スペース
日本の家
スペース
三重県が全国で生産量第3位の『木』は?
スペース
text1
三重県が全国で素材生産量(製材される前の原木)が第3位なのは、檜(ヒノキ、平成7年度)。ちなみに第1位は岐阜県、第2位は高知県、わずかの差で三重県で、平成6年度までは全国2位でした。またスギや赤松黒松などの生産量が多く、温暖多雨に恵まれた三重県は植生が暖温帯林から亜高山帯林におよび、古くから林業が盛んです。現在も県内至る所に美林が育っています。 ところで私たちは、自然からの贈物である魚などの海の幸や、米・野菜などの里の幸は毎日食べているから詳しいけれど、山の幸「木」に関してはハテナ?が多いのではないでしょうか。例えば、なぜ木造住宅が日本の気候風土にあっているのでしょう。 なぜ健康によいのでしょう。

text2

PHOTO 家中が湿りがちな梅雨どき、不思議に木をふんだんに使った家はジメジメしてきません。これは木が木材になっても生き続け、湿気を吸ったり吐き出したり呼吸しているからです。梅雨や蒸し暑い夏はどんどん水分を吸い取り、反対に冬になると水分を吐き出して乾燥しすぎを防ぎ、快適で健康にもいい居住空間をつくっているのです。また木は熱の伝わり方が鉄の200分の1以下といわれ、熱さや寒さが室内へ侵入するのを防いでくれます。 熱い汁物を入れた木のお椀が手で持てるのも、この高い断熱性のおかげなのです。日本人の約8割が希望するという木造住宅(総理府世論調査)。三重県木材PR委員会は、より多くの方々に真の木の良さを理解していただきたいと願っています。


  • 三重県が誇るスギ・ヒノキは住宅用木材の代表。
    特にヒノキは耐腐朽性・耐蟻性に優れ、土台、柱、梁などに使用すると住宅の耐久性を高める効果があります。
  • 生産量データは、東海農政局三重統計情報事務所資料より。