H19.9.26 第299号発行分

・自治会が店舗経営で町を活性化
・160歳の木目込み人形展 2人の同級生が我流で33年
・目の不自由な人と介助専門士
・犯罪のないまちづくりへ 本社特別客員 佐々淳行氏が講演
・中部の専修学校・各種学校が集結
・津で「福祉の就職フェア」 学生や社会人ら180人余が参加
・養護施設で慰問演奏 四日市出身ギタリストの中村さん
・川端健太郎さんに栄冠 「パラミタ陶芸大賞展」の発表式
・四季の鬼≠W点展示
・花や風景画など40点余一堂に
・記者・事務職員を募集
・家具や雑貨など一堂に 29日に津で「三重矯正展」


自治会が店舗経営で町を活性化
過疎と高齢化が進む松阪市柚原町
 今月は「敬老の日」を中心に、各地で行事があり、高齢化社会への対応も進んでいる。過疎と高齢化が進む小さな町━松阪市柚原町。住民とJAが協力、お年寄りのために店舗を改装。簡易郵便局も受託するなど、地域全体で改善に取り組み、成果を上げている。そこには人々の“強い絆”があった。(江川 智恵)

 同町は四方を山に囲まれ、人口は約百人。しかも六十五歳以上が六・五割を占めている。

 若い人は町へ出て行き、町内唯一の日用品店・JA宇気郷出張所も、去る四月に閉鎖した。

 同町から一番近くのスーパーまで車で二十五分。運転免許証のないお年寄りもいる。バスは一日に四本しかなく、松阪駅前までは片道八百三十円かかる。また、宇気郷地区市民センターにあった郵便局も廃止された。

 このままでは生活が出来なくなり、ますます人がいなくなることを危ぶみ、大石了自治会長(68)ら役員が立ち上がった。

 「自然の中で、高齢世代が安心して過ごせるよう何とかしよう」と自治会内で開店準備委員会を結成。一世帯から一万円ずつ寄付金を集め、同会からも百万円を出資した。

 地元出身者らの協力もあって、配達や仕入れ用の軽トラックも購入。JAの空き店舗を利用、住民全員で盛り上げよう━との思いを込め、店名は「コミュニティーうきさとみんなの店」とした。

 経営はみんなが素人。商品を仕入れるにも市内には問屋がなかった。スーパーを営む知人やJA職員らから伊勢市の問屋を紹介してもらった。

 同会の女性部会十人が買い付けに行って品揃え。しょうゆ、菓子、くわ、蛍光灯などの日用品から炭、茶、米などの地元特産品も並べ、ここでしか買えない特色を出した。

 オープン当日は下村猛市長らを来賓に迎え、オープンセレモニー。店に入りきれないほどの客が来たという。

 敬老の日の「敬老会」にも今年は同店が食材を提供。七十五歳以上の人たちが食事会を楽しんだ。

 一方、五月からは柚原簡易郵便局を受託。業務を担当する地元の中野直美さんは「これまで違う仕事をしていたので最初は戸惑ったが、利用者に見守られながらこなせるようになった。喜びの声ばかりなので必要性を強く感じます。簡易郵便局は減る一方。“皆で町を盛り上げたい”という地域性が、郵便局の受託に結びついたと思います」。支払いに訪れた同市後山町、主婦・海田ふさ子さんは「ここが無くなったら、最寄りでも三十分かかるのでありがたい」と、それぞれ話していた。

 大石自治会長の話

 葬式や贈答品なども手配できるよう、システムを構築していきたい。街中からも買い物客が来てくれるよう、ジネンジョを使ったまんじゅうなど、山間地を生かした特産品を充実させたい。われわれが一生懸命やれば“新しい芽”も生まれる。若い人にも感じてもらい、引き継いでいきたい。



160歳の木目込み人形展
2人の同級生が我流で33年
 松阪市嬉野中川新町の百五銀行嬉野支店で、このほど「百六拾歳の木目込み人形展」が開かれた。

 出展者は津市上浜町、高倉幸子さん(80)と村田綾子さん(80)。二人は女学校時代の同級生。同窓会で再会し、自宅も近いため共通の趣味を通じて意気投合。昭和五十年頃から我流で約三十三年間、木目込み人形を作り続けている。

 同展には丹精こめて作った約十六展を展示。男の子や女の子、立びなや高砂など、色鮮やかな着物に優しい表情をした人形ばかり。華やかさと、日本独特の古風な情緒を来場者に伝えた。



目の不自由な人と介助専門士
初の“買い物体験会”
 NPO法人三重補助犬普及協会(多賀輝宏理事長)は、このほど目の不自由な人と介助専門士による買い物体験会を実施した。県内では初の試みという。

