全米にある二十三の施設から、症状が出始めた341人の患者を対象に、ビタミンEを1日約2K大量投与するグループと偽薬を投与するグループなどに分けて約2年間調べた。
その結果、日常生活で衣服を着るなど基本的な動作ができなくなるといった深刻な症状に進行する期間を、平均25%遅らせる効果を確認した。
アルツハイマー病には脳細胞の酸化現象が関係し、大量のビタミンEは酸化現象を抑える働きがある、と研究グループはみている。しかし、セイノ博士らは「ビタミンEの大量投与は軽い副作用をもたらす可能性もある。現段階で安易に飛び付かないでほしい」と話している。
そんな現状の中で今回の報告ですから、その意義が理解して頂けると思います。古くはビタミンE大量投与は風邪予防に良いともてはやされた時期もありましたが、今はあまり言われなくなっておりました。今回はいつひくかわからない風邪ではなくアルツハイマー病進行阻止に有効ということですから注目が集まりそうですね。
この報告のポイントは「症状が出始めた341人の患者を対象」としている点であります。症状が出始めた初期の患者さんでないと、効果が出にくいとも解釈できますので、アルツハイマー病早期診断の必要性があるわけです。