H19.3.14 第290号発行分

・「木を守り、木を育てる」を心に
・小説「キリシン」を初出版
・最新号は津市大門を紹介 松阪発の情報誌「next」
・創作や実用書道など約50点余
・「いざ一人旅へ!」 たがぎさんはエッセイを
・「津なぎさまち」の四季¥ミ介
・大学、短大、専門学校 来春卒「就職セミナー」
・福祉・家事は任せて 県シルバー人材セ連 事業強化月間を実施中
・メンタルヘルスセミナー
・ 「市民に開かれた会館」へ 四日市商議所の新会館完成
・バードカービングに夢中
・県内の名鉄タクシーグループが全車に追突事故防止テープ設置
・独自の「集中走」でレベルアップ
・茶華道で心を磨こう
・久米君が優勝!全国大会へ
・つ〜つ〜マーケット大盛況津市市民活動センターが開く
・力作30点を一堂に 高校生入賞写真展 友人や家族を題材に
・小規模作業所に車を寄贈
・油絵や日本画など200点余
・ネットなどでCD発売 和太鼓奏者の服部博之さん
・青白磁の器など展即
・四日市の山本さんはユニークな急須など
・スキー研修で思い出づくり 津のコンピュータビジネス専門学校
・障害者に就業の機会を提供



「木を守り、木を育てる」を心に
松阪市飯高町の林業家・上尾欽吾さん
 化学製品や外材が出回り、国内林業の需要が減少。山林業者の撤退などにより”荒廃の危機”が問題になっている。そのかげで、育てた木のブランド化や小学生への技術指導、若手林業クラブなどの結成、さらに地元の木材で家を建てる組合でも活躍。「木を守り、山を育て」ながら、環境作りにも貢献している人が森の名手・名人に選ばれ、林業経営で農林水産大臣賞も受賞した。(江川 智恵)

 この人は、周囲を木に囲まれた松阪市飯高町で生まれ育った上尾欽吾さん(59)。昭和二十年代、父・弘さん(92)が70fの山に植えたスギ・ヒノキを守り続け、県林業研究グループ連絡協議会の会長も務める。

 子どものころから父と一緒に山に入り、今も毎日のように山へ。しっかりした根が張るよう適当な間隔で間伐、、木が立派に育つまでは雑草に負けないために下草刈りや間引く木の見極めなど、すべての技術を父から学んだ。

 手間ひまかけてかけて育てた木は、年輪幅が精密でまっすぐに伸びて美しい。弘さんが何度も枝打ちをして育ててきた節の少ない木を、「カネウ」としてブランド化。刻印を押し、市場でも高く評価されている。

 週末には、三重大学で技術職員をしている二男・智洋さん(28)と山で作業を。「将来は我々の苦労と歴史を、引き継いでもらいたい」という。

 昨年は、優れた技術で他の模範となる「森の名手・名人百人」に選ばれ、久居農林高校の田原健志さん(三年)らに、山で枝打ち技術などを指導。さらに長年の集約的な育林法などが評価されて農林水産大臣賞を受賞した。

 平成二年にはジュニア世代を集めた「いいたかウッディークラブ」を設け、平均年齢二十八歳の二十七人が活躍。当初から会長を務め、地元の小学生らによる「緑の少年隊」約四十人と鳥の巣を作るなど、自然環境保護にも協力。地元の森小学校林でも間伐を教える予定。

 一方では山林農家の“撤退”を食い止めるため協同組合杣人の里(滝野源一代表理事)にも加入。地元の大工、左官、電気屋など住宅産業にかかわる四十三業者とともに、育林から家の建築まで手がけている。

 「アトピーやアレルギーなどの症状が軽くなった」「木のにおいがする」など、購入者から天然むくならではの良さを実感した声が届く。四日市や伊勢など県内はじめ奈良県からも別荘に購入した人もいる。

 今後の課題として、Iターン・Uターン者など、若い人材の確保をさらに重視。豊富な資材が無駄にならないよう実際に木を見て触れるなど、体験と技術の伝承に力を入れるという。

