最近、町の再生≠願って、県内各地さまざまな活動が行われているが、ある日取材先で、松阪市の市民団体の中で活動する「くらふと結女」というグループに出会った

 ▼この会は、同市の商店街のおかみさん四人が五年前に結成。松阪木綿などを使ってお土産などを次々と作り出している。これまでに十種類以上の商品を開発、三年ほど前には松阪工業高校繊維デザイン科の生徒に原案を依頼して、「松阪てぬぐい」と「バンダナ」を商品化。現在は新しい企画として、同市のマスコットキャラクターをつくりたいーと知恵をしぼっている

 ▼メンバーの一人が彦根市を観光し、「ひこにゃん」というキャラクターグッツと出合い、同市にも何かマスコットキャラクターを作りたいーと提案。半年前から計画を進めてきた

 ▼題材は松阪城主「蒲生氏郷」と「松阪牛」で、特に氏郷については、戦いの時にかぶった「鯰尾(なまず=魚=お)の兜」がコンセプト。同市市役所入口には、この兜を復元したものも展示しており、今回も同高の生徒たちに原画を依頼。すでに百十七点の中から、優秀作品を選定、これを元に商品づくりが続けられている

 ▼少しでも町おこしに繋がってほしいーと願うと同時に、今後の活動に期待。紙面などを通じて協力していきたいと気持ちを新たにした。

記者 木下 英里


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