アルツハイマー病予防

 「たばこ」が有効!?


 画像診断の進歩で、たばこ(ニコチン)が記憶や想起など脳の活動を助ける樣子が分かってきた。脳細胞が信号を受ける部分(受容体)のうち、アセチルコリン受容体の活動が痴呆患者では減るが、これをニコチンが活発化するという。

 軽い痴呆患者の肌にニコチンパッチ(=日本では入手困難であるが、欧米では禁煙用にスーパーマーケットでも売っている)を1ヶ月張ると、脳の反応が改善されることを、片山宗一・独協医大名誉教授(南東北病院神経疾患研究所長=福島県郡山市)は確かめた。表情も生き生きすることが多いという。

 佐藤昭夫・東京都老人総合研究所副所長は、昨年まで痴呆総合研究のまとめ役を務め、自らもニコチンで脳血流が増える仕組みを究明した。非喫煙者だった佐藤さんが、この後はたばこを吸い始めた。「父を肺がんで失ってますから、肺に吸い込まずに鼻粘膜で吸収します。一般の人には勧めません。研究者の人体実験と思ってください」

(参考文献:平成9年7月28日、朝日新聞・現代養生訓)

 

私の感想

 副作用のため、現状では「たばこ」でアルツハイマー病を予防することは不合理です。長田乾・秋田県立脳血管センター神経内科長も、コメンテーターとして上記の記事に登場し、「現状では痴呆の治療にたばこは無理で、ニコチンパッチがせいぜいです。でも肺がん遺伝子検査が実現したら、心配ない人で脳や心臓も異常ない場合、ぼけ防止に喫煙が許せるかも」と述べております。

 まだまだ積極的にたばこを吸おう!というには時期尚早ですのでお間違いなく。

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