先日、津松菱で地元・三重のおいしいものや伝統品を紹介した「ふるさと三重物産展」が催された
▼同店が、創業以来支えてくれた地域の人々への感謝を込めたもので、食品、工芸品、真珠製品などを扱う四十三社が出店した
▼物産展といえば、なんと言っても食≠ェ、お客さんにとっての楽しみ。松阪市の料亭「武蔵野」の弁当、伊勢市のおかげ横丁で行列ができる「豚捨」のコロッケ、日本で一番のおいしい≠目指し、手焼きにこだわっている「伊勢 三ツ橋ぱんじゅう」など、県内全域の銘店がいっぱい
▼三重県は南北に長いため、なかなか全域を訪ね歩くのが難しい。特に尾鷲や熊野方面へ行く機会がなかった
▼しかし、熊野には有名な花火大会や世界遺産・熊野古道がある。世界遺産に登録された時には古道に対する県民の関心は高かったように思うが、今ではどうでしょうか?
▼その中で第三銀行は、三年前から「熊野古道」の保全を目的にした定期預金を始め、寄付金活動を続けている
▼定期の預け入れ残高に応じて同銀行が寄付金を贈っており、今年の七月に百万円を東紀州観光まちづくり公社へ贈った
▼贈呈式では谷川憲三頭取から同公社の構成団体を代表して野呂知事へ目録を手渡し、通算金額は三百万円に。寄付金は、保全活動をする民間団体への助成金として有効活用される予定という
▼地域に愛されている百貨店、地道に活動する銀行…。一過性に終わらないところに大きな期待を感じた。
(編集企画担当 内田 敬子)