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35.教員試験
狭き門といわれる教員試験、早めの準備が決め手です。

小学校、中学校、高等学校の違い
みなさん既にご存じのように、小学校と中学校、高等学校の教諭免許はまったく違います。小学校では一人の教員がほぼすべての 教科を担当するのに対して、中学校・高等学校では各教科を担当します。そのため、免許の種類が異なります。 まずは自分が取得できる免許の種類を確認しましょう。
 (1)小学校教員
小学校教員は、全教科担任制が基本。各教科をはじめ、総合学習や道徳、特別活動のすべてを担任教員が一人で指導するのが 原則です。ほとんどの時間を一人で指導するため、生徒達との結びつきはとても深くなります。

 (2)中学校教員
中学校教員は、専門とする教科を学習指導する教科担任制。生徒の生活指導や進路相談、さまざまな学校行事の運営など、仕事の 幅が広いのが特徴です。中学生という多感な年頃の生徒達と向き合う難しさの反面、やりがいもあります。

  (3)高等学校教員
中学校と同じように教科担任制ですが、教科は細分化されています。教科指導もより高度で、専門的な知識と指導力が要求 されます。進学や、将来の仕事に関する事など、相談される内容も高度なものになる分、そのやりがいも大きくなります。

 (4)その他の免許
*養護教諭普通免許
   *幼稚園教諭普通免許 
*特別支援学校免許  等
  ※特別支援学校の教員は小学校・中学校・高等学校または幼稚園の教員の免許状の他に、特別支援学校の教員の免許状を取得することが 原則となっています。従来、盲学校・聾学校・養護学校ごとに分かれていた教員の免許状は学校教育法などの一部改正(平成19年4月施工) により、特別支援学校の教員の免許状に一本化されました。

 
公立学校と私立学校の違い
学校には、各都道府県や自治体が運営する公立、学校法人が運営する私立があります。公立の学校で働く教員は地方公務員に なります。国が運営する国立もありますが、国立の学校では採用数が少なく、新規の採用もほとんどありません。教員になるためには 公立学校か私立学校どちらかに勤務する事になります。公立と私立の違い。一番大きな違いは、公務員かどうかです。 公立の教員には、地方公務員としての待遇が与えられます。ただし、私立と違って希望する特定の学校に勤務できるとは限らず、 都道府県どのエリアの学校に配属されるかは分かりません。また、特色が出しにくいと言われている公立の学校ですが、高等学校では 積極的な取り組みが始まっています。例えば、総合学科や単位制高等学校、特色ある学科・コースの設置など文部科学省指導のもと 生徒の選択を中心とした、カリキュラム作りが進められているのです。公立でも私立でも指導力のある教員を求めているのは同じです。 学校の先生として活躍する場としては、大きな違いはないでしょう。


公立学校教員採用試験
公立学校の教員を志望する場合、毎年行われている教員採用試験(公立学校教員採用候補者選抜試験)にパスしなければ なりません。ここ数年で教員採用数が増加している公立学校ですが、難関であることに変わりはありません。早めの準備が必要です。

採用までの流れ
教員採用試験はスタートが早く、募集要項は4月上旬頃から都道府県の教育委員会などで配布されます。提出期限は6月中旬あたり までと定めているところが多いようです。試験は学校の種類・教科(科目)別に行われ、7月中に一次試験(筆記)、合格者のみが 8月中旬から9月上旬の二次試験(面接や模擬授業など)に進みます。合格すると採用試験の成績順で「採用候補者名簿」に登録され 、欠員状況に応じて採用者が決定されます。
※具体的な事はUniCareerマガジンを参照してください。
私立学校教員になるには
公立学校の採用試験と違い、統一の採用試験はありません。民間の企業と同じように、学校単位の採用試験が行われています。 また、私立では定期的な採用を行っておらず、退職などで教員の欠員が生じた時に募集するというのが一般的です。 私立学校の教員募集は、その多くが指定校制度を利用して行われます。これは、特定の大学の就職部(キャリアセンターなど)に 学校が直接求人を依頼する制度です。また、各都道府県の私立教員志望者の名簿に登録しておくという方法もあります。登録をしておくと、 黙っていても欠員の出た私立中学校・私立高等学校の採用候補者になれるのです。名簿への登録の仕方は、都道府県によっては適性検査を 必要とするなどそれぞれ異なりますので、必ず各都道府県の私学協会などで確認をしましょう。

●公立・私立学校の教員採用試験についての詳細は下のサイトを参照して下さい。
(公立)全国都道府県教育委員会連合会
(私立)財団法人日本私学教育研究所