H19.10.24 第301号発行分

・地域の“資源”で町おこし
・油彩や水彩36点を出展 松阪出身の森嶌澄子さんが個展
・百合編物教室グループ作品展
・公募の講師による講座が開講
・女性労働者の能力発揮推進
・本紙特別客員・元内閣安全保障室長 佐々淳行氏が講演
・小規模作業所へ車いすを
・今年も海外技術研修員受け入れ
・監督 役者 藤田敏八さんをしのぶ
・中岡恵祐さん(伊賀市 高校2年)が1位
・風景や人物など18点を出展 「津楡の会」の生徒ら絵画展
・地元産茶葉の紅茶を発売
・義援金活動で“火災”商店街の復興を
・元刑事の中村さん、清水さん 手品でケアハウス慰問
・ミャンマーの生活を紹介 松阪の安田さんが写真展開催中
・障害者施設に車を寄贈
・県内名タクグループの全車ドライブレコーダーを導入
・テクニカルワーク科を開講
・全国で腎臓移植推進キャンペーン


地域の“資源”で町おこし
商工会と事業者が特産品・観光を開発
地域の資源≠生かした新たな特産品や観光を生み、地域を元気にしようという取り組みが各地で行われている。全国二百三十三件の計画のうち、県内で五件が進行中。中でも松阪商工会広域連合は、高校生や企業がサポートして街道にちなんだいにしえの料理≠窿}ップを。津みなみ商工会は、特産品と食べられる写真≠フ技術を使ったオリジナル菓子で挑んでいる。

 これは中小企業庁による「小規模事業者新事業全国展開支援事業」。地域の小規模事業者と商工会議所・商工会が協力、地域資源を活用した特産品や観光の開発、販路開拓など、全国規模の市場に向けた事業を展開。それに最大で千二百万円の補助金を交付して支援する。

 今年度は商工会議所で九十七件、商工会で百三十六件が採択された。

 県内では▽海洋深層水を使った尾鷲商工会議所▽世界遺産・鬼ヶ城と周辺の名所を生かす熊野同▽東紀州商工会広域連合などがあり、来年度からの本格始動に向け、進めている。

 松阪市、多気郡、度会郡大紀町の七商工会でつくる松阪商工会広域連合(多気郡明和町、幹事・多気町商工会、村井勝会長)は「いにしえの料理で巡る!三重県南部味街道!」と題し、域内の五街道に着目して「食べる」「学ぶ」「体験する」の三本柱で魅力を発掘。食や旅行への関心が高い団塊の世代を呼び込む。

 地元の相可高校食物調理科の生徒が、街道沿いに伝わるいにしえの料理≠弁当や定食で提案。先月、同校での試作品発表で、松阪地鶏の鍋やアナゴの押し寿司など数種類を事業者が試食した。

 三年の池内亜衣さん(18)は「地域の人に教えてもらったことを献立に取り入れた。さまざまな食材を知ることができて良かった」と感想を。

 参加した女性らは「あっさりしておいしい」「勉強になる」と意見を交わし、自店での導入を検討している。

 また料理の提供店と名所旧跡を盛り込んだ街道マップ≠フ作成、旅行会社とタイアップしたツアー企画もあり、十二月にはイベントでPR。経営指導員の杉木喜昭さん(48)は「食をメーンに街道を楽しんでもらえれば…」と話している。

  ◇     ◇

 津みなみ商工会(津市白山町、服部基恒会長)は、特産品を材料にした写真付きのオリジナル和洋菓子を開発中。

 長野県の企業が作った食べられるインクを使った転写技術で、菓子の表面に写真を転写するのが特徴。応用すれば、イベントでの記念品や情報ツールとして使え、市のPR媒体としても期待されている。

 さる七日に市内で行われた津まつり会場で、三事業者が考案した試作品を持ち寄り、市民を対象に試食会を催した。

 同市美杉町の和菓子店「お菓子処おかもと」を経営する岡本義廣さん(59)は、みそとお茶を使った焼き菓子などを出品。「お茶は自家栽培しており、自信がある。美杉の歴史や見どころをこの機会に広めたい」と意欲的だった。

 アンケート結果を受け、今後は種類の選定や印刷の仕上がりなど、課題をさらに検討していくという。



油彩や水彩36点を出展
松阪出身の森嶌澄子さんが個展
 松阪市西町出身の画家・森嶌澄子さん(76)=東京都港区=が、このほど津市羽所町のギャラリーアスト1で個展を開いた。

