山猿塾って何だ

1993年、ジャーナリストの青木慧さんが山里で暮らす計画を立てました。
この計画は Nifty ServeのBBS上で公開され、
多くの人がパソコン通信という形で参加してくれました。
まず青木さんが、兵庫県氷上郡市ノ貝に土地を確保しました。
この場所は山猿塾と名付けられ、青木さんが移住するまでの間、
キャンプなどの遊び場所として使われました。

・山に抱かれて

山猿塾は兵庫県氷上郡市ノ貝にあります。
電柱をたどっていくとありますが、
この写真ではまったく見えません。

そして1995年、計画は実行に移されました。
土地の所有者である青木さんは元の家を売りに出し、
テント暮らしをしながら間伐材を使った小屋を建てたのです。
もちろんその様子もBBSで公開され、より多くの人が参加してくれました。
ひまわり小屋と名付けられたその小屋を拠点に、
多くの人たちがいろいろな遊びを試しています。
山ほどある間伐材でログハウスを建てたり、炭焼きに挑戦したり、
五右衛門風呂や、気の長いところではクワガタの林なんてのもあります。

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○山猿塾まで

・電車

　電車なら、JR大阪からJR福知山線で竹田駅下車か、あるいは逆回りで
　JR山陰本線の福知山駅でJR福知山線に乗り換えて竹田駅下車です。
　そこからてくてく歩くのも不可能ではないのですが、
　根性がない方はタクシーで「市ノ貝の山猿塾」と伝えてください。
　タクシーの運転手が知らなければ、まず市ノ貝の公民館まで走ってもらい、
　右の山を見てください。
　山の麓(ふもと)に何か建っているので「あそこ」と言えばいいです。

　JR竹田駅からまっすぐ歩くとすぐに国道x号線にぶつかります。
　それを右に歩いて行くと道の右側に薬局があります。
　薬局の横には小さな道がありますので、それを曲がってください。
　あとはその内、ゆるい登りになるのでどんどん登っていってください。
　橋を越えて、市ノ貝の公民館(隣に遊具があります)を越えて、
　最初の道を右に曲がり、橋を渡って左、
　そして右(ここに看板が立っています)に行きます。
　薄暗い林を抜けると山猿塾です。

　JR竹田駅から歩いて行ける方はガッツがあってとても好ましい人か、
　あるいは手ぶらで来た役立たず(笑)のどちらかでしょう。
　ちなみに私は、クヌギ林が見えるだけで山を越えてしまうような人です。
　その理由については他のページをご覧ください。

・車

　舞鶴自動車道を春日(かすが)ICで下り、料金所の出口を左に走ります。
　すぐの突き当たりを右に曲がって、後は道なりに走ります。
　途中、どっちが道なりなのかわからないかもしれませんが、
　その道はどちらに行ってもかまいません。どうせ合流しますから。
　ダイエーやファミリーといった店の前を通り過ぎたらあと少しです。
　JR竹田駅の標識を探して走ってください。
　いったんJR竹田駅前まで来てUターンし、あとは上の説明と同じです。

山猿塾に関する詳しくないホームページもあります。
芝田さんの山猿塾のページへ...

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○お仕事

山猿塾はみんなが勝手に補修拡張しています。
だから山猿塾に来たら、仕事を自分で見つけて勝手にやってください。
あなたが崖を利用したジャングルジムを作って遊べば、
次に来た人がターザンロープを取り付けるかもしれませんし、
その人の子供が気に入って帰りたくないとだだをこねるかもしれません。
工作が苦手というなら道端の草刈りをして鶏舎に敷いてください。
草をたくさん刈ってくれというわけではありません。
猪囲いの近くなど、草刈り機が届かないところを手で刈ってもらえるだけで、
畑仕事をする人にはずいぶんとありがたいものです。
「きんぐおぶのろま」を自称する人なら畑の草取りがおすすめ。
これならよほどどんくさいやつでもできるでしょう。

山猿塾は利用するのではなく参加する場所です。
だから利用料などはいりませんが、ひまわり小屋の冷蔵庫に、
缶ビールを置き土産していただけるとありがたいです。
冷蔵庫には「働かざるもの飲むべからず」と貼り紙してください。
酒屋さんは、市ノ貝から国道を右に曲がってすぐです。よろしく。

明るい間は勝手に草刈りなどをして、日が沈むと宴会というのが多いです。
もし興味があるようでしたら、私にメールください。
夏休みは家族連れで参加する方も多いですよ。

仕事は強制ではありませんがごろごろするだけなら、
わざわざ山猿塾に来なくてもいいと思います。
蚊が苦手なら、市ノ貝をちょっと下りれば竹田川で魚を捕ったりできます。
近くを流れる竹田川はあまり美しい川には見えませんが、
動植物の種類も豊富で、ひじょうに素晴らしい川です。

・竹田川のコウホネ

竹田川に生えるコウホネです。
コウホネはあちこちで群落を作っており、
水面に黄色の花を咲かせていました。
が...、私のカメラではこれが限界でした。

・カラスガイ

竹田川で捕った特大のカラスガイです。
貝の左下にサワガニも見えます。
水草の水路に置いて、タバコの箱と一緒に撮影しました。

竹田川にはビーバーみたいな姿をしたヌートリアや、
大きさが腕ほどもある魚(降海型のウグイ)なんかがいます。
コイなら足より太いやつが泳いでいますし、カワセミも珍しくありません。
近くの林ではカブトムシやクワガタがいっぱい捕まえられます。
仕事をするなら、畑の草取り、たきぎ拾い、薪割り、草刈り、水路の掃除、
水源までの道の整備、権兵衛の散歩や、小屋の補修など、いろいろあります。
自分が得意なことをやってください。
マムシが多いので山歩きはあまり勧められませんが...。
鎌は現地にもたくさんありますが、鎌の刃をこぼしてしまうような素人は、
近くの店で自分用の厚手鎌を買って使ってください。

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