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20.敬語の使い方
敬語は使わなくても使いすぎても失礼にあたります。まずは普段から慣れることから始めましょう。

正しい敬語の使い方
就職活動にあたって、必ず身に付けなければならないのが“常識をわきまえた言葉づかい=敬語の正しい 使い方”です。敬語が自在に使えれば、それが自然に自己PRにつながります。これまで使ったことがない、という人にとっては、 非常に難しく感じられるでしょう。友人同士の気楽な会話とは全く違うのですから。しかし、基本を押さえておけば、それほど 心配はいりません。完璧な社会人言葉ではなく、学生らしい好感のもてる、さわやかで節度ある言葉で話しましょう。まずは、敬語 の使い方のポイントをしっかりつかんでおきましょう。

【よく使う動詞の尊敬語と謙譲語】
普通の言い方 尊敬語(相手に使う) 謙譲語(自分に使う)
する・やる なさる・される いたす
いる いらっしゃる おる
言う おっしゃる 申す・申し上げる
話す 話される・お話になる 申す・申し上げる
聞く お聞きになる うかがう・拝聴する
行く いらっしゃる・行かれる 参る・うかがう
来る いらっしゃる・お越しになる・おいでになる 参る・うかがう
見る ご覧になる 拝見する
知る ご存じ・・ 存じ上げる
会う お会いになる お目にかかる
待つ 待たれる・お待ちになる お待ち申し上げる
訪ねる 訪ねられる・お訪ねになる お訪ねする・お伺いする
与える くださる・たまわる 差し上げる
もらう 受け取られる いただく
伝言する おことづけ・・ 申し伝える

【注意する表現】
会社 御社(おんしゃ)、貴社(きしゃ)
わたし 私(わたくし)
〜と言います 〜と申します
どうもすみません 失礼致しました・申し訳ありませんでした
すみませんが 恐れ入りますが
悪いのですが 恐縮ですが・お手数ですが
どうでしょうか いかがでございましょうか
これでいいでしょうか これでよろしいでしょうか
やってくれませんか お願いできませんでしょうか
電話してください お電話をいただけませんでしょうか
待ってくれませんか お待ちいただけませんでしょうか
はい、いいです はい、結構です


敬語の種類と注意点
敬語にはいくつか種類があります。目上の人への敬意を表す「謙譲語」、自分がへりくだることで間接的に 敬意を表す「謙譲語」ていねいな表現をすることで敬意を表す「丁寧語」の3種類です。とくに、尊敬語と謙譲語は 逆用しやすいので注意しましょう。また、敬語を重ねて使う「二重敬語」は誤りです。

学生言葉の例
普段、友人との会話で何気なく使っている「学生言葉」。しかし、就職活動では絶対に 使ってはいけません。緊張したとき、うっかり口に出すことがないよう、注意しておきましょう。

「学生言葉の例」

●「わたしはぁー、この会社でー、これからぁー」という語尾 をのばす話し方は、聞き苦しく、幼稚な感じがします。

●「〜とかぁ」「〜みたいなぁ」「〜なんかぁ」「〜ていうかぁ」というのは 必要のない言葉です。

●「一応〜です」「まあ〜です」などは自信がないように聞こえます。

●「私って〜な人だから」という言い回しも耳障りです。

●「だって」「でも」「どうせ」など言い訳めいた言葉は使わないようにしましょう。

●流行語や隠語、略語もタブーです。

●そのほか、「超〜」「〜じゃん」「うっそ〜」「ビミョ〜」 「全然大丈夫です」 などは、問題外です。

●就職活動中に接する人はすべて目上の人。正しい敬語を使ってイメージアップを図ろう。
●丁寧過ぎる言葉づかいも問題。時と場合に応じて使い分けできるようにしておこう。
●心配するより、まず慣れること。家族を相手に敬語を使う練習をしよう。