H18.4.26 第271号発行分

・“血縁”越えた58年の活動
・親子体感食育セミナー JA三重中央会が企画・開催
・感謝の心で花供養
・いきいきサロンが作品展
・2年ぶりに「亜季の会」
・初業務は街頭啓発活動

・鈴鹿の新特産品誕生
・グランステーシア津新町が完成
・交通安全啓発品を寄贈
・10周年で記念イベント盛況
・芸術、学術、伝統芸能など12個人と3団体に県文化賞
・「福の聲」が2部門で首位 県新酒品評会
・北海道の大自然を紹介
・「介護福祉士」目ざして
・「子育て支援のカウンセリング」受講者募集
・子どもに「科学に関心持って」
・津市で待望の初個展
・学生ら豆腐づくりに初挑戦
県産物の良さ再確認
・新作工芸家具が一堂に
・ウッドデッキなど好評


“血縁”越えた58年の活動
「里親制度」に国と県が支援
要保護児童県内で521人
 児童虐待など、子どもを取り巻く事件や社会問題が増加。そのかげで、さまざまな事情によって親元で暮らせない子どもを育てる「里親」たち。家庭に迎え入れ“家族の一員”として愛情を注ぐことで、心に傷を持った子どもとも、血縁を越えた絆(きずな)で結ばれている。この制度が出来て五十八年。里親でつくる団体は普及のために活動を続けており、国も里親拡充の目標を掲げ、動き出している。

 県健康福祉部こども家庭室によると今年三月現在、県が認定する里親は百七十組。両親の離婚や病気、経済的困窮などの事情を抱える要保護児童数は五百二十一人。大半が児童養護施設や乳児院で生活しているが、六十八人が五十二組の家庭で養育されている。児童数全体の一三%という。

 厚生労働省は、全国平均八・一%の委託率(平成十五年度)を五年で一五%にする目標を掲げ、支援内容の充実も図っている。

 長期または養子縁組を目的とする「養育里親」のほか、期間を定めた「短期里親」などがある。近年の児童虐待事件を受け、心身のケアをしながらの「専門里親」もできた。

 鈴鹿市算所の保健師、諌山尚子さん(42)家族は、昨年七月まで三歳と五歳の男児を数カ月受け入れた。

 男性に依存する母親、DV被害を見ながら育った五歳児は一見しっかりとしているが、甘えられる人を判断すると“赤ちゃん返り”。無理心中の道連れで首を絞められたことがあり、衣服の首元を引っ張るとパニックになった。

 三歳児もこれまでの食生活が影響して野菜や煮物の味がわからず、偏食が激しかった。しかし、諌山さんの三人の実子と元気に遊ぶ姿は、兄弟のよう。

 「食う・寝る・遊ぶの安定供給と“僕のお母ちゃん”という存在。どうすればすべての子に愛情が注がれるのか考えさせられた」と言い、実子がいる場合はその意思や、居住空間の確保が大事と話した。

 県里親会(津市、県児童相談センター内)の設立は昭和三十二年で、全国的に早い。会員同士の情報交換や研修のほか、県と共催した一般向けの体験発表会、年数回の「一日里親事業」で普及に努めている。

 同事業で幼稚園児だった男児と出会い、それ以来交流を深めているのが津市藤方の公務員、奈良かよ子さん(50)。

 フルタイムで働く奈良さん夫婦は、施設で暮らす男児を週末や長期休暇を利用して迎える。
 外出先では知人に紹介し、旅行にも出かけた。小学三年になった今では保護者として授業参観に参加。腕にしがみついて甘えるしぐさに笑い合い、温かい空気に包まれる。

 「自分にできる範囲内の方法がある。昨年から女子高校生の養育もしています。じっくり二人にかかわっていきたい」という。

 同会会長の平田孝充さん(67)夫婦=松阪市清水町=は、実子がなく、三人を養育した経験が。里親らの良き相談相手。

 「三日抱いて寝たら自分の子。里親は特異なものではない。実親子と同じ気持ちで育てている。帰れる家があることの素晴らしさを伝え、制度を理解してほしい」と話している。



親子体感食育セミナー
JA三重中央会が企画・開催
 JA三重中央会(津市栄町)は、このほど「親子体感食育セミナー」を津リージョンプラザで開き、二日間で六十六組の親子が参加した。

