事例項目: 木材チップ生産施設
現地調査先: 関チップ工業株式会社
調査年月日: 平成14年2月22日
工場所在地: 三重県鈴鹿郡関町新所町894
TEL 05959-6-0037 FAX 05959-6-2362
 
取り組みの経過: 第2次世界大戦後、製紙用木材チップの不足から、未利用広葉樹や原木市場の売れ残り材を主体にしたチップ生産を実施するため、昭和32年に同社を設立。以後一貫して木材チップを生産、当時からのチップ専門工場は同社のみです。平成13年4月に「建設リサイクル法」の施行を見越して、中間処理業を取得し、資源のリサイクルに取り組んでいます。
生産内容: 1.原木の使用量:  G
上記の内訳(%):原木市場10%、建築解体材10%、開発伐採木50%、製材端10%、松食い虫被害材10%、公園剪亭屑ほか10%



原木(広葉樹)

原木(解体材)

2.製品の生産量
・木材チップ   G
用途の内訳(%):製紙用90%、燃料用10%、堆肥用10%
・バーク堆肥用  G
・ ダスト(チップ屑でおが粉より粒子が粗い)20トン(月産)用途の内訳(%):家畜用80%、堆肥用20%


堆肥用バーク

3. 1日当たりの木材チップ生産能力:53トン
4.生産工程
原木をドラムバーカーで剥皮、樹皮は堆肥用にバーク破砕機にコンベアーで投入、剥皮された原木はチッパー(切削)でチップ化、コンベアーでダスト(チップ屑)を篩いにかけながらサイロに運ばれます。(建築解体材等は釘など鉄分等は除去機で除去)
5.以上のように100%近くリサイクル化されています。



ドラムバーカー

バーク破砕機

チッパー

販売先: 製紙用チップは会社設立時から一貫して1製紙会社に納入してお り販売ルートは確立されています。燃料用チップ、バーク堆肥用 も同様ですが、新たな販売先の開拓に努力しています。
今後の課題等: 建設リサイクルの関連で、今後、建築解体材が増加した場合の対 応策として、チップ生産処理能力の向上と燃料用チップの販売先 の開拓が課題です。



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