砂糖(糖質)こそ、我々日本人には、無くてはならないエネルギーである。日本人の栄養の85%は糖質。おまけに、糖質は代謝が早いから速効性のエネルギーで疲労回復にはもってこいの栄養源である。
日本人の栄養の85%が糖質となれば、栄養のほとんどが速効性。だから、日本人は熱しやすく冷めやすい、というのは穿ち(うがち)すぎだろうか。
貧血でもないのに立ちくらみ。さては脳梗塞(こうそく)か? いいや、意外や意外、諸悪の根源説に惑わされた砂糖恐怖症であることが多い。赤血球は、酸素の運搬車みたいなもの。運搬車の燃料が糖質である。糖質不足になれば、運搬車もエンコ。こうなると、ずばり酸欠です。恐ろしいですね。怖いですね。
お砂糖を使ったボケ防止法もご披露しよう。ご存じのように、糖質こそ脳の唯一無二のエネルギー。しかし、このエネルギーも燃えなければ、ただの砂糖。脳内糖質の燃焼には、大量の酸素が必要なんです。糖質の完全燃焼こそ、知的活動の根源である。そこで愚考するボケ防止法とは、十分な糖質と深呼吸。
昔、じいさまがまんじゅうを一口食べては、熱いお茶を、ゆっくりとすするように飲んでいたのを見た。「すするよう」とは、酸素補給。これも古人の知恵だったのだろうか。
松原英多(日本東洋医学会専門医)
「そこで愚考するボケ防止法とは、十分な糖質と深呼吸」という部分ですが、深呼吸が良いかどうかは別にして、慢性の低酸素状態にあると、脳の酸素不足となり、虚血に対して弱い海馬が影響を受け、「海馬性痴呆」・・・(アルツハイマー病と似た記銘力低下を生じるが、あまり進行はしないことが多い)が誘発されやすくなるのではないかという説があります。
もう1点。糖分不足が脳の機能低下を誘発するのではないか?という提言ですが、以前日経メディカルに下記の如く記事が載ったことがあります。
意外と知られていない医原性痴呆
概念 : いわゆる低血糖症状はなく、最低血糖値が56〜115J/Oの75歳以上の5例で、入院後血 糖値を高めに維持したところ、数日で精神神経症状は改善した。FBSが150J/Oを切るようなら無症候性低血糖の存在を考えた方がよい。
対策 : 75歳以上ではFBSを150〜160J/O位に、HbA1cは7〜8%位のコントロールがよい。
(日経メディカル1996年8月号)
以上のような記事も参考にしてお考えください。まだ確立された概念ではありませんが、本当にこれらが「ボケ予防」につながるのか検討すべき課題でもあります。