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34.公務員試験(国家公務員・地方公務員)
早くから情報収集して合格を目指そう。

公務員ってどんな仕事?
公務員の種類
公務員には、大きく分けて「国家公務員」と「地方公務員」があります。最優先が国の機関であれば「国家公務員」、 地方公共団体の機関であれば「地方公務員」となります。国家公務員は、国家全体の運営に関わるようなスケールの大きな仕事に 携わることも出来ます。地方公務員は特定の地方公共団体の範囲に限定されますが、その職務内容は自治体ごとに多種多様です。


公務員はどんな仕事をしているのか
公務員の仕事は、勤務する官庁やそれぞれの部門、職種によって違います。民間企業とは比較にならないほど幅広く多様な分野が あることも特徴です。ここでは、公務員の仕事を大きく @行政(事務系) A技術系 B公安系に分けて簡単に紹介していきます。

(1)行政(事務)系の仕事
一般行政事務職(地方公務員)は、自治体により呼び方が異なります。採用数が多く、公務員を代表する職種です。特定の部局に 限定されず、本庁の各部門や出先機関などさまざまな職場に広く採用されます。国家公務員の場合は、国家T種試験の行政・法律・経済 、国家U種の行政、国家V種の行政事務などがこれにあたります。「事務」といってもデスクワーク中心ではなく、庁の内外を問わず 「人」相手の仕事が多く、対人折衝が重要な部分を占めています。
(2)技術系の仕事
技術系職は、専門分野により限定して採用される仕事です。移動も専門分野の部署でしか、行われません。ただし、企画立案や 事業執行にあたっては、専門分野だけでなく行政全般を見渡せる幅広い視野が求められ、対人折衝力や調整能力が求められます。
●土木職
●建築職
●電気・電子職
●機械職
●化学職
●農業・農学職
(3)公安系の仕事
社会の安全と平和を守る仕事に携わる事が出来るのが公安系の仕事です。 地方公務員では、警察官、交通巡視員、消防官など。 国家公務員では、刑務官、入国警備官、皇宮護衛官、自衛官(陸・海・空)などがあります。


国家公務員試験

●試験の程度の違い
国家公務員では、「程度」という試験分類をしています。この程度は最終学歴を目安にしており、「大学卒業程度(T種・U種)」 「高校卒業程度(V種)」の2種類があります。ただし、最終学歴といっても「大学卒業程度」は必ずしも四年制大学卒業(見込) を意味するわけではなく、受験者の能力の目安や試験問題のレベルを示しています。国家公務員は、合格した試験の程度により将来の 仕事内容がある程度決まってきます。一般的には、T種がキャリア組と言われる幹部候補生、U種が中堅幹部職や特定分野の専門スタッフ 、V種が事務や技術など庶務的な業務を担当します。昇任のスピードや人事異動などの基準も異なり、仕事の範囲にも違いが出てきます。

●試験区分って何だろう
試験区分は、原則として職務内容の違いで分けられています。また、専門試験の出題分野によって、「行政」「法律」「経済」 などに分けられる場合があります。試験区分に関しては、募集要項をよく確認するようにしましょう。



※具体的な事はUniCareerマガジンを参照してください。
地方公務員試験

(1)地方上級試験
都道府県や政令指定都市など、地方公共団体の幹部候補を採用する試験です。各都道府県ごとに試験内容が異なりますが、 試験区分は、行政などの事務系と、電気・建築などの技術系に分かれているのが一般です。受験資格は、年齢制限以外に 学歴制限を設けている場合もあるので、各地方自治体への確認が必要です。

(2)地方中級試験
一般事務・学校事務・警察事務などの事務系の他に、司書・栄養士・学校栄養士・保育士・臨床検査技師・診療放射線技師 などの資格・免許職や、農業・土木などの技術系が募集される場合があります。受験資格として年齢制限があります。 また、地方自治体によっては地方中級試験を実施しない、または、年度によって試験の有無に変更があることがあります。

(3)地方初級試験
一般事務・学校事務・警察事務などの事務系、農業・土木・建築・電気などの技術系の募集が場合があります。 受験資格として年齢制限と学歴制限を設けている場合があるので、 地方自治体ごとに確認が必要です。

地方公務員試験に挑戦しよう
公務員試験は採用試験といっても実際は採用資格を得るための資格試験です。試験によっては複数の試験を併願することも 可能です。自分の目指す職種が決まったら試験日を確認して併願できる試験があるかどうかチェックしましょう。

(1)受験資格を確認
公務員試験には試験区分によって年齢制限があります。地方公務員の場合は、各都道府県によって年齢制限があるので確認して おきましょう。 また、警察官や消防官のように身長や体重、視力などが一定の基準に満たないと受験できないものもあります。

(2)公務員試験の流れ
受験を決めたらまず試験に関する情報を入手(広告日)します。受験申込み書は無料配布なので、受験希望の試験については 早めに取り寄せて準備をしておくと良いでしょう。最近では公務員関係のセミナーが、民間企業に合わせて前倒しで開催され始めています。 出願から公務員になるまでの流れは下表のようになります。

   受験する試験を確定試験に関する情報の入手受験申込書の取り寄せ 受験申込み
   1次試験2次試験採用面接など 採用内定

(3)採用候補者名簿とは
公務員試験に合格したからといって、必ず公務員になれるわけではありません。あくまでも採用資格を得たということなのです。 成績上位者から順番に並べられる採用候補者名簿に記載され、任命権者はこの名簿の中から採用をしていきます。 採用時に最も重視されるのは、やはり筆記試験で高得点をマークするしかありません。


※具体的な事はUniCareerマガジンを参照してください。


●警察官は基本的に都道府県の公務員になるので受験資格や試験内容が自治体によって異なってきます。 志願者は早めに募集要項を取り寄せ、事前に確認しておくことをお勧めします。
●公務員試験ではペーパー試験が重視されると思いがちですが、最近では民間企業と変わらず人物重視(面接試験重視) の傾向があります。模擬面接などで対策を怠りなくしておきましょう。
●公務員試験・教員試験で不合格になってしまっても、一般企業への進路変更は可能です。求人は卒業するまで多数ありますので、 就職課(キャリアセンターなど)に相談してみて下さい。