 食の大切さを伝えるためで、三年前から実施。保護者が健康や栄養に関するセミナーを受けている間、小学生の子どもたちがスタッフと調理した。

 県農林水産支援センターアドバイザーの北村光弘さんの指導で、土なべで米を炊いたり、野菜を切ったり。県内の農産物を使った空揚げ丼など数品を作り、親子で試食した。



感謝の心で花供養
上田秋園花の教室が今年も
 津市丸之内のフラワーデザイン教室「上田秋園花の教室」は、このほど同市半田の高西寺で花供養≠行った。

 日ごろのレッスンで生花を扱うため、花への供養と感謝を込める恒例行事。今年は「出来るだけ多くの人に花手前をしてもらいたい」という上田主宰の要望で、九人がアジサイやチューリップ、ガーベラなどを使って腕前を披露し、仏前に花を添えた。

 このあと小泉智英・同寺住職から「花へのまごころが、一番の供養になります」など講話があった。


 いきいきサロンが作品展
縫いぐるみなど20余点を
 松阪市嬉野中川町、百五銀行嬉野支店で、このほど「いきいきサロン作品展」が開かれた。

 出品したのは同市の公民館などで週に一度、活動するいきいきサロンのメンバー十人。七十から八十代で男性も一人。同市嬉野合ケ野町、主婦・尾上綾子さん(62)、同市嬉野薬王寺町、主婦・八手又喜美子さん(62)の指導で、身近な物を使ってアイデアと工夫に富んだ作品を作っている。

 今回は広告や荷造りひも、タオルなどで作ったごみ箱や縫いぐるみなど、約二十点を展示。温かみのある作品がロビーを飾った。

 同市社会福祉協議会嬉野支所の同サロン担当・乾晶子さん(55)は「家に一人で居る人が多いので、みんな活動を楽しみにしています。多くの人に見てもらうことで励みになれば」と話していた。



2年ぶりに「亜季の会」
来月14日に県文化会館で
 日本舞踊・西川流鯉風(りふう)派のおさらい会「第二十七回亜季の会」が、来月十四日午前十一時三十分から東海経済新聞社などの後援で津市の県文化会館で開かれる。

 毎回、県内福祉施設のお年寄りや子どもたちを招待しており、二年ぶりの公演。

 習い始めて二年半の奥村千代子さんが、初舞台で長唄「蓬莱」、地唄「夕顔」を披露。西川亜沙さんの長唄「水仙丹前」は、西川亜季会主が六人構成を一人用に振付・構成。西川会主と西川亜寿美さんの清元「夕立」、大和楽「団十郎娘」は、大人の女性と下町娘の異なった女性を踊り分ける。

 また、和泉流狂言・四代目井上菊次郎氏と長男の靖浩氏が特別出演。菊次郎氏は同会後見人の西川寿々敏さんとも「二九十八」で共演。津高虎太鼓も友情出演する。

入場無料。(問)TEL059(294)7393



初業務は街頭啓発活動
みえ犯罪被害者総合支援センターが本格スタート
 事件・事故の被害者とその家族、遺族を支援する「みえ犯罪被害者総合支援センター」=津市栄町、橋本敞センター長=は、社団法人の認可を受け、本格的に業務を始めた。

 昨年五月ごろから県警本部が中心となり、有識者らが準備。相談に応じたり、病院や法廷などへの付き添いもする「犯罪被害者支援活動員」の養成講座も開いてきた。

 さる三日、設立許可書を木岡保雅・県警本部長から増井正人副理事長へ手渡され、講座を修了した二十五−七十九歳の支援活動員二十五人の指名式をした。

 代表して山腰由紀子さんが「被害者への対応、秘密の保持に努めます」と宣誓。初業務として津駅でパンフレットなどを配り、街頭啓発活動を行った。



鈴鹿の新特産品誕生
丸干しノリ「海苔の華」販売
 県内有数の養殖ノリ産地・鈴鹿市で、地元の漁師らが新事業を展開。特殊な乾燥機を導入して作った丸干しノリ「海苔の華」。ブランド化を目ざして本格的に販売を始めた。