 滝野代表理事(69)の話

 間伐など、手を入れながら木を守り、保水力のある山を育てることが良い環境づくりにつながる。木を育てた人、加工した人、建てる人の顔が見え、“長く使える温かい家"を提供していきたい。



小説「キリシン」を初出版
鈴鹿高2年の服部祐希さん
 四日市市宮東町の鈴鹿高二年、服部祐希(ゆき)さん(17)は、このほど小説「キリシン〜野球少年×ピアノ少女」を東京の文芸社から初めて出版した。

 野球バカ≠フ少年キリシン(限川真大)ととてつもなく下手なピアノ≠弾く少女。二人が引かれ合いながら、自分自身と向き合う心の成長を描いた物語。

 服部さんは中学時代、病気を患って悩んだ時期があり、その時に読んだ本に感銘、「わたしも誰かの息抜きの場になる本が作れたら」と書き始めた。

 同著は十六歳で執筆した三作目。「批評をしてほしくて」と送った原稿が出版社の目にとまったという。

 ペンネームは本名の読み方を変えて「祐希(ゆうき)」。「人は変われるということを伝えたい。兄や家族とのつながりにも注目を」と話している。

 現在は大学受験に備えて執筆を控えているが、将来は小説家を目ざしている。

 四六判、二百八ページ。千二百六十円。全国の書店で発売中。



最新号は津市大門を紹介
松阪発の情報誌「next」
 松阪市下村町の松阪発の情報誌「月間next」が、最新号三万五千部を発刊した。

 昨年十一月に創刊し、毎月月末に発行。三重の地域情報のほか、一カ月分のテレビ欄、芸能人インタビュー、新作映画、CD新譜などを紹介。ターゲットは二、三十代の女性で、進化、成長を願って「next」と名付けた。

 四月号では、津市大門を紹介し、美容室、新生活応援を特集。インタビューには、蒼井優、土屋アンナ、井ノ原快彦などが登場している。

 伊藤一美編集長(二六)は、「新しい風になって、元気なまちづくりへ協力。読者にいい情報を提供していきたい」と話している。

 A4判。二百五十円。県内の書店、コンビニなどで販売中。


創作や実用書道など約50点余
養正書道サークルが作品展
 津市養正小学校PTA会員とOBらで運営する「養正書道サークル」=藤堂千秋部長=が、このほど同市のNHK津ギャラリーで作品展を開いた。

 年に一度の催しで三十六回目。漢字やかなを中心に創作・実用書道など、これまでに学んだ作品約五十点を展示。

 色紙や条幅に書いたもの、一本の筆で墨と顔彩の二色を使って一字を表現。そうめんの桐の箱を使って、童謡の世界を表現したものも登場。
参観者に楽しんでもらう体験教室も催した。

 同サークルは週に一度、同小学校のコミュニティールームで活動し、メンバーは女性十人。同市北丸之内、西井淡峰(たんぽう)氏(69)の指導を受けている。



「いざ一人旅へ!」
たがぎさんはエッセイを
 県出身のイラストレーター、たかぎなおこさん(33)=東京都在住=の旅行エッセイ「ひとりたび1年生」が、このほど東京のメディアファクトリーから発刊された。

