日本の新・名医100人

 

 若手中心に選抜!

 インターネットで″権威崩壊″!


 「いまや病院が簡単に潰れてしまう時代です。現代の医療は、日々の研鑚と熱意がなければ競争に負けてしまうのです。その中心となって、いま 医療項場を動かしているのが、載後世代の40〜50代前半の医師たちです」(医療ジャーナリスト・松井宏夫氏)

(中略)

 今回は、これまで紹介した名医に、新たに注目されてきた若手を加えた中から、冒頭の松井氏のコメントにある40〜50代前半の医師たちを中心に名医100人を選抜し紹介していく。

 まず、なぜ40〜50代前半の医師たちなのか。今回の100人を中心的に選出した松井氏はこう説明する。

 「日本にもようやく医師免許の資格見直しの動きが出てきました。運転免許にも更新があるのに、人命を預かる医師に免許更新がないのは、明らかに制度不備です。視力や体力が年齢とともに衰えた医者が、昔のまま治療していたとしたら、患者はたまりません。

 それに比べて、40〜50代前半は、技術面でも圧倒的な優位にあります。とくに外科手術は指先の正確さ、迅速さ、判断の早さ、スタミナが成否を左右します。それは、体力、経験が備わった彼らの年代をピークとするものです。むろん、名医といわれる人たちには、その上に個々の天性の資質があります」

 前出の平岩医師はこう見ている。

 「インターネットの普及により、学生でも″権威でも、さらには患者でも同じように医療情報を入手することができるようになりました。それまでは情報を知っているだけで価値があり、一部の″権威″が情報を独占していました。それが、情報を評価する能力が問われるようになったのです。インターネットの普及という画期的な医療環境の変化に敏感に対応し、医療に積極的に取り入れていったのが40〜50代前半の戦後世代でした」

(中略)

 前出の平岩正樹医師(47歳)は、月島サマリア病院(東京都)で、「癌の相談室」を開いている。ほかの病院では「もう治療法がない」と宣告された肝臓ガン患者を、数多く受け持ってきた。日本では承認されていない抗ガン剤も、話し合いにより患者が望めば輸入して使用する。

(中略)

 心疾患についても、若手の台頭は著しい。

 神奈川県の大和成和病院心臓病センターの心臓外科医である南淵明宏医師(43歳)は、国立シンガポール大学など海外勤務も豊富で、「心拍動下冠状動脈バイパス手術」の草分け的存在である。

 「心臓手術ほど執刀医によって明暗が分かれる手術はないでしょう.患者も最近ではその事実をよく理解されているのでしょう。特定の外科医に患者が集中し、総合病院の一部では心臓外科を廃止するところも出始めました。これからは、インフォームド・コンセントは当然のことで、アカウンタビリティ(説明責任)が医師の側に求められます。私は密室化している医療の現場をガラス張りにする意味でも、手術中の模様をビデオに収め、カルテや使用する薬に至るまで、すべての情報を患者に公開しています」(南淵氏)

(以下省略)

(参考文献:平成13年9月1日号 週刊現代P192〜197)

 

私の感想

 平岩正樹医師に関しては、「癌の相談室」でとっても有名な医師ですね。本年春先に平岩正樹医師のことがテレビ放送された折に、所属先が放送されなかったので、情報入手のためにインターネットで検索した方より、私のHP上の「平岩正樹」先生のキーワードが引っかかり、「どちらに所属しているのか教えてください!」とのメールをかなり受けました。知らなかったので回答できなかったのですが、月島サマリア病院(東京都中央区月島1-5-4 TEL:03-3533-8981)ということが今回の記事で分かりました。

 「人命を預かる医師に免許更新がないのは、明らかに制度不備」は厳しい指摘ですね。しかし、医師だけに免許更新制度を要求しても難しいでしょう。やはり全ての技術職に何らかの更新制度あるいは格付け制度が必要かもしれませんね。

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 なお、「アルツハイマー病」のコーナーで掲載されていたのは以下の3名でした。

岡本幸市、群馬大学医学部附属病院(神経内科教授)

祖父江元、名古屋大学医学部附属病院(神経内科教授)

高橋 智、岩手医科大学附属病院(神経内科講師)

 

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