カンボジア 


   アンコール遺跡の中心部から離れ、農村地帯に足を踏み入れると がらりと様相は変わる。舗装されていない道はでこぼこで、あちこちに大きな水たまりが出来ている。車はそれを避けてノロノロと進むが、道路いっぱいに広がったぬかるみを避けきれない。村にさしかかると鶏や豚が道路に飛び出してくる。 高い椰子の樹に囲まれた高床式の住居が散在する。車を降りて住居の裏に回り込む。犬が見知らぬ人の姿をみてしきりに吠える。
 老婆が刈り取った稲穂を、簡単な道具ですいている。 その周りで子どもたちが楽しそうに遊んでいる。カメラを向けと子どもたちは 恥ずかしそうに逃げ回る。小さな子どもは、とうとう泣き出してしまった。 この辺りの子どもたちは,ほとんどの子どもが学校へ行っていない。学費を払う 事ができない農家がほとんどである。非識字率はかなり高いのではないだろうか。
 
 

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