本居 宣長 1730-1801
国学の重鎮本居宣長は、1730年(享保15)松坂本町の木綿商の長男として生まれました。
23歳で京都に遊学、医学修業の傍ら漢学や国文学等を研究。5年後松坂に帰り、医師を開業して生計を立てながら『源氏物語』などの日本の古典の研究を続けました。
34歳のとき、賀茂真淵に入門して『古事記』の研究に着手。35年の歳月を費やして大著『古事記伝』44冊を完成させました。晩年には名実ともに国学界の中心となり、門人は全国で500人に上ったといわれます。
また、彼が鈴をかけて勉強した書斎は、「鈴屋」と呼ばれ、広く全国に知られています。