 人見知りな性格で一人旅初心者の著者が長野・善光寺の宿坊や岩手・花巻温泉の湯治場など全国八カ所を旅行。各地での体験や、味わった料理などをイラストで紹介している。

沖縄でダイビング、京都で舞妓(まいこ)に挑戦。地元・三重では「知っているようで知らない地元一人旅」と題して、伊勢神宮や鳥羽水族館を巡った。

 旅行情報誌「リラックスじゃらん関東版」での連載をまとめたもので、かき下ろしや写真も収録。

 A5判、百四十四ページ。千五十円。全国の書店で発売している。



「津なぎさまち」の四季¥ミ介
 津市のアマチュア写真家・川邊秀子さん(六八)の個展が、このほど同市のNHK津ギャラリーで開かれた。

 昨年に続き二回目で、テーマは「曙・なぎさまち」。二年前に津なぎさまちが開港して以来、天気のいい日は毎日撮影。その中から三十数点を展示した。

 朝焼けの美しさ、気温がマイナスにならないと見られない蜃気楼など、季節、時間、天気、気温で変わる自然のドラマを追求。

 川邊さんは「ガスがかかって空振りの日もあったが、写真を続けられたのは周囲の理解があってこそ。これからも熱意で取り組んでいきたい」と話していた。



大学、短大、専門学校 来春卒「就職セミナー」
県内各商工会議所が開催
学生の売り手市場≠セが…
昨年より2週間早くスタート

 来春大学、短大、専門学校を卒業予定の学生を対象にした「就職セミナー」が始まった。

 県内の各商工会議所が先月から順次開催しており、先陣を切った四日市は先月八日に第一回を。企業側の「いい人材を早く確保したい」という要望で、会期を昨年より二週間早め、学生ら約六百人が来場した。

 参加企業は販売系を中心に八十四社。営業や技術職の求人が多いが、女子に人気の事務職は仕事の効率化などで採用枠が少なめ。最近では、即戦力を求めて中途採用を視野に入れているところも多い。

 三重学就連担当者は「超氷河期≠ゥら数年で学生売り手市場≠ヨと逆転。求人数は増えたが、積極的に動く学生と動かない学生の二分化し、内定数の差が生まれている」と話していた。

 今後の開催は次の通り(県内商議所主催分)。

 ▼14日松阪・フレックスホテル▼20日津・メッセウイングみえ▼23日桑名・くわなメディアライヴ▼4月4日四日市・市文化会館▼14日松阪・フレックスホテル▼5月23日四日市・市文化会館 

 時間は、午後一時から四時(四日市は五時)まで。



福祉・家事は任せて
県シルバー人材セ連 事業強化月間を実施中
 県シルバー人材センター連合会(津市島崎町)は、今年から「福祉・家事援助サービス事業」を広める強化月間を設け、会員が事業内容に沿った奉仕活動を続けている。

 この事業は一般家庭の家事や一人暮らしのお年寄りの介助を請け負うもので、鈴鹿市シルバー人材センター(同市神戸)ではこのほど、会員の達知富子さん(65)ら八人が市内のデイサービスセンターへ。利用者の話し相手やレクリエーションに参加した。

 今月末までの期間中、十一カ所のシルバー人材センターで約二百三十人が、老人福祉施設の清掃や一人暮らし宅の家事援助、イベント交流などをする。



メンタルヘルスセミナー
介護労働安定センター三重支部が開く
 介護労働安定センター三重支部(津市栄町三)は、このほど「介護労働者のメンタルヘルスセミナー」を同市の県男女共同参画センターで開いた。

 労働環境が年々激化し、離職率が高い介護分野において労働者の心の健康≠ノ理解を深め、働きやすい職場づくりを考えるため。国立榊原病院の名誉院長を務める精神科医、稲地聖一氏を講師に、事業主や老人福祉施設の管理職など六十三人が出席した。

 稲地氏は介護職のストレス要因として、仕事量の多さや役割のあいまいさ▼上司や同僚との人間関係▼利用者との関係▼専門職として裁量権の低さを挙げ、職場での組織的、計画的な対策の重要性を呼びかけた。

 また「一人暮らしの男性宅への訪問介護で、女性スタッフが体を触られる。どうすれば」「スタッフがうつ病に。事業主としての対応は」など、出席者の悩みについて質疑応答があった。



「市民に開かれた会館」へ
四日市商議所の新会館完成
 老朽化のため建て替えていた四日市市諏訪町、四日市商工会議所(小菅弘正会頭)の新会館が完成した。

 延べ床面積約三千二百平方bの鉄筋コンクリート四階建てで、開放的なガラス張りになった。約一年の工事期間をかけ、「市民に開かれた会館」としてバリアフリー化や省エネを重視し、免震構造を取り入れた。

 小菅会頭は「竣工を新たなスタートとし、地域に信頼される経済団体を目指して、さらに積極的な事業展開を進めていきたい」と話していた。

 新館での仕事始めは十九日から。二十三日には完成を記念してイーデス・ハンソンさんの講演会を催す。インド、アメリカ、日本での経験を基に「どうすれば四日市市を美しくできるか」を話す。