 一人で外出が困難な目の不自由な人が、家族などの付き添いに頼り過ぎず、自由に外出を楽しむための練習。盲導犬や白杖の使用者十人が、津市東丸之内の百貨店、津松菱を訪れた。

 NPO法人日本介助専門員推進協会(同市)が認定の介助専門士の訓練も兼ねており、資格のある同店従業員や他企業から参加した社員も、商品の説明や手引きを実践した。

 同市白山町の内田順朗さん(59)と盲導犬ロビンは、和食店で昼食をとった後、紳士服売り場でゴルフウエアを購入。盲導犬テンダーと来店した多気郡明和町、木村靖子さん(67)は「靴と洋服を買いました。初めて来たが、思ったものが買えて良かった」と話した。

 ボランティアとして木村さんに付き添った三重トヨペット社員、濱田美登利さん(32)は「この体験を業務に生かしてお手伝いできたら」と話していた。


犯罪のないまちづくりへ
本社特別客員 佐々淳行氏が講演
来月11日、県庁講堂で

 犯罪のない安全で安心なまちづくりを目ざす講演会・事例発表会が、来月十一日午後二時二十分から県庁講堂で開かれる。

 県の主催で▼企業の安全安心まちづくりに対する意識の高揚▼自主的な防犯取り組みの強化▼住民と企業が協働したまちづくり環境の実現―などが目的。初の催しで二部構成。

 第一部は、危機管理の第一人者≠ナ、元内閣安全保障室長の佐々淳行氏(東海経済新聞社特別客員)が特別講演する。

 佐々氏は昭和二十九年に警察庁へ入庁後、「連合赤軍あさま山荘事件」などの事件処理の指揮を執り、同五十年には三重県警本部長を歴任。執筆、講演活動の傍ら、海外ボランティア事業にも積極的に取り組んでいる。平成十三年には勲二等旭日重光章を授章した。

 第二部は「事業者による防犯活動事例発表」。県内の二企業が防犯活動に至った経緯、防犯活動の内容、問題点などを発表。三重県警から「犯罪情報の提供について」の話もある。

 入場無料。申し込みは、県生活部生活総務室安全安心まちづくりグループTEL059(224)2664へ。



中部の専修学校・各種学校が集結
四日市市で定期大会開く
 中部七県ブロック協議会の第五十二回定期大会が、このほど四日市都ホテルで二日間にわたって開かれた。

 中部七県専修学校各種学校連合会(磯村義安会長)の会員が集まり、各県の施策、諸問題などを研究討議するため、毎年各県持ち回りで催しており、約百五十人が出席した。

 大会のテーマは「改正教育基本法に則した自覚と行動を」。昨年十二月、六十年ぶりに改正した教育基本法で「職業教育の重要性」が規定され、新たに「生涯学習の理念」を明記。専修学校、各種学校の果たすべき役割が重要視されたため。

 初日は文部科学省・生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室の寺門成真室長が「教育基本法改正をめぐる教育界の動向と今後の展望」、全国専修学校各種学校総連合会の川越宏樹副会長が「学校教育法第1条に定める新しい学校種の提案」、同会の菊田薫事務局長が「専各をめぐる諸問題と最近の動向」と題して講演。

 二日目は、これらの話を元に「新しい専門学校制度のあり方」など、四つのテーマの分科会で意見交換した。



津で「福祉の就職フェア」
学生や社会人ら180人余が参加
 「第一回福祉の就職フェア」が、このほど津駅前のアスト津で開かれ、福祉系の学生ら約百八十人が来場した。

 県社会福祉協議会(津市桜橋)が、福祉関係への就職を希望する一般社会人や学生を対象に各施設・事業所の人事担当者と面接、就職相談の場を提供するために毎年開催。県内の老人福祉施設、障害者施設など五十三施設が参加した。

 学生らは、各ブースで担当者から特色や仕事などの説明を受けていた。

 次回は十二月一日、来年二月十七日の予定。



養護施設で慰問演奏
四日市出身ギタリストの中村さん
 四日市市出身のギタリスト、中村ヨシミツさん(63)=東京都在住=が、このほど同市泊村の児童養護施設・乳児院エスペランス四日市で演奏した。

 生の演奏を聴く機会が少ない子どもたちに楽しんでもらおうと中村さんらが企画。歌手の三原ミユキさん、西山琴恵さんも駆け付け、童謡や「オー・シャンゼリゼ」「千の風になって」など数曲を披露した。

