三重のお土産の代名詞ともいえる銘菓「赤福餅(もち)」が、先月販売を再開した

 ▼営業前日の朝から並んだ一番乗りの客、たくさん買い込む姿などが放映される一方で、ネットや店先で転売するといったニュースもあった

 ▼不祥事が発覚した時、今まで食べた赤福餅を思い出した。あんこが嫌いで、いつもあんを取り除いて食べていたが、ふっくらした餅の時もあれば、べたっと小さくなっていた日も…。今となればそれは冷凍のものだったのかも?と家庭で話題になった

 ▼さらに中国産ギョーザに有害物質は入っていたなど、次々と明るみに出る食≠フ不祥事。食の安全が叫ばれている時だけに、消費者の不安は一層高まったと思う

 ▼仕事帰りにスーパーで食材を調達。手軽で便利なレトルトや冷凍食品にお世話になることもあるが、やはりパッケージの裏面にある原産国、添加物が気になる。しかし今のご時世、それさえごまかしているのでは…と、これまで以上に食材選びに敏感になった。

 ▼日本は食料自給率が約三九%のため、多くの食材を輸入に頼っている。また、食材加工も海外というケースもある。バランス良い食事をするには輸入品の力も欠かせない。いたしかたないことだと思う

 ▼しかし、食べる行為は毎日のこと。おいしくて安全なものを食べて暮らすには見えないゆえの不安≠解消する体制の確立が不可欠である。

 (編集企画担当 内田 敬子)


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