 入場は無料。



バードカービングに夢中
鈴鹿市の山上さん 全日本上級で1位の快挙
 鈴鹿市東旭が丘、会社員・山上敏樹さん(48)は、バードカービングを始めて二十年。千葉県我孫子市で開かれた全日本バードカービングコンクール上級クラスで、一位になった。

 仕事の合間を利用し、二か月かけて鳥の「バン」を製作。鳥類学者らが審査するクラスで認められた。

 鈴鹿サーキットの乗り物やアトラクションのデザインを企画しており、立体造形の勉強に趣味で続けている。

 同コンクールには一回目から出品。銅板や木で葉や柿の実なども作り、季節感を表した「額縁から飛び出すシリーズ」で、ギャラリー賞などを得たことも。

 「生態を知り、バランスを整えるのに苦労するが、見てくれた人に感動を与えていきたい」と話していた。



県内の名鉄タクシーグループが全車に追突事故防止テープ設置
 県内の名鉄タクシーグループは、このほどドア開閉時に起こりうる接触事故≠フ防止策として「追突事故防止テープ・セーフティLED」を、全タクシーの車両に取り付けた。

 自動開閉する後部ドアのセンターピラーなどに、30センチのテープ状LEDを設置。室内灯と連動して開閉時に青く点灯し、後方からの自転車やバイクに注意喚起ができ、人身事故を未然に防ぐ。

 なお、同グループは三重名鉄タクシー(本社・松阪市)、名鉄四日市タクシー(本社・四日市市)、橋北タクシー(同)の三社で、取り付け車両は三百二十二両。



独自の「集中走」でレベルアップ
鈴鹿市の石薬師ランニングクラブ
 数分間、集中して走る練習法が特徴の「石薬師ランニングクラブ」。県ランキング上位者や卒業後、全国大会などで活躍するメンバーを輩出している。

 鈴鹿市石薬師町、岡田國孝監督(七〇)は三十年ほど前、腰痛を改善するためランニングを始めた。初めは一人で走っていたが、子どもたちが加わったことで同クラブを立ち上げた。

 小学生対象で約四十人が在籍。市内中心だが、いなべ市や亀山など市外から通う子も。練習は週二回、同市の県消防学校周辺で。練習法は岡田監督の経験からあみ出したもので、速い子も遅い子も約一キロを集中して走り、その時間は少なめという。

 このほか、礼儀作法やグラウンドの清掃活動など、道徳教育も積極的に取り入れ、上級生が下級生をまとめるリーダーシップも身に付けている。

小六で卒業≠セが、「今まで何もとりえがなかったけど、ランニングに出合え、生きがいを見つけた」という児童、中学、高校でも陸上を続けるケースも多いという。

 岡田監督は「集中走の他に遊びを混ぜ、楽しみながら速くなるよう練習しています」と話していた。

 見学自由。(問)電話059(374)1011



茶華道で心を磨こう
松阪伝統文化継承の会 子ども教室スタート
 松阪市に一月に発足した「松阪伝統文化継承の会」は、子どもが茶華道を体験する「茶華道子ども教室」を運営。日本の伝統文化を通じて、豊かな心を育んでいる。

 同会は茶道の裏千家淡交会三重南支部、華道の青雅流家元社中などで構成。古くから松阪商人が地域の文化を支えてきた土地柄、松阪商人の館(同市本町)を主会場にして月二回、基礎知識や実技など作法を教える。

 受講生約二十人の大半が初心者。花岡小四年、野田晴菜さん(10)は「最初は難しいと思ったけど、やってみると楽しい」と話す。

 浅沼宗博会長(65)によると、今後は市民茶会や生け花作品展に参加し、子どもたちに発表の場を設けるという。

 受講生を募集中。対象は同市在住の小学四年から中学三年。会費は実費分で抹茶、花代など月五百円から千円。申し込みは事務局へ。TEL0598(23)8484



久米君が優勝!全国大会へ
将棋の小学生名人戦県予選
 将棋の第三十二回小学生名人戦県予選(日本将棋連盟県支部連合会主催)が、このほど伊勢市船江、船江会館で行われた。

