ・その企業の良いところと悪いところ
・入社動機  


●ドラマなどでのイメージや先入観で業界を判断するのはやめよう。
●いろいろな業界の情報を収集し、比較検討しよう。
●全体の景気動向を踏まえて、産業界における業界の位置付けに注意しよう。
●現在の人気より、将来性の感じられる業界に着目しよう。