昨年の失敗や反省を胸に刻みつつ、また新たな気持ちでアンテナを。早速うれしいニュースが
▼松阪市の喫茶店を紹介した記事が発展して、そこに集まる常連客が今月冊子を創刊することになったという。小説を書く外科医、クールで格好いい女性作家、映画に詳しいカメラ屋店主、水彩画が得意な理科教師、保険代理店業のサックスプレーヤーなど多種多彩な人びと
▼共通点は、この店の常連ということだけ。文学や音楽など、それぞれの好きなことや専門分野についてつづった。メンバーは喜びの表情とともに「出会いって不思議やね」と口をそろえる
▼昨年はスキルアップのため、ある検定を受けた。二次試験の面接会場へ向かおうと、名古屋市内を歩いていたら恥ずかしながら迷子に。まずい、集合時間に間に合いそうもない。しかも強雨で髪もスーツもズブ濡れ。「こんなので行っても…」。あきらめ半分で道を尋ねた年配の男性が、事情を察して車を出して連れていってくれた
▼集合時間には遅れたが、おかげで面接の数分前に到着。無事に合格できた。お礼もそこそこだったのをいまだに悔いる。この場を借りておじさん、思いやりに感謝しています
▼今年はどんな人と、どんな出会いが待ち受けているのだろう。喜怒哀楽≠フ一年を楽しみ、一日一日を大切に過ごしていきたい。
(編集委員 福家 明子)
H19.1.10 第288号