抗痴ほう薬

 1990年代の承認は、アニラセタムのみ!


 一九九○年代初めに製薬会社から承認申請があった数件の脳代謝改善剤について、厚生省が有効性への疑問から、現代に至るまで製造・販売を認めていないことが分かった。厚生省はその一方で、すでに市場に出ている同様の薬について、大蔵省の強い要講があるまで再評価のための臨床試験 を指示せず、放置していたことになる。厚生省のちぐはぐな対応が、一部のメーカーにに巨額の莉益をもたらす結果となった。

 今回、再評価の対象とな った五酒類の脳代謝改善剤のうち、最も古いのは武田薬品の「アバン」で、八六年十二月に発売された。当時、「老人性痴ほう症に効く薬」として先行していた 田辺製薬の「ホパテ」に対抗する新薬として注目を集め、二年後には年間売上高が四百億円を超えるヒット商品となった。

 アバンの成功を受け、八七年十二月に工ーザイと藤沢薬品工業、八八年四月に山之内製薬、同年六月に田辺製薬、同年十一月にはへキスト・マリオン・ルセルが、それぞれ脳代謝改善剤 を発売した。

 厚生省医薬安全局幹部によると九○年代に入って、 数件の新しい脳代謝改善剤の承認申請があった。しかし、承認されたのは富山化学工業と日本ロシュが九三年六月に発売したアニラセタム(商品名:ドラガノン、サープル)だけ。これ以外は承認されていない。承認されない理由の一つは「有効性に疑問があるから」とされている。 

(参考文献:平成10年4月21日 朝日新聞・社会)

 

私の感想

 1990年代に入って日本国内で承認されているのは、アニラセタムだけであるというのは、アニラセタムの従来の薬にはない作用が認められたという事なんですね。

 

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