ミナミ産業株式会社
     四日市市東新町
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おからの出ない豆腐を開発


 豆腐の製造機メーカー。おからの出ない豆腐の技術が認められ、県主催の「第四回日本環境経営大賞」で環境プロジェクト賞を受賞した。


 昭和二十六年、南川勤社長(四二)の祖父・末一さん(故人)と、父・豊会長が豆腐の「ろ過布」の販売したのが始まりで、同四十三年に株式会社にした。これまで簡易油揚げ自動包装機、地元・萬古焼で作った「萬来鍋」などを開発・販売してヒット商品を輩出。国内のほか、海外でも発表しており、市場を拡大している。


 「大豆まるごと豆腐開発」は十数年前。「おからの問題は将来、もっと深刻化するから、研究をしなさい」と、専門家からアドバイスをもらったのがきっかけ。


 豆腐に使う大豆五十万dのうち水分を含んだおから七十万トンは廃棄物に。試行錯誤の開発に取り組んだが「固まりにくい」「味が粉っぽい」など失敗。協力業者なども見つからず、一時はあきらめたことも。


 それでも奮起して取り組み、ようやく今の技術を確立。約七年で全国五十軒の豆腐店と契約できたという。


 さらに神戸学院大学栄養学部に成分を調べてもらったところ、「食物繊維が非常に多く、胚芽の部分も食用するので、イソフラボンという栄養成分がバランス良く摂取できる」との評価をもらった。


 南川社長の話 


 私たちは豆腐の伝道師=B二年前からは、三重大学らと産学官共同の研究で大豆の栽培。三重から新しいブランド大豆を発信していきたい。


H18.6.27 第279号


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