H19.6.27 第295号発行分

・発想転換し海の観光地¢n造
・個性的で色彩豊かな作品作品ずらり
・20周年記念し150点余を 松阪市の斎藤さん パッチワークキルト展
・住宅展示場でいけばな展
・FFCパイロゲン モンドセレクションで最高金賞
・木々の魅力%`えたい 松阪市の樹医博士 森井さんが写真展
・桜の苗木100本を寄贈
・県庁で伊勢茶振る舞う 県茶業会議所 こちらもキャンペーン
・子どもらに命の大切さを
・津で「地域難病相談会」
・話題の「速弁」も買えます
・「木遣り歌」を書に 祥裕会が作品展開催中
・不要スーツで社会に貢献
・病気克服し5年ぶり個展
・今年は50周年記念
・浴衣姿の女性を募集中 「だいたて夜店」をにぎやかに


発想転換し海の観光地¢n造
離島の住民がもてなす「島の旅社」
磯場の水族館や運動療法など
かあちゃん≠スちが奮闘 答志島など
 志摩半島に面した伊勢湾の四つの有人離島―。住民が協力、特色を生かした海の観光地≠生み出した。無人島の自然水族館、新鮮な魚介類のほか、運動療法や食事療法を取り入れた企画など旅の発想を転換。「活性化を島全体で考えていこう」という地元のかあちゃん≠スちの奮闘と心からのおもてなしが、脚光を浴びている。
(内田 敬子)

 この離島は鳥羽市の菅島、神島、坂手島、答志島。四つの島で約五千人が海とかかわりながら暮らしている。

 同市は、愛・地球博の開催、中部国際空港の開港を前にした平成十三年、市の集客交流を目ざす戦略プラン作成委員会を組織化。そのプランの一つとして、答志島をモデルケースに各種事業を展開してきたが、平成十六年に島民中心の組織へ移行。同年六月に島の旅推進協議会が発足、同年八月に「島の旅社」をスタートさせた。

 島のかあちゃん≠辜Xタッフは、山本加奈子・事務局長代理(三八)ら答志島在住の女性七人。地元で育った人、嫁いできた人もおり、普段は海女さんや養殖業など、漁業に携わっている。

 「浮島自然水族館」は、答志島の桃取漁港前にある周囲約三キロの無人島が舞台。引潮時になると磯場が出現し、潮だまりができる場所だが、生態系を守るため開催日を五月から八月の大潮を中心に約三十日に絞り、入場者数も制限している。

 「うわー!これ何?」、「見てみて!ここに何かおる!」と、初めは戸惑っていた子どもたちも、しばらくすれば石をひっくり返してヒトデなどの生物を見つけて大はしゃぎ。

 直接触れ合って楽しむだけでなく、「ひっくり返した石は元に戻す」、「観察した生き物は海に還す」など、海とともに生きる上でのマナーも教育。子ども以外にも若者の来場者も多いという。

 「ウェルネスの旅」は、専門家による運動療法と、食事療法の両面をサポートしながら、旅も楽しめるツアー。大阪、名古屋など都会からの参加者やリピーターも多い。

 運動療法に適した歩き方を教わりながら、小説「潮騒」の舞台になった神島でウオーキング。菅島では楽しみの食事。栄養管理されながらも、島の新鮮な食材を使った刺し身やサラダ、鍋物などを味わい、生活習慣に関する特別講義や相談会もある。

 翌日は答志島を散策。住民が「これ食べてみて」と魚類を差し出すなど交流もあり、ラストは海女小屋で昼食。いろりで焼く新鮮な魚介類を楽しむ。

 「路地裏つまみ食い体験」は、答志島答志地区で開催。大人二人がやっとという細い路地を散策するが、「じんじろ車」という手押し車を押しながらスタッフが案内。その場にちなんだ食べ物を試食して歩く。

 このほか「島・食の文化祭」も企画。ホームページでは郷土料理や日記などを紹介している。

 山本さんの話

 離島は、不便やハンディがあるとイメージされますが、人情や文化を探してプロデュース。これからも地域の活性化につなげていきたいです。

 (問)TEL0599(37)3339



個性的で色彩豊かな作品作品ずらり
三重さをり仲間展
 三重さをり会(田中二三子代表)は、このほど津市東丸之内の久画廊で「三重さをり仲間展」を開いた。

 毎年、春と秋に催しており、今回は自分たちの好きなもの、ほしいと思ったものを中心に制作。バック、帽子、ベストをはじめとする上着、タペストリーなど約百五十点を展示・販売した。