 生産、販売するのは同市漁協の組合員で構成する「鈴華会」の十五人。代表の永田浩吉さん(46)らは愛媛県・弓削島の漁師が考案した乾燥機に出合い、全国にある十台のうち六台を購入。「板ノリ加工は低迷しつつある。後継者のために生き残りをかけている」と話す。

 養殖した生ノリを洗って脱水、ほぐし、乾燥、焼きなどの作業を。今季六dを生産した。丸干しなら細胞が切れずミネラルや食物繊維、ビタミンなどの成分が板ノリの数倍という。うま味も凝縮され、汁物のほかサラダ、あえ物などに合う。

 イベントなどのPR活動では反応も上々。菓子メーカーや流通業者から問い合わせがあり、中部国際空港(セントレア)内の土産物店にも並べる予定。六月には市内の学校給食に登場する。

 二十五c入り、三百円。同市漁協直売所などで販売している。



グランステーシア津新町が完成
交通便利な生活拠点
 津新町駅前に建設していた分譲マンション「グランステーシア津新町」が完成。オープンセレモニーが催された。

 三重交通が「津新町駅前地区優良建築物等整備事業」の認可を津市から受け、三交不動産との共同事業。総事業費三十三億円のうち、八億円を事業認定による補助金でまかなった。

 鉄筋コンクリート造の十五階建てで延床面積一万七千四十三平方b。スーパー「ぎゅーとらエディース津新町店」、三交旅行・津新町旅行センター、百五銀行キャッシュコーナーもあり、百十七戸の住居はすでに完売。

 交通に便利なため、購入者は独身者からファミリー、五十代以上のシニア層と幅広い。半数が旧津市からの移住という。

 式典で三重交通の奥田卓廣社長は「市街地の繁華街がさびれているなか、見直される現象がある。新しい津の核≠ニしてのにぎわいを期待したい」とあいさつ。来賓の松田直久津市長らとともにテープカットした。



交通安全啓発品を寄贈
県交安協と県自動車会議所
 県交通安全協会(津市栄町、岩見道生会長)と県自動車会議所(同市雲出長常町、竹林武一会長)は、交通安全啓発物を県に寄贈した。

 新入学・園児らの事故防止と交通安全意識向上のためで、同協会は中学生に自転車スポーク用反射材、児童に交通安全名前シール、園児に交通安全絵本それぞれ約一万九千人分、同会議所は靴用反射材五千個を。

 同協会の小倉武俊専務理事と同会議所の藤岡文一専務理事が県庁で、県生活部・宮村由久部長に目録を渡し、各市町村などを通じて県内の新入学生徒・園児に贈る。



10周年で記念イベント盛況
インターネット三重
 松阪市大塚町、情報館太陽で、このほどインターネット三重の「十周年記念イベント」が行われた。

 太陽商事IT推進本部・鈴木清詞本部長(36)が、一般の人を対象に無料電話ツール「Skype」の機能紹介と活用方法を実演。

 参加者は、最大五人まで同時に会話できる電話会議機能の体験、無料でインストールでき、通話料も安いことなど、仕事への利点を学んだ。

 名古屋市の東海理工、四日市市九の城町の理工産業でも開かれ、六月二日に名古屋、九日に松阪、十六日に四日市の同じ会場で「セキュリティ対策」の講習会がある。

 問い合わせなどはTEL059(355)8800へ。



芸術、学術、伝統芸能など12個人と3団体に県文化賞
大賞に野口巳緻子さん(松阪市)
 芸術、学術、伝統芸能など、各分野の活動で功績があった人・団体をたたえる県文化賞。平成十七年度の受賞者表彰式が、このほど県庁で行われた。

