今年もあとわずか。各地でさまざまな人に出会いました。取材にご協力くださった皆さん、ありがとうございました。生き生きとした表情や懸命な姿に励まされ、元気をもらいました
▼「頑張ろに!」。この言葉を掲げ、火災に見舞われた四日市市の商店街のため、募金活動をしている地元の歌手、MACK(本名・中原弘貴)さん(29)。以前に紙面で紹介したが、先月から毎週水曜の夕方、復興支援ライブを始めたと連絡をいただいた。会場の近鉄四日市駅前、ララスクエア四日市もこの活動に協力して、場所を提供してくれたとか。“善意の輪”はまだまだ広がっているようだ
▼市内外のコンビニエンスストア、飲食店、美容院など四十近くが賛同、募金箱を設置。鈴鹿市の神戸高定時制は、文化祭で義援金を集めた。二十三日夜に諏訪公園とその周辺で、世界平和などを願ってろうそくをともす「1000000人のキャンドルナイト」でも呼び掛けるという
▼MACKさんは二十九日も年末スペシャルとして、多数のアーティストと舞台に立つ。自身の音楽活動もあるが「自分が育った場所ですから」と気負いがない
▼時間、労力、損得勘定…これからもっと寒くなりますよ。でもどこかから聞こえてきそう。「そんなの関係ねぇ!」。人と人とのつながり、捨てたもんじゃないです。わたしは周りの人に何かお返しできているかな?振り返って考えてみたい。
記者 福家 明子