 綿やシルクなどを素材にした色鮮やか作品で、織り機を使って体験する来場者もいた。

 さをり織りは、着れば着るほど肌になじみ、幅広い年齢層に人気。八人のメンバーは県内の授産施設、小規模作業所などで障害者への指導や各自教室を開くなど活動している。

 田中代表は「さをりという固定観念にこだわらず、時代に応じた作品を作っていきたい」と話していた。



20周年記念し150点余を
松阪市の斎藤さん パッチワークキルト展
 松阪市嬉野町の斎藤照子さん(47)は、このほど同市嬉野ふるさと会館でパッチワークキルト展を開いた。

 パッチワークをはじめて二十年目。この節目を記念し、縦横二、三メートルのタペストリーやバック、小物約百五十点を展示。

 季節や花など、さまざまものをモチーフにした作品が会場いっぱいに飾られ、自宅の玄関をモチーフにしたタペストリーの新作は花の部分がボタン。着けたりはずしたりできる遊び心を交えたという。

 斎藤さんは県内外で、パッチワークキルト講師・指導員として活動。自宅では、教室のほかに手芸用の生地などを販売するキルトハウスShowを経営している。


住宅展示場でいけばな展
松阪で企業と市民団体が連携して
 松阪市川井町、すまいるプラザ松阪住宅展示場でこのほど、二葉流いけばな華道展があった。

 同展示場運営の三交不動産が「市民団体の発表の場として使ってもらえたら」と、同市市民活動センターに提案。同センターに登録している二葉流の協力で開かれた。

 二葉流三重中勢支部・北出玉洋支部長ら四人が、各十二棟のモデルハウスで制作。トルコキキョウやナルコユリなどを使って、それぞれの和室や玄関に飾った。

 同センター・米山哲司センター長(37)は「初めての試み。こんな花が生けられる家がほしい、こんな花を生けてみたいなど、相乗効果につながれば…。今後も、企業と市民団体の橋渡しをしていきたい」と話していた。



FFCパイロゲン モンドセレクションで最高金賞
製造元「赤怐vが受賞
 酢などを配合した清涼飲料「FFCパイロゲン」が、このほど世界的な食品コンテスト・モンドセレクションで初の最高金賞を受賞。スペイン・バルセロナで行われた授賞式に、製造販売元の赤怐i津市高野尾町)、赤恟[良社長(73)が出席した。

 赤怎Oループ(本社・同)が開発した特殊な水「FFCウォーター」に、各種の酢やビタミンなどをブレンドしたもので、美容や健康に良いーと、全国で十三万世帯の愛飲者がいるという。

 金賞を連続受賞していたが、今回は二十年以上のロングセラーである「FFCパイロゲン」と、生薬の風味を加えた「FFCパイロゲンゴールド」が最高金賞に。低カロリーの「FFCパイロゲンスリム」が金賞を獲得した。

 帰国した赤恷ミ長は「世界中からレベルの高い商品が一堂に会するコンテストで、最高金賞を受賞したことは大変名誉なこと。今後も品質本位に徹し、時代に先駆けた地球環境を改善する技術・FFCテクノロジーの普及を積極的に進めたい」と話していた。

 一方で、グループの東京支店である「銀座サテライト」が東京・銀座に開設。

 床面積約三百三十平方メートル。独自の技術「FFCテクノロジー」の情報発信拠点としてパネルや実験ビン、製品を展示。映像コーナーやミーティングスペースなどもある。

 場所は東京都中央区銀座三丁目一〇ノ六、マルイト銀座第三ビル三階。営業時間は午前十時から午後六時三十分。夏季休業、年末を除いて年内無休。



木々の魅力%`えたい
松阪市の樹医博士 森井さんが写真展
 松阪市御殿山町、樹医博士・森井光幸さん(78)は、このほど津市香良洲町の百五銀行香良洲支店で写真展を開いた。

 県内で四人しかいないという樹医博士。全国各地の緑や樹木の診断・保護を行い治療方法などのアドバイスをするほか、全国緑化保護団体名誉会長も務めている。

 同展では、岐阜県羽島市の樹齢三百年以上といわれる藤(県指定天然記念物)や、根尾村の樹齢千五百年以上の淡墨桜(国指定天然記念物)、県内では、津市の結城神社のしだれ梅と青山高原など、これまでに現地で写した八点を展示。生き生きとした木々の魅力≠来場者に伝えた。

 森井さんは「緑を守る大切さを若い人にも伝え、環境保護の一助になれば」と話していた。



桜の苗木100本を寄贈
三重トヨペット  今年もGキャンペーン
 三重トヨペット(本社・津市、川喜田久社長)は、このほど中日新聞社を通してソメイヨシノの苗木百本を県へ寄贈した。

