極楽プレイステーション
開発機器


更新日付 1998-10-09 → 1999-07-07

プレステの開発環境、特にハードウエアについて説明します。
普通のDOS/Vパソコンを持っているなら、2万円で開発環境が手に入ります。

[戻る]


・黒いプレステ

ソニーが「ネットやろうぜ」という企画で発売した開発環境です。
1998年3月末まで販売され、定価は12万円でした。
ネットやろうぜ版の開発用プレステは真っ黒なので、
俗に黒ステと呼ばれていて、以下のような構成になっています。
パソコンとプレステは、COMポートを介して接続します。
そのためノートパソコンや、PC-98でも動作可能となっています。
またCodeWarriorを使うことで、Macでもソフト開発は可能でしたが、
Macな人はエンドな人が多いので、黒ステでの実績はほとんどありません。
この開発環境はすでに販売が終了しており、入手が難しいと思います。
12万円という価格でこの内容なら、ただみたいな値段です。
高いのにデキがよくないという話もよく聞きますが、
そういうことを言っている人は、たぶん頭のデキがよくありません。

[戻る]


・灰色のプレステ

灰色のプレステでも型番によってはプログラムを開発できます。
プレステ本体裏側にある型番を見てください。
SCPH-1000〜7500ならビンゴです。開発に使えます。
そのためには、DATEL社 (日本の代理店はカラット)
PAR(=プロアクションリプレイ)が必要です。
これはプレステのゲームを改造するためのハードウエアで、
ゲーム専門店などで売られています。

これを使うと実行中のプログラムを書き換えることができます。
たとえば残機を増やしたり、無敵状態にして楽しむわけです。
ということは、プログラムを全部書き換えれば、
自分の作ったソフトが動くことになりますね。
これを別売のPCL(=プロコムズリンク)を使ってパソコンに接続します。

必要な機材は次のようになります。
DOS/V機は「Cバス付き」のPC-98互換機でも代用できますし、
転送速度さえ我慢すれば、パラレルポートを使った転送も可能です。
またPARやPCLにはニセモノが存在します。
そちらでも動作確認されていますが、不良率がめちゃくちゃ高いです。
不良率についての詳しい情報は、 PAR研究所 を参照してください。

[戻る]


・というわけで

PCLとPARを使って、パソコンとプレステを接続し、
ゲームを改造して遊んでおくといいかと思います。
それで構造や操作が理解でき、初期不良でないことが確認できるからです。
上でも出てきましたが、PAR研究所 を読んでおくと雰囲気がわかると思います。

プログラムを作る前に、開発用のPARを作ります。
PARのBIOSを開発用BIOSに書き換えます。
これには「caeflash.com」を使うのですが、
使い方は、該当DOCを読んでください。
なお、BIOSの書き換えに失敗すると、PARは壊れてパーです。
失敗しなくてもPARですけど。
詳しい手順は K-communication を参照してください。

無事に書き換えが終われば、開発用PARのできあがりです。
開発用BIOSはcaetlaといいます。発音は「サエラ」です。
この作業は最初の一度だけで、次回からはすぐに開発が可能です。
この続きはソフト編をどうぞ。

[戻る]


・入手方法

PARとPCLの両方を扱っている店はあまり多くありません。
三重県四日市市周辺のことしかわかりませんが、
書かないよりはマシなので書いておきます。
インターネットの通販でも買えるのですが、
安いやつはたいていニセモノなので注意してください。
開発に使えればいいのですが、ゲームの改造にしか使えないものもあります。

成田屋...三重県四日市市 TEL.0593-52-9996

 扱っているPARはニセモノが多いのですが、
 プログラム開発に使えるかどうくらいは答えててくれますよ。
 在庫を確認してから行きましょう。
 私が買ったときには、タケノコを一箱おまけしてくれました。

サティおもちゃ売り場...三重県桑名市新西方1-22 TEL.0594-24-5555(代)

 ようするに、マイカル桑名のおもちゃ売り場です。
 クレジットカードが使えるので便利かも。
 一度に5個とか買うと結構な出費になりますからね。
 私の家から近いので、よくここで買っています。

ジェントリー...三重県四日市市津市xxxxxx

 パソコンショップですが、ちゃんと(?)、MOD-CHIPまで扱っています。
 クレジットカードも使えますが、定価に 5% 上乗せされます。

[戻る]


かけ算組だよ... koh@inetmie.or.jp