 同所や関連施設で生活する子どもたち六十人は、一緒に歌ったり手拍子をしてギターの音色と歌声に聴き入った。

 ギターの手ほどきを受けた中学二年生の男子(13)は「大きな古時計を弾いたら、褒めてくれたので嬉しかった」と話した。

 中村さんは舞台活動四十四周年を迎え、さる二十二日に同市文化会館で記念公演「風林火山 乱世に生きる男たち」を行った。



川端健太郎さんに栄冠
「パラミタ陶芸大賞展」の発表式
 三重郡菰野町大羽根園のパラミタミュージアムで、このほど「第二回パラミタ陶芸大賞展」の発表式が行われた。

 活躍中の作家八人の作品を展示。一般来館者の投票で大賞を決めるもので、千五百六十七票の中から三百四十五票を得た岐阜県瑞浪市の川端健太郎さん(31)が大賞を受賞。同ミュージアム運営の財団法人岡田文化財団・岡田卓也理事長から表彰状と副賞は贈られた。

 川端さんは東京デザイナー学院工芸工業科陶芸コース卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所を修了。スイスのカルージュ国際陶芸展などの入賞経験を持ち、作品はコオロギの足から連想したという「足思(あしおもう)」など、自身の思いを自由に表現したものを出展。

 「有名な先輩がいるのに、選ばれて驚いた。今後の活動の励みにしたい」と話していた。

 このほか準大賞には▼市野雅彦さん(46)=兵庫県篠山市=▼加藤委(つぶさ)さん(45)=岐阜県多治見市=が選ばれた。



四季の鬼≠W点展示
和紙張り子造形作家 工藤誓子さん作品展
 津市片田新町、和紙張り子造形作家の工藤誓子(せいこ)さん(27)が、このほど同市大谷町の百五銀行津駅西口支店で作品展「鬼」を開き、美里の郷土芸能・美里龍神太鼓で使用予定の実用面四季の鬼#ェ点を展示した。

 六年程前から和紙張り子に魅了され、日本の伝統的な和紙張り子の技術を独学。七福神、日本の神話をモチーフにしたレリーフなどの創作活動をしており、今回初めて鬼の面に挑戦した。

 五穀豊穣の番人である鬼を四季の神≠ニ考え、自然の大きな力と恩恵を表現するため青は春と東、赤は夏と南、秋は白と西、黒は冬と北と、昔から伝わる季節、方角を示す四色用いて制作。

 実用面のため怖いイメージだけでなく、ひょうきんで明るい表情を感じるよう、表情の雰囲気にも気を配ったという。



花や風景画など40点余一堂に
三重大OBら今年も「六期展」開く
 三重大学学芸学部(現・教育学部)美術専攻の六期生十四人による六期会″品展が、このほど津市中央の三重画廊で開かれた。

 同窓会を兼ねて年に一度催しており、今年で三十二回目。

 メンバーが約四十点を展示。ユリや山茶花をはじめ白川郷や美山の民家などを描いた水彩画、油彩画、アクリル画、日本画が会場いっぱいに並んだ。

 「五色葉カンナ」と題した作品を出展した奥山千恵子さんは、花びらが雨や風で形が変わってしまうので、スケッチが難しかったという。

 会員たちは懐かしい思い出を話しながら、互いの作品を鑑賞していた。

 駒田幸雄代表(73)は、「みんなとても仲良しです。これからも楽しく続けていきたい」と話していた。



記者・事務職員を募集
 ◇職種=記者、編集事務。

 ◇資格=短大、専門学校卒以上。30歳くらいまでの県内在住者で、来春卒業予定者も含む。

 ◇勤務先=本社(津市)または四日市、松阪支社。

 ◇待遇=本社の規定による。ただし経験者は優遇。

 ◇選考=書類選考、筆記(一般教養、作文)、面接。

 ◇必要書類=履歴書、健康診断書、職務経歴書(既卒者)、卒業証明書(同)、成績証明書(新卒者)、卒業見込証明書(同)。

 希望者は、必要書類を10月17日までに郵便番号514―0831 津市本町23―17 東海経済新聞社本社・リクルート室へ送付。書類選考のうえ試験日を通知します。

(問)059(229)0881
 東海経済新聞社



家具や雑貨など一堂に
29日に津で「三重矯正展」
 社会復帰の願いを込め、受刑者が作った刑務所作業製品を展示即売する「第二十一回三重矯正展」が、二十九日午前九時三十分から津市修成町の三重刑務所で開かれる。

 同刑務所、宮川医療少年院、津少年鑑別所の共催。全国の刑務所から集まった家具や日用品、雑貨などが並ぶ。

 会場では三重大応援団によるステージ、小学生のよさこい踊り、ハンドベルなどの演奏のほか、竹細工体験教室やパトカー・白バイの展示などがある。入場無料。



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