インドネシア


 ベサキ寺院はバリ・ヒンドウ教の総本山であり、ヤシ林に囲まれた霊峰アグン山(3142m)の山腹にある。寺院に至る道中、下校途中の小学生達に出会う。少女達は制服にランドセルを背負っている。 
 ベサキ寺院へ至る参道は、バティク、民芸品、トロピカルフルーツ等を売る店が軒を並べ、その緩やかな傾斜を登りつめると大寺院の門前である。まっ二つに割れ、天に向かって真っ直ぐにのびる割門、その後に並び立つ何重にも重なった搭状の屋根を仰ぎ見る事が出来る。 
 参道の途中でジャワ島から、このバリ島に遊びに来た中学生の一団に出会す。インドネシアはイスラム教が主流である。彼等はもちろん回教徒であるが、卒業前の旅行で、このヒンドゥ教の本山を訪れたと言う。 
 バテックを売る小さなお店、その前で母乳を飲ましながら子どもをあやす母親に出会った。 
 参道には一日に数回必ずやってくるスコールを見込んで傘貸しの商売が結構繁盛している。子ども達は、急な細い坂道を登りながら、寺院巡りをする観光客の後を追い、あの手この手のサービスをもちかける。この山腹を登り切った小高い丘陵からは、実に素晴らしい眺めを楽しむことができる。

     
 

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