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「落花流水」―春の雨で落ちた桜の花びらは、川面に散って流れる。哀惜の念、無常感が漂う季節も新緑へ。不透明な世相をよそに、たくましい自然の息吹を感じる
▼当社に隣接する民家。そこの小さな庭でも、動植物・鳥類・昆虫の躍動が始まった。次々と姿を消す街の緑。そのわずかな空間≠ノ、しがみつくように生きる生物たち。スズメ、ヒヨドリ、ウソ、時にはメジロなども。イタチも姿を見せた。夏から秋にはカエルが鳴き、トンボが産卵する生態系が…
▼このかげには、社員たちが与える残飯が存在の橋渡し≠ノ。さらに、亡き父母の残した庭と黒松、シバ、銀モクセイなどの樹木を、一人で守るおばさんの自然を愛する℃vいがある
▼テレビで特番ニュースを見た。東京・新宿周辺の大都会に、なんと数百匹のタヌキが生息。タヌキ式都会飼育法を一般から募集中という化かされた≠謔、な話が
▼愛知県立一宮工業高校は、数年前から「プールのヤゴ救出作戦」を汚染や開発で産卵の場を失ったトンボが、学校のプールに産卵。ふ化した数千匹のヤゴを救うためみんなでトンボ池を造り、羽化するまで面倒をみて大空へ。さらに環境や教育に役立つ児童向け物語を出版。命の大切さを訴え続けている
▼学生時代に読んだダーウィンの「種の起原」、「ファーブル昆虫記」。そこには植物と生物が、地球の進化に大きな役割を果たしたとある
▼科学の発達や開発によって次々と失われる自然、環境の悪化。これを食い止めれるのは人間の最大の使命≠ナある。
(社長 藤原 貞雄)
H18.5.10 第277号
