自宅裏の草むらに、今年もキジがやってきました。昨年は雄だけだったが、今年はつがいで…。朝早くから「ケーンケーン」と鳴いています

▼数年前から何度か鳴き声を聞いたが、まさかこんなに近くで見れるとは。きっと、卵を産むのに、適切な場所を探しているのだろう。わが家では最近、これを観察するようになり、すっかり季節の風物

▼「キジ」は日本特有の鳥。昭和二十二年には国鳥にも指定され、本州や四国、九州に生息。古くから人とのかかわりが深い。人里近くにすむともいわれ、「桃太郎」などの伝説や文学、絵本などにも多く現れている

▼また、地震などの災害を予知する能力も持ち、足の裏には、振動を敏感に察知する感覚細胞が。人間より数秒以上も早く地震などを知ることができるという

▼先月、亀山を中心に起きた「震度5強」の地震でも、どこかで鳴いていたのかもしれない。近い将来、発生すると言われている東海、東南海地震の予知を、その能力で人々に教えてほしいと思う

▼つがいの姿を見ては、もう産卵したのかな?何をしているの? どこへいくの?と親身になって心配する今日この頃です

▼家と家の間にある小さな草むらだが、彼らにとっては重要なすみかであり、食べ物の宝庫なのかも

▼失われつつある町の自然。その中で賢明に生きているキジたち。今月は愛鳥週間。改めて「自然と生命の大切さ」を、身にしみて感じています。

H19.5.23 第294号


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