面倒くさいのはゴメンだわ。

 オッケー上等じゃん。

          此処ではないどこかへ行こうと思った。

  誰もわたしの本当の名前を知らない。

           BO KU HA HI ME WO MA MO RI TA I

 

 それはただの偶然のはずだった。

 彼等が出会い、共に冒険(したいわけではなかったのだけれど。笑)をするはめになったのは。
 とんでもなく(無茶で)カッコよく(だったっけ?)。
 バカみたい(ですめばいい方)に元気で。
 呑気でせっぱ詰まった(どっちやねーん)その冒険が始まったのは。
  
 ああ、でも。
 もしかしたら初めからすべて決まっていたのかもしれない。
 最期の千年紀を見送るこの星が、最初から彼等を選んでいたのかもしれない。
 賑やかなフィナーレで終わりを迎えるために。
 大切なその小さな宝物を託すために。

 たぶんきっと。
 この話を語るのはこれが最後。
 言い伝えられることを望んでなんかいないだろうし
 覚えていてほしいのは「物語」ではないから。
 結構、彼等を気に入っていたからちょっぴり残念ではあるけれど。笑。
 
 そう。それは今からほんの少し昔のおはなし。
 4人と1匹の長くて短い嘘のようでほんとの冒険のはじまり。



           SCENE.AーVIII