 応募総数五十件の中から個人十二人と三団体が決まった。野呂昭彦知事は「文化力を重視する三重で、一層の活躍を期待したい」と祝辞を述べた。

 受賞者と活動内容は次の通り。(敬称略)
【文化大賞】野口巳緻(みち)子(74)=松阪市、日本画の普及。
【文化功労賞】関宿町並み保存会=亀山市、関宿の町並み保存▽田村美保子(60)=度会町、大正琴の演奏▽間瀬昇(81)=四日市市、評論や小説の創作。
【文化奨励賞】田村公男(52)=津市、洋画の普及▽東海かおり(46)=津市、筝や三絃の演奏▽福山良子(63)=伊賀市、俳句の創作▽松嶋節=津市、小説の創作▽山村楽女(60)=松阪市、日本舞踊の普及。
【文化新人賞】伊勢童話をつくる会“ほほえみ”=伊勢市、童話の創作▽麻植慶治(45)=伊賀市、雅楽の普及▽奥山和子(51)=大紀町、俳句の創作▽後藤千佳子(51)=四日市市、現代詩の創作▽津村美香(42)=津市、フラワーデザインの普及▽人情集団An―Pon―Tan=鈴鹿市、バリアフリーミュージカルの創作。



「福の聲」が2部門で首位
県新酒品評会
 「第三十六回県新酒品評会」の表彰式が、このほど津駅前のホテルグリーンパーク津で開かれた。

 県酒造組合(川端治夫会長)の主催。県内で醸造された新酒を名古屋国税局の鑑定官らが出来ばえを審査。部門別に表彰。今年は三十九場から百五十三点が出品された。

 「香り高く、うまみがある。口当たりも良いので、今年もおいしい県産酒が飲める」が全体評価。

 首位表彰は酒造場と杜氏に贈られ、福井酒造場(伊賀市、原貴志・杜氏)の「福の聲」が、純米酒(全農県本部運営委員会会長賞)、普通酒(県酒造組合会長賞)の部でダブル受賞した。

 また、一般を対象にした「きき酒会」も開催。日本酒愛好家らが入賞酒をはじめ、ピンク色のにごり酒や低アルコール日本酒など新商品の味を確かめていた。

 このほかの部門別首位は次の通り。

 ▼吟醸酒(県知事賞)=石川酒造「噴井」(四日市市、高橋弘三)▼純米吟醸酒(県議会議長賞)=清水酒造「鈴鹿川」(鈴鹿市、内山智広)▼本醸造酒(県科学技術振興センター所長賞)=元坂酒造「酒屋八兵衛」(多気郡、元坂新)



北海道の大自然を紹介
津市の宮木さんが写真展
 津市半田、栄屋理化代表取締役会長・宮木三郎さん(77)が、このほど同市の百五銀行本店で写真展を開いた。

 二、三年前に撮影した北海道の上富良野町のラベンダー畑、十勝の紅葉など、美しい大自然の作品約十点を展示。色とりどりの風景がロビーを飾った。

 額縁には、大正十五年の十勝岳噴火の泥流で埋もれた木を使用。現地の建設業、佐川泰正さん(52)が作ってくれた貴重なものだという。

 噴火の災害を復興させた吉田貞次郎村長、上富良野を開拓した田中常次郎氏は津市の出身で、ゆかりのある資料も並べた。

 「これを機に、地元に立派な先人がいたことを多くの人に知ってもらえたら」と話していた。



「介護福祉士」目ざして
さわやか福祉専門学校で入学式
 社会福祉法人・太陽の里、さわやか福祉専門学校(松阪市若葉町)に今春、二十五人の二期生が入学。介護福祉士の資格取得を目ざしてスタートを切った。

 新入生は男子十三人、女子十二人。高卒者や転職組などもさまざまで、十八歳から五十二歳と幅広い。

 このうち度会郡南伊勢町、河邑隆史さん(三〇)、同市光町、林功士郎さん(二八)、多気郡明和町、櫛谷真史さん(二六)、同市久米町、山田雄紀さん(二四)は、福祉施設で働きながら通学する同法人オリジナルの「さわやかプラン」利用者。

