ドイツ連邦共和国 No3
ディンケルスビュールは、今なお中世のドイツを色濃く残している。毎年夏におこなわれる子ども祭り(キンダーツェッヒェ)の町として知られている。
緩い曲線を描きながら上がり下りする石畳の小道に誘われ、中世の薫りのする裏通りに迷い込む。真っ白いカーテンのかかった家々の窓には、鮮やかな色彩の花々がテラスからこぼれ落ちるように咲き誇っている。
この小さな町の中には、聖ゲオルグ教会の塔がそびえ立ち、外来者が迷子にならないように、磁石の役割をしてくれている。
二人の可愛い子どもと遊ぶブロンズ像、クリスト・フォン・シュミットの像の下に、数人の若者がたむろしていた。
今夜、この町で音楽会を催すので一緒に行かないかとしきりと誘いかけてくる。
このシュミットさんは、マルチタレントの神学者で、児童作家、作詩家としても
有名で、クリスマスに歌われる”Ihr Kinderlein Kommet”などの歌を残している。
ディンケルスビュールから一歩外にでると、そこにはタンポポの花が群生し、緑緑した木々の葉が春風に
そよぐ田園風景がいっぱいに広がる。
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