極楽プレイステーション
開発ソフト
更新日付 1998-10-09 → 1999-07-07
プレステの開発環境、特にソフトウエアについて説明します。
ごく普通の人でも、2万円もあれば開発環境が手に入ります。
スーファミのようにエミュレータで開発ことも可能ですが、
かなりのスペックを要求するので、コスト的なことを考えれば、
プレステを利用することをすすめます。
C言語で開発できるのでとっつきやすいのではないでしょうか。
・ソフトウエア
プレステのプログラムを開発するためには、
C言語やアセンブラなど、フリーソフトが使えます。
しかし、プレステのハードウエアを制御するライブラリがありませんし、
大規模なゲームを作るのは常識的に考えると不可能です。
よって、普通は開発キットに含まれるソフトを手に入れて、
それを使ってゲームを作ることになります。
warezでも見かけますし、そこは各自で何とかしてください(笑)。
資料は「ネットやろうぜ」という単語で検索すれば見つかります。
ネットやろうぜ関連のホームページを持っている人たちは、
質問すればいろいろと教えてくれると思います。
ネットやろうぜのメーリングリストもありますよ。
・動作確認
サンプルプログラム
び〜と(修正版)を使って動作確認してみます。
アーカイブにはプレステへの転送用バッチファイルが入っています。
・DOS/Vの場合
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psexe -x libps.x
psexe -d800f0000 beet.dat
psexe beet.x
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・PC-98の場合
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psexe -p1 -x libps.x
psexe -p1 -d800f0000 beet.dat
psexe -p1 beet.x
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最初に「libps.x」を転送しています。
黒ステの開発キットで作られたプログラムを実行するには、
プログラム本体とは別に「libps.x」が必要です。
これはネットやろうぜ専用のサブルーチン集で、
ライブラリはこのサブルーチンを呼び出すように作られています。
本来は「libps.exe」というファイル名ですが、
拡張子が「.exe」だと厄介なのでリネームして使います。
この「libps.exe」はネットやろうぜの起動CD、
プレプレ(プレイステーションクラブの会報CD)、
雑誌の付録CDなどに収録されています。
また、サンプルゲーム
び〜と(修正版)
にも同梱しました。
プレステの電源を入れ、画面にcaetlaのメニューが表示されている状態で、
バッチファイルbeet.batを実行してください。
実行すると、プレステの画面に「PCに制御されています」と表示されます。
なお、これはプログラムの実行が始まるまで表示されています。
数秒で転送が終了し、画面がクリアされてゲームが始まります。
・インストール
黒ステの開発用CD-ROMにはpsxとgnuという二つのディレクトリがあります。
これをHDDにコピーし、djsetup.batのファイル属性を変更します。
CD-ROMのファイルは書き込み禁止属性がついているので解除するのです。
DOS窓から「attrib -r djsetup.bat」とやればいいでしょう。
djsetup.batは環境変数の設定バッチファイルです。
これを修正して自分の環境に合わせてください。
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set DJGPP=c:/psx/djgpp.env
path c:\psx\bin;c:\gnu\bin
set TMP=c:\windows\temp
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PC-98ユーザはもう一つ作業が残っています。
CD-ROMからインストールした go32.exe は、AT互換機専用です。
PC-98用の go32.exe で上書きします。
このプログラムはベクタや、
窓の杜で手に入ります。
一度だけ c:\psx\djsetup.bat を実行してください。
これで環境が設定され、コンパイラが動作する環境になります。
それではプログラムのコンパイル、プレステへの転送と実行をやってみます。
黒ステのCD-ROMに入っているサンプルプログラムを利用します。
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c:
cd \psx\sample\check
make
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コンパイルやリンクなどの作業手順はすべてmakefileに記述されているので、
これだけでmainという名の実行ファイルができるはずです。
これをプレステに転送します。
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psexe -x libps.x
psexe main
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とやれば、サンプルプログラムが動くはずです。
ただしpsexe.comは、開発キットには入っていませんので、
各自、
K-Communications
から入手してください。
かけ算組だよ...
koh@inetmie.or.jp