痴呆の程度は、改訂長谷川式簡易知能評価スケールで、軽度、中等度、やや高度、そして非常に高度と4段階に分け、定期的に測定し経過を評価します。
私の解説
定義上は、改訂長谷川式簡易知能評価スケールの20点以下は痴呆、21点以上は非痴呆ですが、この評価方法は当然ながら安全性も考慮して決められております。「20点以下から痴呆」として痴呆症の治療を開始しておりますと、初期アルツハイマー病は見逃され、治療の好機を逃してしまうことにもなりかねません。アルツハイマー病も客観的マーカー(点眼試験、アポE採血など)が登場してきた今、この評価スケールはそろそろ見直しの時期かもしれません。
しかしこの表を見ていただいてもわかりますように、19.10+5.04=24.14・・・従って改訂長谷川式簡易知能評価スケール24点以下は、痴呆症の可能性有りと考えて、我々痴呆症専門医は治療に当たる必要があります。
|
初老期痴呆 |
|
アルツハイマー病・3つのタイプ |
私の開設した「痴呆予防ドック」でも、多数の初期アルツハイマー病患者さんが発見されております。自覚のある方に「アルツハイマー病」という病名を告知することは辛いことですが、闘病してもらわないことには症状の改善は期待できませんので、「初期に発見されましたから、かなり治療に反応することが最近わかってきております」とお話しして勇気づけ、前向きな姿勢を持って頂けるように指導しております。