さわやか福祉専門学校第一期卒業生
 佐波 きみ代さん(54)
 松阪市辻原町



訪問介護に関わり7年
利用者の喜びを心の糧に



 ケアマネージャー(介護支援専門員)講習会のお昼休み中に取材したがさわやかでテキパキした対応が印象的だった。


 自宅にいる高齢者や障害者の家事援助と身体介護をする訪問介に励んで七年。


 以前、会社に勤めながら月に一度程度、過疎化対策などの地域活性化事業関係のボランティアをしていたことがきっかけ。


 その際、ホームヘルパー(訪問介護員)二級の資格を取得。特に研修会で、福祉に関する指導員の思いに共感して、福祉の道≠選んだという。


 三年前、専門の知識を学ぶため当時同市では初めて開校した「さわやか福祉専門学校」=同市若葉町=へ入学。介護の基礎、技術などを二年間学び、介護福祉士の資格を取得。


 卒業後は、県健康福祉生活共同組合へ。訪問介護サービスの責任者として勤務したが、現在は市内の緑風苑で訪問介護の仕事をしている。


 家事援助に身体介護。現場での仕事は、はじめはわからないことばかり。服の着方でも人それぞれ違い、右から腕を通すのか、左から腕を通すのか=Bその人に合わせた着せ方をしなくてはいけない。一つ一つの動きを読み取るに苦労をした。


 しかし、利用者の日常生活に少しでもプラスになっていると感じられた時、その場で喜んでもらえていることが何よりも嬉しい。


 また、言葉かけ≠竍ふれあい≠ネど、身ぶりや表情で心を通わせることで、利用者とのコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていくことが大切という。


 昨年十二月には、ケアマネージャーの資格も取得。「今後は、地域ボランティアなど、の社会奉仕と提携した、介護プランを考えて提案していきたい。利用者の人に良い思い出も作ってあげたいー」と話していた。


 趣味は読書とスポーツ。エアロビクスと水泳が大好き。


 市内で父(八二)と長女(三一)、長男(二五)、愛犬と暮らす。


 (木下 英里)


 H20.3.26 第306号

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