溶連菌感染症(ようれんきん・かんせんしょう



  正式には、溶血性連鎖球菌感染症という長い病名である。主にA群β溶連菌によって起こる病気である。年齢によって症状が異なるのが、この病気の特徴である。
 発熱、のどの痛みを訴え、咽頭炎、扁桃腺炎が起こる。3歳以下では、発熱、のどの痛み、腹痛など、のど風邪の症状のことが多い。
 4〜5歳以上の子どもでは、咽頭炎、腺窩性扁桃腺炎の症状が起こり、その後、ボロが身体に現れる。発熱、のどの痛みを訴え、咽頭、扁桃腺の発赤、扁桃腺は腫れて膿が付き、口蓋にも点状の出血がみれる。
 発疹を伴う溶連菌感染症では、顔(口のまわりは蒼白)、首のまわり、腋下(脇)、大腿、肛門のまわりに、細かい丘疹状の紅斑が出現し、全身に拡がる。舌は赤くブツブツとイチゴに似た苺舌となる。回復期には、発疹は細かく米糠状に皮が剥けてくる。手や足の先端は膜状に皮が剥けることがある。
 また、皮膚化膿症、中耳炎、副鼻腔炎、丹毒、急性糸球体腎炎、リウマチ熱など、を起こす。溶連菌感染症には、色々な随伴症状や合併症があり、完全に治癒するまで、十分に医師の指示を受けるようにしましょう。
 なお、溶連菌感染症の中でも、B群溶連菌感染症という病気は、主に、新生児に敗血症、化膿性髄膜炎など、を起こす重い病気である。


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