早めに受診を!
痴呆性の高齢者が悪質商法の標的になり、相談が増えているとの記事(24日)を読みました。私が受け持っている痴呆症患者さんにも、業者の説明を理解しないまま商品を購入してしまう方が大勢おられます。
その防止には成年後見制度があります。家庭裁判所に審判申し立てをし、医師の精神鑑定の結果、判断能力が低下していると認定されれば、本人が誤った判断に基づいて交わした契約は取り消しが可能となる有用な制度です。しかし、その意義をあまり理解されていないたのか、利用者は少ないようです。
痴呆症の代表的な疾患であるアルツハイマー病は、早期診断は専門医でないと難しく、専門医でも1回だけの診察では判断に迷うケースがあります。それは、診断基準の一つに、「緩徐な発症と進行性の認知機能低下」という項目があり、経過を追わないと進行の有無を確認できないからです。
痴呆かなと感じたら早めに診察を受け、必要になったらすぐに鑑定書を書いてもらえるよう準備しておくことが大切です。