 県内の小学生十二人が参加。津市高野尾町の豊が丘小五年、久米孝和君(11)が優勝した。二十四、二十五両日に東京で開かれる東日本大会に出場する。

 会場では、初心者を対象にした小学生交流戦も同時開催。シニア名人戦や支部名人戦、全国支部対抗戦の県予選もあった。

 成績は次の通り(敬称略)。【小学生名人戦】準優勝=堀畑翔太(御薗小二)、第三位=石川駿貴(川越北小三)、第四位=三品匡央(藤が丘小五)【交流戦】優勝=伊藤蓮矢(明野小一)、準優勝=新美星哉(明野小三)、第三位=今市雄太(和具小四)、第四位=福井俊耀(神戸小四)



つ〜つ〜マーケット大盛況津市市民活動センターが開く
市民団体や授産施設商品ずらり手作りクラフトコーナーも人気
 津市市民活動センター主催の「第二回つ〜つ〜マーケットまつり」が、このほど同市のセンターパレスで開かれた。

 同マーケットは、昨年八月に同所に開店。市内を中心に活動している市民活動団体の関連商品、授産施設で作った商品を販売しており、売上金は各団体の活動に使われている。

 会場では、常設店の「ありんこ工房」や「工房ゆう」などの商品約四百点が即売された。

 衣類、かばん、人形のほかクッキーや世界のフェアトレード品が並び、来場者が手作りの楽しさを体験できるクラフトコーナーも。毛糸で作るひな人形や携帯ストラップづくりには、親子連れなどでにぎわった。



力作30点を一堂に
高校生入賞写真展 友人や家族を題材に
 県高等学校写真連盟主催の「第十一回高校生入賞写真展」が、このほど津市のアストプラザで開かれた。

 年三回行われるコンテストで上位に入賞した三十点を展示。

 友人や家族など、身近な人を題材やテーマにした作品が中心で、学生らしい発想と視点から一瞬の出来事を写してある。

 中にはセルフタイマーを使い、自分自身をモデルにした作品も。

 同連盟には県内の高校写真部約二十五校が所属。年に一度、一年間の活動のまとめとして同展を催しており、最近は女性部員が大半を占めているという。

 宇治山田高一年の角佳香さんは「先輩の作品を見て、これからももっと勉強していきたい」と話していた。



小規模作業所に車を寄贈
県善意銀行が県内3力所に
社団法人・県善意銀行(津市桜橋、森伸生会長)は、県内の小規模作業所の三カ所に軽自動車を一台ずつ寄贈した。

同銀行は昭和四十年に設立。金銭、物品などの“善意の架け橋”として活動。今回は障害者福祉の一助に、経営環境が厳しい同作業所を選定。贈り先を決めた。

 みすぎ杉の実作業所の山口倍生さんは、「施設が山間へき地で、利用者が不便なのでありがたい」と話していた。

 寄贈先は次の通り。

 ▼四日市市、ゆったりクラブ(社会福祉法人四季の里)▼津市、みすぎ杉の実作業所(NPO法人みすぎ杉の実福祉会)▼玉城町、夢工房たまき(社会福祉法人玉城町社会福祉協議会)



油絵や日本画など200点余
絵画公募展「津のまち展」
 津市の風景を題材にした絵画公募展「2006年度津のまち展」が、このほど津リージョンプラザで開かれ、にぎわった。

 市内の画家らによる同実行委が、平成元年に津市制百年のプレ行事として開いたのが始まり。同十年から公募スタイルに変更した。

 出品数は約二百点で油絵、水彩画、日本画などジャンルはさまざま。今回から新・津市にテーマを拡大したため、津大門や高田本山周辺、古い建物が残るヤマニ造酢(同市阿漕)のほか、香良洲漁港(旧・香良洲町)や龍王桜(旧・芸濃町)などを題材にしたものも。