 テーマは「回想と躍動」。これまでの経験、前進し続ける思いを抽象的に表現した油彩、水彩、ミクストメディア約三十六点を展示。同市では十年ぶりという。

 エーゲ海やブルターニュをはじめ、ギリシャで見たストリートダンスの様子を描いた作品などが並んだ。

 森嶌さんは女子美術大卒業後、絵画の知識を深めるため二十九歳のころ渡仏。約十五年間ヨーロッパに滞在し、パリを中心にミラノスペインなどで創作活動。

 帰国後は東京、大阪などで個展を開き、最近は国際交流展などに出展している。



百合編物教室グループ作品展
ベストやニットスーツなど30点余を
 松阪市日野町の百五銀行松阪駅前支店で、このほど「百合編物教室グループ展」が開かれた。

 出展したのは同市大黒田町の教室で月に二回活動する「百合編物教室」=森本ゆり子さん主宰=のメンバー。

 同所では3回目。今回は鈎針編みや棒編みなどさまざまな編み方で仕上げたベスト、ニットスーツ、エコタワシなど約30点を展示。

 アイディアと工夫をこらした作品で、訪れた人に手ずくりの温もりを伝えた。

 森本さんは[教室ではおなじものは作らないようにしています。]これからも時代とともに歩んでいきたいともいます」と話していた。


公募の講師による講座が開講
松阪駅前に「ブンカの交流館」
 公募の市民講師が講座を開くカルチャースクール「ブンカの交流館」が、今月から松阪駅前ベルタウンで始まった。

 特定非営利活動法人Mブリッジが県の補助事業で実施。中心市街地の活性化、文化振興を目ざすためで、講師や受講生が、ここで培った能力を生かして街のにぎわい、交流につなげていく。

 会場は松阪駅前通り商店街振興組合の協力で空き店舗を利用。公募で集まった講師は百人以上。「ボランティアで技術を教えたい」「退職したが、これまでに身に付けたことを伝えたい」「これを機に講師としてがんばりたい」などが動機。その中から四十五講座を選考、順次開講している。

 受講料は、講師が自分で設定。中には「高齢者・障害者が家族で行く旅行術」=十二月開講予定=やこづかい管理を学ぶ「マネーじゅく 親子こづかい教室」などユニークなものも。

 ヨガリラックスを開いた瀧本杉絵さんは「ヨガの普及になればと思って始めました。主婦が手軽に来れる値段を設定したが、定員いっぱいに集まったのでびっくりしました」と話していた。

 講座案内などは事務局TEL0598(26)0108またはMブリッジのホームページへ。



女性労働者の能力発揮推進
三重労働局長優良賞に認定
 三重労働局(津市島崎町)は、女性労働者の能力発揮を促進するため積極的に取り組んでいる企業として、第三銀行を均等推進企業部門・三重労働局長優良賞に認定。このほど津市の県文化会館で表彰した。

 同行(本店松阪市)は、谷川憲三頭取の指揮で女性の採用・職域拡大、管理職登用、職場環境・風土の改善などを推進。管理職登用については、女性候補者をリストアップ、管理職育成研修の受講対象にするなど、工夫を凝らしている。

 今回は女性が少ない分野の総合職、渉外担当の割合増加などが評価された。



本紙特別客員・元内閣安全保障室長 佐々淳行氏が講演
「犯罪のない安全で安心なまちづくり」講演会・事例発表会
地域あげて子どもを守りたい
防犯カメラの必要性も説く

 「犯罪のない安全で安心なまちづくり」講演会・事例発表会がさる十一日、県、県警、県防犯協会連合会の共催で開かれた。自治体の自主防犯活動など、県民の防犯に対する関心が高まっており、企業側も防犯への理解を深め、地域活動に取り入れてもらえれば…と初めて企画。元内閣安全保障室長で三重県警本部長も歴任した佐々淳行氏(七六)=東海経済新聞社特別客員=が「犯罪のない安全で安心なまちづくりのために」と題して講演。会場の県庁講堂には事業者、一般ら約二百五十人が訪れ、熱心に聞き入っていた。

 講演要旨は次の通り。

 ▼第三十回国体の前に三重県警本部長へ就任し、警備を任された。危機管理は最悪の事態を予想。何とか食い止めるよう警備計画を立てた。

 ▼危機管理には自分や家族の身を守る「自助」、隣組や地域を守る「互助」、そして警察や消防の「公助」がある。

 ▼十九世紀にドイツのある学者は「治安、防衛、外交の三つが国を守る」と言っています。まさに現代に合っています。

 ▼犯罪件数は減っているが、残念なことに検挙率が下がっている。最近が無抵抗な子どもたちが犯罪に巻き込まれる傾向があり、割合は五人に一人。国の宝≠ナある子どもをどう守るかが大切。それには親や大人、みなさんをはじめとした地域社会の理解、問題認識が大切です。

