アルツハイマー病にgalantamine hydrobromideを承認(FDA)!

 

 効果が減弱し始めても、プラセボを投与した患者に比べて、重症化せずに推移した!


 米食品医薬品局(FDA)は、ラッパズイセンの球根に由来のgalantamine hydrobromide(Reminyl)を軽度〜中等度のアルツハイマー病の治療薬として承認した。2650例以上の患者を対象とした4件のプラセボ対照二重盲検試験のデータでは、同薬は患者の日常機能と思考能力に好影響をもたらすことが示されている。

(中略)

 

症状を改善・安定化

 アルツハイマー病に罹患している米国人は400万人と推定される。この疾患は、認知機能(思考、記憶、理性)が進行性に喪失し、機能障害をもたらす。米国では、アルツハイマー病は高額な医療費のかかる疾患として心疾患、癌について第3位にランクされている。

(中略)

 今回の研究から、galantamine hydrobromideが多くのアルツハイマー病患者に恩恵をもたらすことが示された。最長6か月間の研究では、多くの患者の症状が改善あるいは安定化した。効果が減弱し始めても、プラセボを投与した患者に比べて、重症化せずに推移した

(中略)

 Galantamine hydrobromideの有効性は12〜26週間の研究期間中、2つの方法で判定した。ひとつは、患者の記憶、見当識、理性、言語の能力を、アルツハイマー病評価尺度の認知に関する尺度(ADAS-cog)で評価した。その結果、プラセボ群に比べて、galantamine hydrobromide群では、認知能力が優位に改善した患者が多いことが示された。

(中略)

副作用はおもに胃腸症状

 Galantamine hydrobromideには4mg、8mg、12mgの3種類の錠剤がある。患者は1日2回、できれば食事とともに服用する。添付文書では、1日8mg(分2)から開始し、4週間以上経過した段階で16mgに増量するように推奨している。さらに4週間後、24mgまで増量してもよい。

 この推奨用量を採用した患者で服用後に副作用のために治験から脱落した割合(7〜10%)は、プラセボ群の服用中止率(7%)とほぼ同等であった。推奨スケジュールに従った患者で最もよく見られた副作用は、胃腸症状であった。患者の5%以上に発生した副作用は、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、体重減少であった。

(中略)

 Galantamine hydrobromideは、欧州を中心に、これまで21か国で承認されている。 

(参考文献:平成13年5月17日号 Medical Tribune)

 

私の感想

 このニュースのポイントはなんと言っても「効果が減弱し始めても、プラセボを投与した患者に比べて、重症化せずに推移した」の部分です。

 すなわち、galantamine hydrobromideにアルツハイマー病の進行抑制効果があることが示唆されるデータなのです。

 

過去のバックナンバー

 

 

ご意見はこちらまで

ホームへ戻る