スペース
人にやさしい
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おちつ木、やすら木、木は疲れを癒します。
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最近、住宅だけでなく、木をふんだんに使った小学校やリゾート施設、床をフローリングにしたマンションやオフィスが増えています。木がもつ独特の木目と色、自然が造り出したあの複雑で味わい深い模様(パターン)と色調が、視覚的に心を安定させるのです。疲れたなと思ったら天井や壁柱の木目を意識的に見てください。不思議に、心和むはずです。

さらに目にいいのは、木の微妙な細胞構造が目に有害な紫外線をほとんど吸収し、疲れの原因となるキラキラ・チカチカといった反射光をカットするからです。人間の目には反射率50〜60%が最も理想的とされており、檜や杉等はほぼこの値。ですから木のかわりに木目をプリントした化粧板を手入れが簡単だから・・・と選んでも効果はないのです。

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PHOTO 木は熱を伝えにくく(熱伝導率が小さい)、熱を蓄えやすい(容積比率が大きい)材料です。そのため、断熱性と保温性に優れています。例えば、冬になると気になる床の冷え。木の床は最初ちょっと足を冷やしますが、あとは徐々に足の温度を上げます。反対にコンクリートはぐんぐん冷やします。木に比べ、コンクリートやビニールタイルは熱伝導率が8〜10倍で急速に足の温度を下げるのです。

現在は、木の素晴らしい特質に加えて、断熱機能の高い居住性に優れた木造住宅が一般化しています。 冬暖かく、そして夏涼しい木造住宅。私どもは、より多くの方々に木材の良さを理解していただきたいと願っています。

  • 参考資料「木と私たちの生活」(財)日本木材総合情報センター発行 「木の家」(財)日本住宅・木材技術センター発行
  • 「木つつ木館」宮川地域材の需要拡大を目的とした施設、度会郡大宮町清原。