 ▼犯罪が起こる場所は、駐車場や道路などが65%と占めています。これは警察と民間が合同で防犯パトロールすると犯罪は激減します。青色回転灯を車両に付けたパトロールは、すぐ導入できるのでは…。

 ▼安全安心を求めるなら、互いに監視しあうのも必要。銀行やコンビニ、エレベーターなどに監視カメラがあるが、これで犯人を検挙した事例も多い。こうした監視≠市民として受け入れることできますか?

 ▼新宿歌舞伎町に防犯カメラ五百台が設置された。国全体をみても安心≠ノかける予算が少ない。非常事態のために平時でもお金をかけることが必要です。

 ▼今後「危機管理議員連盟」みたいなものを作り、国民の怒りや不安を代表して戦いたい。このほか「危機管理士」「クライシスマネジャー」みたいなものを作りたいと思っています。

            ◇             ◇

 第二部の事例発表では、マックスバリュ中部(本社・松阪市)が三年前、県警と協定締結し「駆け込み110番の店」を運用。店舗に犯罪被害者が駆け込んだ時の保護、通報要領をマニュアル化して訓練を実施。DV被害者や外国人風の男性にストーカーされた女性を保護、警察に通報した事例もある。

 県旅客自動車協会伊勢支部連絡協議会は、伊勢市、度会郡を営業エリアとするタクシー会社で構成。多発する犯罪に対し、休憩や客待ちのタクシーをコンビニなど、店舗の一定場所へ車両を待機させ、事件発生や不審者発見時に通報するなど、活動を展開中。また、日ごとのパトロール結果を記録簿に記載している。

 このあと、県警ホームページで一新した「犯罪情報マップ」、県ホームページの「犯罪のない安全で安心なまちづくり」の新設について紹介があった。

 なお、会場外のロビーでは佐々氏の新刊「軍師・佐々淳行 反省しろよ慎太郎 だけどやっぱり慎太郎 危機管理最前線2」などがサイン入りでを販売された。



小規模作業所へ車いすを
「小さな親切」運動本部が贈る
「小さな親切」運動本部(東京都)は、このほど県社協を通じて県内の小規模作業所へ車いすを贈った。

 平成十一年に、はごろもフーズ(本社・静岡県)から同本部へ、百台の車いすが託されたことを機にスタート。五年前からは、日本自転車振興会に事業が引き継いで贈り続けている。

 今回三重県への割り当ては自走式タイプの六台。同運動三重県本部の飯田俊司代表から各作業所の代表者へ目録が手渡され、代表して四日市市のオンリーワン・喜田佳洋子所長が謝辞を述べた。

 なお、同運動が県内に寄贈した台数は今回で五十二台となった。



今年も海外技術研修員受け入れ
津のコンピューター専門学校
 学校法人・太陽学園、サンコンピュータビジネス専門学校(津市広明町)は、今年も海外技術研修員を受け入れている。

 財団法人・三重県国際交流財団が国際貢献を目的に海外から技術研修員を受け入れ、民間企業がサポートする事業。

 同校は、六年前から三年に一度受け入れており、前回はパラオの警察官が研修に。

 今回は中国国籍の孟昆(もう・こん)さんが、年末までコンピューターの知識・技術などを学習。中日辞書を片手に頑張っている。

 十二月には日本語の能力試験も受ける予定で、「先生方はとても熱心で、親切に教えてくれます。環境もよくとてもうれしい」と笑顔で話していた。



監督 役者 藤田敏八さんをしのぶ
今年も津で三重映画フェスティバル
 三重映画フェスティバルが、このほど津市のフレンテみえで催された。

 今年は、四日市市出身の映画監督で晩年、役者としても活躍した藤田敏八さんの没後十年。これに合わせた特別上映会と同監督とゆかりのある小谷承靖監督、女優の赤座美代子さんによるゲストトークがあった。