 このうち三十八点に協賛企業・商店から賞≠ェ贈られた。



ネットなどでCD発売
和太鼓奏者の服部博之さん
 地元を拠点に活動する和太鼓奏者・服部博之さん(32)が、尺八奏者・新田みかんさん(37)と共同制作したCDアルバムを、インターネットのウェブサイトや各地でのライブ会場で販売している。

 服部さんは幼いころから和太鼓を始め、高校生のころから地元の「津・高虎太鼓」に入会。大学進学後も修行を積み、一九九五年からは「和太鼓一路(後にJDO一路)」のメンバーとしてヨーロッパツアーにも参加。

 世界各国で二百回以上の公演を行ったほか、和太鼓奏者・林英哲氏主宰の和太鼓集団「英哲風雲の会」のメンバーとしても活躍している。

 一九九九年からは三重を拠点にソロ活動。さまざまなアーティストとの共演、各地でライブやコンサートを。

 また、地元の太鼓グループの作曲や指導、県立久居高校では和太鼓の講師も務めている。

 詳しくは服部博之ウェブサイトへ。

 http://www.hattorihiroshi.jp/



青白磁の器など展即
津市の高山さんと大阪の松川さん
 若手陶芸家二人が、このほど三重郡菰野町のパラミタミュージアムで「陶と磁」の展示会を開いた。

 津市白山町、山大さん(34)と大阪府河内長野市喜多町、松川和弘さん(29)で、作品約五十五点を展示・即売。古代土器を現代風にアレンジした陶彫、太陽や大地のみのりをテーマに青白磁の器などが並んだ。

 二人は陶芸家・近藤弘氏に学び、独自で活動しているが、近藤氏の個展を機会に催した。

 山さんは「今後は陶器の立体を作っていきたい」と話していた。



四日市の山本さんはユニークな急須など
萬古焼の作陶展
 四日市市浜一色町の陶芸家・山本広巳さん(65)は、このほど同市の近鉄百貨店で萬古焼作陶展を開いた。

 県内外で個展を催しており、同展では三年ぶり三回目。今回は約八十点を展示・即売した。

 作陶を続けて約四十年。父・松風(金治郎)氏の元で知識や技術を学び独立。二十年前には同市桜町に半地上式穴窯を。十年前には三連式登り窯を築き、活動している。

 会場には日常使用する急須や茶碗、花入れなどが並び、色鮮やかな作品も。ジュースの空き缶のようにデザインされたユニークな急須は来場者の足を止めた。



スキー研修で思い出づくり
津のコンピュータビジネス専門学校
学校法人・太陽学園、サンコンピュータビジネス専門学校(津市広明町)の学生は、このほど長野県栂池高原でスキー研修をした。

 選択教科「スキルアップ」の一つで、希望者を対象に実施。毎年人気の校外活動とあって大勢が参加。二泊三日を楽しんだ。

 数日間の晴天続きで雪質も良好。スキーなどの経験者は上級コースに挑戦したり、未経験の人に指導するなど“雪中の交流”が続いた。

 夜は星空のゲレンデでナイタースキーを楽しみ、温かい夕食を仲間たちと味わった。

 中でも、今年卒業する学生は十七日の卒業式を前に学園生活最後の思い出となった。

 (中尾 美穂)



障害者に就業の機会を提供
ゴールド人材センターみえがオープン
 障害者に就業の機会を提供するゴールド人材センターみえが、このほどオープンした。県の委託事業で、窓口は社会福祉法人・四季の里(四日市市山田町)と伊勢亀鈴会(鈴鹿市八野町)。

 一般就労が困難な身体・知的・精神障害者に、企業や個人、官公庁からの仕事を適合。二カ月で三十七人が登録し、みかんの収穫や車検に伴う自動車清掃などをした。

 県担当者の木原高行さん(44)は「障害者も生きがいをもって地域生活を楽しんでほしい。今後、伊賀や東紀州の方にも窓口を増やしていきたい」と話していた。

 問TEL059(328)3110。



[ バックナンバー ]

[ E-mail:toukei@inetmie.or.jp ]