 林さんは「高齢化社会の中での、将来性に着眼した」、河邑さんは「施設で働きながら学校で学ぶ方が充実できる」と選択したという。

 入学前から先輩介護職員の指導で働いており、櫛谷さんはケアマネージャーを、山田さんも同資格が目標で「老人と家族の懸け橋になりたい」と意欲的。

 さる八日の入学式では代表の八木良恵さん(一八)=伊勢女子高卒=が代表して「介護の技術や知識の習得に努めるとともに、最も大切な人格の向上に精進します」と宣誓。来賓から励ましの言葉があった。

 このあと鈴木理事長が進行役で、鶴岡信治、ヤン・ダーナ両講師と同法人の鈴木清嗣本部長による鼎(てい)談があった。

 三氏ともアメリカで生活したことがあり、現地の様子や価値観の違いなどを紹介。来賓の県介護福祉士会・米奥泰宏副会長が、得意の腹話術を披露した。



「子育て支援のカウンセリング」受講者募集
東海スクールカウンセリング専門学院
 東海スクールカウンセリング専門学院(津市桜橋、伊川義安主宰)は、六月から「子育て支援のカウンセリング プライマリーコース」を開講。受講者を募集している。

 不登校、いじめ、暴力などが多発。相談的態度、問題行動の理解、学校・家庭の連携など基本的課題に着目しながら、役立つ子育てカウンセリングの進め方を講義、実習、現場交流を交えて習得。

 三年前から教職員を対象に開講していたが、希望があったため今回から教育関係者、保護者にも拡大した。

 会場は津市の県総合文化センター内のフレンテみえで、六月十、二十四、七月八日、八月十九、二十七、九月十六、十月二十一、十一月十一、十二月二、二十三日の午後一時三十分から四時四十五分までの全十回。

 うち六回以上の出席で修了証書を授与、続けてアドバンスコースを受講し修了した人は同学院認定のスクールカウンセラーに登録できる(有料)。

 受講料六万円(テキスト代等込み)。申し込み・問い合わせは事務局пEFAX059(228)0616へ。締め切りは五月二十五日。



子どもに「科学に関心持って」
「おもしろマリンステージ」
中部電力
 中部電力は、このほど「おもしろマリンステージ」を津市の県文化会館で開催。小学生親子でにぎわった。

 次代をになう子どもたちに、科学への関心を高めてもらうための小学生サイエンスクラブ「エルゴン友の会」があり、サイエンスショーや自然観察、発電所の視察会などを開催している。

 今回は、タレント・さかなクンと、海の専門家・山田海人氏を招き「海の神秘に触れてみよう」がテーマ。

 さかなクンは、自作イラストを交えてさまざまな魚の特性を紹介。クイズコーナーでは、正解者にサイン入りの絵をプレゼント。山田氏は、映像を使って深海に住む海の生き物を紹介した。

 また、同社三重支店が県内の小学生から募集した「電気ポスター」の入選作品五十五点も会場に展示。

 昭和五十二年から毎年続けており、「電気を上手に使う」「これからの電気」がテーマ。今年は約三千四百点が集まり、次の皆さんが最優秀賞を。

 岩崎香名(三重大教育学部附属小)、湊谷南つみ(伊勢市立修道小)、奥村真悠(志摩市立片田小)、久我千早(鈴鹿市立神戸小)、垣内詩音(同市立若松小)



津市で待望の初個展
木版画家の森本正興さん
 大阪府の木版画家・森本正興さん(56)が、このほど津市の三重画廊で初の個展を開いた。

 日本美術を全国に広める文化交流展に参加し、各国を訪れた際に同市の作家らと知り合った。「津市でも作品を発表してほしい」との要望で、実現したという。

 展示した三十二点は、潜水士だったころに訪れた沖縄や青森・下北半島の海を表したものが多い。自然が好きで、カブト虫やチョウの作品も。木版画特有の刷りぼかしがきれい。年賀状にも取り入れ、約二十年、制作を続けてきた。