 同フェス実行委の林久登副会長が進行役となり、三重県とのかかわりや藤田監督との思い出、制作秘話などが話題に。

 小谷監督は「映画を撮ることが楽しく、互いの次作品が気になっていた」、赤座さんは「個人的には役者の藤田より、監督の藤田を評価している」などと話していた。

 このほか学生らの自主制作映画の発表。話題作「フラガール」上映と四日市のフラダンスグループ「アロハ・フラグループ」(竹内喜代美代表)によるショーなどもあった。



中岡恵祐さん(伊賀市 高校2年)が1位
世界俳句協会大会ジュニア部門で
 東京で行われた「第四回世界俳句協会大会 ジュニア俳句コンテスト部門」で、伊賀市のウイッツ青山学園高二年の中岡恵祐さん(一六)=同市市部=の「開けよう 新たな扉 みんなの手」が一位に選ばれた。

 俳句の盛んなアメリカ、フランス、トルコなどの詩人が、国境を越えて俳句の魅力について討論や交流を深めるためで、世界俳句協会の主催。七年前から開いている。

 同校で生徒にコンテスト参加を呼びかけたところ、十数人から作品が寄せられ、先月の授賞式には中岡さんと保護者、同校の畑康裕校長らが出席した。

 同校長は「海外参加者らと交流を深めるなど、生徒にとっていい経験になった。今後の自信になると思います」と話していた。



風景や人物など18点を出展
「津楡の会」の生徒ら絵画展
 津市羽所町のギャラリーアスト1で、このほど「津楡の会」の生徒作品展が開かれた。

 当会は三十年前、同市久居新町の伊藤美術研究所一般絵画コースとして発足。一時は休会したが活動を再開。各自の個性や感性を尊重しながら楽しく絵画を。最近では伊勢市や四日市市でも教室を。将来は合同展も考えているという。

 同展では、日ごろの成果を多くの人に見てもらうため十八人の作品を展示した。

 風景や人物、静物、抽象画など、各自が自由に表現した油絵、水彩画、鉛筆画十八点のほか顧問の画家・伊藤清和さん(55)の油絵二点も並べた。

 絵画コースに通う太田加寿江さん(62)はデッサンを出品。光と影≠ェ、四方八方からあたっているよう表現。「今後は、抽象的な作品も描けるようになりたい」と話していた。



地元産茶葉の紅茶を発売
飯南町の農業生産法人 深緑茶房
 松阪市飯南町の茶製造・販売業「農業生産法人 深緑茶房」は、このほど伊勢飯南産茶葉を使った紅茶の製造に成功。「ココの紅茶」と名づけて販売を始めた。

 三年ほど前から店内の緑茶喫茶で、全国の日本茶とそれに合う和菓子を提供。お客から「和菓子に合う紅茶が飲みたい」という要望もあり製造に取り組んだ。

 紅茶は、緑茶と同じ茶葉を発酵させることで出来るが、経験がないため県茶業センター、中央普及センターに協力を依頼。紅茶に適した二番茶二百`を収穫して四十`に仕上げた。

 渋みのある味が特徴で、喫茶でお菓子と一緒に楽しめ、茶葉も販売している。

 松本浩社長は「多くの人のおかげで、伊勢飯南産の紅茶が出来ました。地産地消で安全安心の一歩になれば…」と話していた。

 <問>TEL0598(32)5588



義援金活動で“火災”商店街の復興を
四日市の歌手・MACKさん
ライブ会場に募金箱 市民や企業“善意の輪”広がる
 先月十六日、四日市市諏訪栄町の商店街で起きた火災で、同市在住の歌手、MACK(本名・中原弘貴)さん(29)が復興を願って義援金を募る活動を。これに市民や企業が賛同、善意の輪≠ェ広がっている。

 火災は同商店街の約千九百平方メートルに及び、飲食店など約二十店が被害に。被災者の多くは店舗や家屋を失ったり、営業を休止している。

 全焼した楽器店によく通っていて「自分が育った場所がこんなふうになって悲しい。この惨事を風化させたくない」と活動を決意。ライブ会場などに募金箱を設置したほか、協力を呼び掛ける公式ホームページを開設した。

 これを知った人から激励のメールが寄せられ、「募金箱を置きたい」と賛同する店や企業も。さる六、七両日に同所で開かれた「秋の四日市祭」では、「頑張ろに!四日市諏訪栄町商店街」と書かれた箱に多くの来場者が募金、約五万円が集まったという。

 「商店街の外からも力を貸してほしい。そして再生する姿を見てほしい」とMACKさん。集まった義援金は、定期的に被災者に贈り、来年十二月まで続ける予定。



元刑事の中村さん、清水さん
手品でケアハウス慰問
 社会福祉法人・太陽の里介護専用型ケアハウス「若葉さわやか苑」=松阪市若葉町=を、このほど津市高茶屋小森町の中村喜夫さん(67)と津市緑が丘、清水正勝さん(64)が“手品”で慰問した。

