吾輩は佑ちゃん。生後三カ月の雄猫である。内田家の一員になって約三週間。名前はあのハンカチ王子≠アと、早稲田大学の斎藤佑樹投手にあやかって付けられた。ここでの生活にも慣れ、毎日はしゃぎ回っています

 ▼三月まで住んでいたという先輩猫のくぅ〜ちゃん(雄)は、猫伝染性腹膜炎(FIP)という病気で亡くなった。体内にある猫腸コロナウイルスが、FIPウイルスに突然変異して腹水などがたまるもので、根治治療はないと言われるそうです

 ▼病気がわかり「あと二週間くらいしかもたない」と獣医から言われた時は、家族みんな相当ショックを受け、安楽死も考えたことも。しかしくぅ〜ちゃんは、一日おきのステロイド注射と点滴で頑張り、その後一カ月間生き抜いた

 ▼やせ細って腹水がたまった体でも「家族と一緒にいたい」という思からか、亡くなる前日まで夕飯の食卓にも顔を見せた。その必死に生きる姿は、家族に感動と与え、命の尊さを教えてくれた

 ▼吾輩は里親募集で内田家入り。ボランティアが主催する里親募集イベントに出て見付けてもらった。この日は吾輩だけでなく、何匹かの里親が決まった

 ▼人間の勝手で捨てられる猫や犬はたくさんいる。途方もなくさまよい、保健所に連れられて処分されたり…と悲しい運命。ペットは、最期まで愛情持って飼っていく必要性を再認識、言葉を話さなくても小さな命≠大切にしてほしい。

(編集企画担当  内田 敬子)

H19.6.27 第295号


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