学生ら豆腐づくりに初挑戦
松阪市の専門学校で「教室」
出来たての味に大満足
特養老人ホームなどにも贈る
 豆腐づくり体験と、出来たてを福祉施設へ贈る「誰でもできる豆腐づくり教室」が、このほど松阪市若葉町の社会福祉法人・太陽の里、さわやか福祉専門学校で開かれた。

 地元産の大豆を使用した「嬉野とうふ」を製造。店舗や学校などで豆腐づくり教室を開く同市嬉野権現前町、野瀬商店=野瀬岩朗社長=が指導。同校からの要望もあって、初めて福祉施設への寄贈を計画した。

 主婦や今春同校へ入学した学生ら約二十五人が参加。大豆をミキサーにかけて細かくし、鍋で炊いて豆乳とおからに分別。豆乳をにがりと合わせて固め、寄せ豆腐に。初挑戦の人が多く、出来たてのおいしさが好評だった。

 また、豆乳三十リットル分の豆腐は、同法人の特別養護老人ホーム、ケアハウス、デイサービスセンター、グループホームの六施設に届けられ、お年寄りたちは出来たての味を楽しんだ。



県産物の良さ再確認
ビジネスマッチング交流会
 「みえの農林水産ビジネスマッチング交流会」がこのほど津市のメッセウイングみえで開かれた。

 県と県農林水産支援センター(津市久居明神町)の主催。県産の農作物や水産物の生産・製造・販売業者が、展示と試食を通して流通や飲食関係業者と商談したり情報交換。地産地消に対する県民意識の向上と事業展開の活発化を図る。

 会場では鈴鹿市の製麺所や津市美杉町の老舗和菓子店など四十のブースが並んだ。

 「食の安全・安心を伝えるビジネスプランコンペ」の表彰式もあり、次の五社が優秀プランに選ばれた。

 桑名市、小杉食品▽津市、亀井園芸▽同、オーケー牧場▽鈴鹿市、鈴鹿山麓夢工房▽伊賀市、恒岡食品。



新作工芸家具が一堂に
坂谷木工が展示販売会 来月3日から5日
 手作り家具の新作展示販売会が来月三日から五日まで度会郡玉城町野篠の坂谷木工で開かれる。

 ダイニングテーブル、サイドテーブル、書斎机、花台など約五十点。全国から取り寄せた無垢(く)材を使い、木の個性を生かした“遊び心”あるオリジナル家具が並ぶ。

 坂谷義博代表(58)は、木工業の傍ら十年前から熟練の技を持つ職人らと、創作工芸家具を作っている。

 「孫の代まで長持ちする世界に一つだけの家具。常設ギャラリーがあり、予算や好みに応じたオーダーメードも承ります」と話している。

 期間中は県内で活動するステンドグラス作家・堀口健二郎さん、陶芸家の佐波稔さんと坂口久司さんがそれぞれの作品を賛同出品。堀口さん指導のステンドグラス体験教室もある。

 希望者は随時申し込みを。参加費五百円。営業時間は午前十時から午後五時まで。TEL0596(58)6215



ウッドデッキなど好評
「東万」が総合フェア2006
  津市丸之内の造園芸会社、東万(鈴木恭一社長)は、このほど「ガーデン&エクステリア総合フェア2006」を四日市市のオーストラリア記念館で開いた。

 メーカー二十数社が参加し、外国製ガーデンルームやオリジナル物置、門扉など、庭とエクステリアの商品が集結。

 特別展示したウッドデッキはこれからの季節に最適とあって、真剣な表情で検討する人の姿も。

 同社の鈴木錬美デザイナーによる無料相談会もあり、家族連れなどが「庭をどのように使えばいいのか」「水はけが悪くて困っている」などと相談していた。

 二日間で約三千人が来場。今後も開催していく予定という。

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