 二人は六十歳で三重県警の刑事部を退職。「自分も人も、楽しめることを」と、趣味で手品を習い始めた。安濃中央公民館で月二回、奇術の講座を受け、津市を中心に施設などを慰問。

 今回は、知人の紹介でマジックショーを。やぶった新聞紙を元通りにしたり、帽子や水などを使って腕前を披露。入居者らを楽しませた。

 同苑・石川静子管理者は「外に出て行けない人もいます。こうした慰問は、苑外の人とも交流でき、入居者の生活にメリハリが付きます」と喜んでいた。



ミャンマーの生活を紹介
松阪の安田さんが写真展開催中
 ミャンマーの生活を追った写真展が、来月四日まで伊勢市宮後の蔵deパスタで開かれている。

 撮影者は松阪市平生町のライオン写真館・安田和東社長(四八)。素ぼくでまじめな現地人に魅せられ、昨年も同市でミャンマーの風景写真展を開催した。

 今回はベンガル湾周辺の港町を中心に、島を行き来するボート、船から見る町並み、子どもたちの様子など、今年二月に撮影した中から二十数点を展示。今後も新しい視点で表現していきたいという。

 なお、同会場は大正時代の大豆蔵を改装したパスタ店。店内ギャラリーで地元作家の作品を展示している。



障害者施設に車を寄贈
「三重県応援ファンド」昨年に続き2回目
 日本投信委託株式会社(本社・東京都)が設定・運営する「三重県応援ファンド」は、このほど県内の障害者福祉施設に福祉車両七台を贈った。

 同ファンドは、地域の経済発展と活性化のため第三銀行と岡三証券が発案。県内に関連する企業に投資するほか、日々の純資産総額の0.15%を県内の社会福祉に役立てる。

 昨年九月に四十六億三百万円で設定し、現在六十八億九千九百万円までに拡大。寄付は昨年に続く二回目で、今回の寄付総額は千百五十七万円相当。

 県庁での贈呈式で三社の代表から野呂知事に目録などが手渡された。車両は、名張・鳥羽・鈴鹿・松阪・伊賀・津市内の七施設へ。



県内名タクグループの全車
ドライブレコーダーを導入
 県内の名鉄タクシーグループ(名鉄四日市タクシー、三重名鉄タクシー)は、県内のタクシー会社で初めて全保有車両三百五両にドライブレコーダーを備えた。

 ドライバーの安全意識の高揚と、安全運転教育強化、交通事故撲滅のためで、ドライバーがスイッチを入れるといつでも録画が可能。

 「走る防犯カメラ」として、安全・安心なタクシーの維持・向上を目ざしており、二十日までの「全国地域安全運動」の期間中は、車体に犯罪抑止のステッカーなどを張って啓発した。



テクニカルワーク科を開講
雇用・能力開発機構が受講者募集
 伊勢市小俣町、独立行政法人雇用能力開発機構三重センター 南伊勢職業能力開発促進センターは、十二月四日から若年対象の職業訓練「テクニカルワーク科」を開講。受講生を募集している。

 製図、溶接、フライス盤作業など、ものづくりに関する技術習得と、職場実習をする六ヵ月講座。アーク溶接特別教育修了証など、各種の資格が取得できる。

 三十五歳以下の求職申込者で、公共職業安定所長の受講指示または受講推薦を受けられる人が対象。

 定員は十五人。受講は無料だが、テキストと作業服代などは実費。

 問TEL0596(37)3121。



全国で腎臓移植推進キャンペーン
県内は街頭など9カ所で呼び掛け
 透析患者らでつくる県腎友会(伊勢市、西山幸生会長)は今月、腎臓移植の推進を訴える街頭キャンペーンを県内九カ所で行った。

 腎臓はじめ臓器移植への理解と関心を高め、臓器提供の協力を呼び掛けるもので、全国腎臓病協議会(東京都)が中心となり、全国約四百カ所で一斉に展開した。今回で二十七回目。

 臓器移植法の施行で脳死者からの提供による臓器移植が始まって十年。意思表示カード(ドナーカード)の所持者は国民の約一割と広がっているが、国民の意識は先進諸国と比べ、いまだ低いのが現状という。

 津市桜橋三の津サティでは、会員や県角膜・腎臓バンク協会など関係者が、来店客に同会オリジナルボールペンや意思表示カードを手渡してアピールした。

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