演奏より聴取のほうが効果的!
第6回日本心療内科学会での発表より!
17-KS-SはDHEA-Sの代謝産物で、コルチゾルに対抗する生体の修復状態を示す(客観的検証)!
演奏より聴取のほうが効果的
演奏者,聴取者をボランティアでそれぞれ15例ずつ集め,演奏者を対照群5例と演奏群10例に,聴取者も同様に対照群5例と聴取群10例に任意に分けた。演奏群には好きな曲を好きな楽器で20分間演奏させ,聴取群にはステレオ装置で好きな曲を好きな音質・音量で20分間聴取させ,いずれも楽曲の内容には一切指示しないことを原則とした。
演奏・聴取の前後および夜間尿を蓄尿して採尿し,尿17-OHCSと17-KS-Sを測定した。17-OHCSはコルチゾルの代謝産物で,ストレスによる生体の磨耗状態の指標とされる。
17-KS-SはDHEA-Sの代謝産物であり,コルチゾルに対抗する生体の修復状態を示すものと考えられている。両者の比である17-KS-S/17-OHCSは,生体のストレスによる相対的なゆがみを表す。ちなみに,DHEA-Sは最近研究が進んでおり,免疫能や神経系,動脈硬化などへの多彩な効果を持つことがわかっている。永田講師は「DHEA-Sは生体の総合的な機能を示す1つの指標,いわゆる生命力を現すもの」と言う。
結果は,17-KS-S値には演奏群と対照群で差はなかった。演奏群だけで見ても演奏前後で17-KS-S値に差はなかった。一方,17-OHCS値を演奏前後で比較すると演奏群でも対照群でも差はなかったが,演奏前と翌朝とで比べると両群ともに低下しており,特に演奏群での低下度が大きかった。17-KS-S/17-OHCSは,対照群では有意な変化はなかったが,演奏群では演奏前,演奏後,翌朝と値が上昇し,演奏前と比べて翌朝では有意な改善効果を示した。
聴取による効果は,17-KS-Sは対照群,聴取群ともに聴取前・後・翌朝で有意差はなかった。17-OHCSを対照群と聴取群で比べると,翌朝の値は聴取群で有意に低く,また聴取群でのみ聴取前・後と比べて翌朝で有意な低下を示した。17-KS-S/17-OHCSは聴取群でのみ聴取前・後・翌朝と経時的に有意に改善した。
以上から,同講師は「演奏であれ聴取であれ,音楽を楽しむことは,ストレスによる生体の磨耗を直接的に軽減し,生体のゆがみを是正する。しかし,その効果は17-OHCSの低減によるもので,直接17-KS-Sは増大させなかったことから,音楽の効果はリラクセーションにとどまり,そこに音楽療法の限界がある」と指摘。また,演奏群では聴取群ほど明瞭な効果が得られなかったのは,演奏という行為の複雑性・多様性のためではないかとした。「音楽の習慣化は生活にメリハリを付け,気分の転換に有用と考えられるが,さらに音楽療法の効果を高めるには,“音楽処方”という新しいジャンルの開発が必要ではないか」と述べた。
私の感想
音楽療法に対しても科学的な検証をしようという試みであり、素晴らしいことだと思います。やはり、このようにして何らかの理論的な裏付けが取られないと、医師が積極的に推奨し、広く実践されるようにはならないのだと思います。
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2月16日に、次のようなメールも届きました。参考までにお知らせいたします。 |
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初めてメールを送ります。 私はさいたま市で音楽に携わり、また福祉住環境コーディネーターの資格を持つ○○○と申します。この度全く新しい音楽療法が誕生致しましたので、そのお知らせをしたいとメールを送りました。 簡単に申し上げると、本人家族又はグループホームなどの住環境のバランス回復を図り、環境の整ったところで 個人に対応した音楽を分析した上で、その音楽を最低一か月から三か月続けて聞かせ続けることにより改善すると言う、今までの音楽療法とは全く違った音楽療法です。 金沢在住男性(現在84歳)はこの方法で、一か月で特別老人養護の施設を退院するまでに回復しました。最近では家族旅行に出かけられるまでに回復しております。 上記バランス回復に関しましてのHPは、下記サイトで紹介しております。 ぜひ、ごらんください。 |
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2月16日、私が上記サイトを見た限りでは、具体的な「新しい音楽療法」に関する記載はありませんでした。 |