帰省したあの時、気付いていれば!
故郷で暮らす親が認知症(痴呆)になった。帰省したあのときに気付いていれば・・・。そんな経験を持つ人が少なからずいる。短い滞在では親も心配をかけまいと元気に振る舞う。わずかな変化を見逃さない方法はあるのだろうか。
【小島正美】
1人住まいの母親(76)を京都に残した大阪府内の男性会社員(46)は2年前、母が突然、アルツハイマー病と診断された。3、4年前から、母の物忘れがひどくなっていると気付いていたが、まさか認和症とは思わず、そのままにしていた。現在、母親は息子の名前も覚えていないほど重い症状だ。
男性は「今思えば、4年ほど前から、好きだった裁縫や読書をしなくなった。深し物がないのに、頼繋に引き出しを開けていた。年のせいだと思ったのがいけなかった」と悔やむ。
■気を付けるポイントは
日ごろ、どんな点を確認すればいいのだろうか。数多くの認知症患者を診ている東京都杉並区の浴風会病院長、大友英一さん(神経内科)は「大部分の患者に共通するのは物忘れ」と話す。
年を取れば、だれでも多少なりとも物忘れはあるが、認知症の場合は「食事をしたばかりなのに、何を負べたか覚えていない」「たった今話したことを忘れている」「その日の買い物を覚えていない」など行動上の記憶が乏しいのが特徴だ。

気を付けたいのは、本人に自覚症状がない点だ。このため、本人自らが病院で診てもらおうという気持ちは生じない。逆に自分で「最近はちょっと頭が鈍ってきたかな」と疑っているうちは大丈夫だと言える。
要注意の兆候は「同じ話を何度もする」「自分の生年月日を忘れている」などが頼繁にある場合だ。財布が見つからないのを他人のせいにしたり、身だしなみに無関心だと、症状はより進んだと思った方がよい。
■離れていてできること ぼけ予防協会(東京都千代田区)で電話相談も担当する特別養護老人ホーム「葛飾やすらぎの郷」(葛飾区)の長島嘉一・生活相談員は「1カ月に2、3度は電話をかけ、前に言ったことを覚えているかどうかを確かめる。次に連絡するまでに何か用事を頼み、忘れていないかどうかを電話で確認するとなおよい」とアドバイスする。
(以下省略)
私の感想
帰省時期に合わせた記事構成になっており、タイミングが良いですね。
平成16年12月24日・クリスマスイブの日に、厚生労働省の検討会が、「痴呆」にかわる呼称として「認知症」を正式決定し、同日から厚生労働省は認知症を使うことにしました。
呼称変更後の記事としては、今回の記事が主な全国紙では初めての「認知症特集記事」かもしれませんね。
『要注意の兆候は「同じ話を何度もする」「自分の生年月日を忘れている」などが頼繁にある場合』と記載されていますが、誤解を受ける表現ですので少々コメントを加えると、生年月日は認知症を発症してもしばらくは覚えているものです。しかし、自分の年齢は、認知症の比較的早期から忘れてしまうことが多いので、認知症を比較的早く発見する一つの手段となります。
『■離れていてできること』は、なかなか良い対策だと思いました。