 同社とトヨタ自動車が共同展開している「ふれあいグリーンキャンペーン」の一環。昭和五十一年から毎年続けており、寄贈本数は今回で三千百本に。県内の公園、沿道などに植えられている。

 式典で川喜田社長から今原孝・中日新聞三重総局長を介して、県環境森林部・小山巧部長へ目録が手渡され、従業員やお客さんから集まった「緑の募金」約十五万円も贈った。

 このあと緑の大使の海野友香さん(津クイーン)、市内の大川幼稚園の園児代表らと記念植樹をした。



県庁で伊勢茶振る舞う
県茶業会議所 こちらもキャンペーン
 県茶業会議所(津市桜橋)は、このほど県庁で「伊勢茶キャンペーン」を催し、新茶を職員や来庁者へ振る舞った。

 県産の「伊勢茶」をPRするため毎年、新茶シーズンに開催。今年は、五月の十分な日照と適度な降雨で良質のお茶が出来たという。

 会場には歴史や栽培・製造過程、取り組み内容などを記したパネルを展示、VTRを放映。

 試飲会では、南勢地域で生産された普通せん茶を同会議所の女子職員茶摘み姿で接待。県職員たちから「いい香りがして、甘みがある」と好評だった。



子どもらに命の大切さを
日本シルバークラブが発足
 人生経験を生かして、世の中の役に立てればー。六十五歳以上のボランティア団体「日本シルバークラブ」が、津市を拠点に発足。NPO法人化に向けて、準備を進めている。

 多発する自殺や少年犯罪などに危機感を感じた笠井英嗣会長(65)=同市大谷町=が「日本の将来を支える幼い生命を真っすぐ伸ばしたい。私たちにできることはないか」と、友人や知人に呼びかけた。

 会員二十人の経歴は公務員、教職員、営業マン、自営業とさまざま。その経験を生かして▽中高大学生に職業講話▽子ども向けの道徳・マナー教室▽学童保育への参加▽老人福祉施設や独居老人を訪問▽地域清掃などを行う。

 全国組織を目指し、大手企業のOB会に呼びかけるなどして会員を募集中。笠井さんは「全国のシルバーパワーを結集し、命を大切にする思いやりのある社会にしたい」と話している。



津で「地域難病相談会」
三重難病連が主催、次は8月に
 さまざまな難病を抱える人のための「地域難病相談会」が、このほど津市の県津庁舎で行われた。

 十四の患者団体で構成され、県難病相談支援センター(同所)を運営するNPO法人三重難病連の主催。

 膠原(こうげん)病、小児心臓病、もやもや病など疾患別に十コーナーを設置。症状や就労、生活などの悩みや問題について担当者と話し合ったり、来場者同士で情報交換を。患者や家族など七十九人が参加していた。

 西川実穂・同センター所長は「ほかでは言えない悩みも、患者同士なら分かち合える。一人で悩まず、話して気持ちを楽にしてほしい」と話していた。

 次回は、八月五日午後一時三十分から桑名市の会場で。また同センターでも面接、電話、メールで相談に応じている。



話題の「速弁」も買えます
SAの「お買い物券」をプレゼント
 高速道路のサービスエリア(SA)のみで販売している「速弁(はやべん)」が話題になっている。

 地域の料亭や料理旅館が、旬の食材を使って華やかに仕上げたぜいたく志向の弁当。高速道路の「速」と弁当の「弁」から名付け、昨年秋に販売。今春から新たな「速弁」が加わり、東名高速・上郷SAなど十エリアで二十二種類を取り扱っている。

 東名阪道・御在所SA上下線では、伊勢市大世古の料理旅館、戸田家料?が協力。伊勢エビや松阪牛、アワビが盛り込まれた「お伊勢絵巻」=三千百五十円=はじめ三種類で、伊勢志摩ならではの食材と、しにせの伝統の味が楽しめる。

 中日本エクシス(名古屋市)が管理するサービスエリア・パーキングエリアで利用できる「お買い物券」二千円分を抽選で五人にプレゼント。ショッピングコーナーのみで利用可能で、有効期限は九月末まで。

 はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を書いて〒514―0831津市本町二三ノ一七、東海経済新聞社「読者プレゼント」係へ。締め切りは七月三日消印有効。



「木遣り歌」を書に
祥裕会が作品展開催中
 伊勢市岡本一、書家・飯田祥光さん(57)が主宰する書道教室「祥裕会」の作品展が、同市宇治今在家の神代餅本舗で行われている。三十日まで。

 第六十二回神宮式年遷宮にちなんで「お木曳き行事」の木遣り歌がテーマ。小学一年から高校三年まで四十数人が、歌詞の文字の太さや配置を個性豊かに仕上げ、四十八点を展示した。

 高校一年、野口裕里さん(15)は背景を赤色に。「お木曳きの勢いあるイメージを表現。納得のいくものができた。ポスターに採用されたのでうれしい」。

 高校三年、中村絵理さん(17)は書く前にDVDや写真を見て研究。「引っ張るだけかと思ったら役割分担などがあって、いろいろなことがわかった」。

 イラストを添えた中学一年、平生澪さん(13)は「絵と文字の配分がよくできた。これからは自分らしい独特な文字が書けたら」と話していた。



不要スーツで社会に貢献
被災者や難民に寄付
四日市市の太田洋服店が活動
 四日市市西新地の太田洋服店は、お客さんから回収したズボン七十五本を、特定非営利活動法人・日本救済衣料センター(神戸市)へ送った。

 大正元年に紳士服オーダー店として創業、今年で九十五年。百周年を前に「スーツ屋はスーツで社会に恩返ししたい」と、同センターを通じて世界各地の被災者や難民へ寄付する活動を始めた。

 他店で買った物でも可能。サイズは問わないが、クリーニング済みが条件。コートも受け付けており、提供者には一着につき一枚の金券と交換。スーツ診断でリフォームが可能なら、有料で直すこともできる。

 難民への寄贈はコートやズボンのみだが、お客さんからの厚意を無駄にしたくない―と、上着を座布団にリフォームして老人福祉施設へ贈る予定。

 太田智英子・代表取締役は「多くの難民に利用してもらいたい。一枚だけでも歓迎です。ぜひ協力してほしい」と呼びかけている。

 (問)TEL059(352)2131(日曜休)



病気克服し5年ぶり個展
松阪市の岩佐さん パステル画など40点余
 松阪市駅部田町、岩佐義寛さん(63)の個展が、このほど津市の三重画廊で開かれ、パステル画や水彩画、油彩画約四十点が展示された。

 岩佐さんは三重大教育学部美術科を卒業。本格的に油絵を始めてから四十五年。三重中学や松阪高校で講師を務めたほか、自宅のアトリエで絵画教室を開いている。

 二年前に体調が悪くて入院。このとき見舞いにもらった花の美しさや、生命のはかなさを感じ、病室でも描き続けたという。

 今回は五年ぶりの催しで、テーマは「花を描く」。これまでの人物中心の作品とは違い、花に挑戦した。

 ユリやバラのほか、五年前に訪れた新薬師寺(奈良県)の十二神将を描いた大作も並び、来場者を感動させた。

 岩佐さんは「新しい自分を探し求めながら、作品を生み出したい」と話していた。



今年は50周年記念
三重ばら会中勢支部 盛大に恒例の展示会
 津・松阪両市のバラ愛好家が所属する三重ばら会中勢支部(山口省吾支部長)の「春のばら展」が、このほど松阪市の松阪公民館で開かれた。

 春と秋に催す恒例の行事。五十八回目になるが、今年は創立五十周年を記念して約百種、百五十点を展示したほか、バラのさまざまな表情をとらえた写真二十四点も飾った。

 初日にはコンテストがあり、優秀作品に知事賞などが贈られた。

 受賞者(敬省略)

 【一種三花】知事賞=重盛眞夫(津市河芸町)▼松阪市長賞=谷村延脩(津市大園町)▼ばら会賞=玉井さとみ(松阪市高町)【一種一花】県議会議長賞=津東高校▼中勢支部長=重盛眞夫(津市河芸町)▼ばら会賞=山口省吾(松阪市高町)【鉢植え】ばら会長賞=玉井さとみ(松阪市高町)▼ばら会賞=浜田武(津市藤方)。



浴衣姿の女性を募集中
「だいたて夜店」をにぎやかに
 津観音前まち・だいたて夜店実行委員会(北村博委員長)は、来月二十八日から開く「津観音前まち・だいたて夜店」に、浴衣姿の女性を募集している。

 夏の風物詩として長年親しまれており、今年は七月二十八日、八月四、九日に開催。会場が浴衣姿でにぎわえば―と、津呉服商組合の厚意で、浴衣を無料で貸し出しする。

 各日とも五十人限定で、準備など都合上、身長一五〇センチ以上一八〇センチ未満の女性が対象。

 また、これに合わせて一般女性に呼びかける「だいたて夜店浴衣自慢コンテスト」も計画している。

 希望者は住所、氏名、連絡先、参加希望日(複数可)を記して同実行委〒514―0027 津市大門24―12へ。

 締め切りは来月七日(当日消印有効)だが、応募多数の場合は先着順。
 (問)TEL059(223)0090



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