カルテの開示、がん告知焦点

 59歳以下のグループでは、告知希望率は89%!


 日本医師会は2000年1月頃より、カルテ開示を始動する方針であるが、法制化に関しては論議不足ということで反対している。さてカルテ開示を進める上で何が一番問題かといえば、やはりがんの告知問題が一番大きな問題である。

 米国のように進行がんであってもほぼ100%の告知率であれば問題ないが、日本の医師で進行がんの告知に賛成している医師は16%です。進行がんの告知は、治らない病気を「治らない」と明確に伝えることです。

 日本人は日頃「死」に関して語ることをタブー視してきましたので、確固たる死生観をもってみえる方は大変少なく、予後の告知を患者さんが受けとめることができるかどうかが心配で、つい告知に消極的になっております。

 今春私は外来患者さんを対象にして、がん告知希望率をアンケート調査いたしました。59歳以下のグループでは、告知希望率は89%と高く、いっさい告知を希望しないという方はわずか1名でした。

 カルテ開示始動が近づいています。議論する時間は不十分かもしれませんが、がん告知の論議を深める必要があります。 

(参考文献:平成11年6月3日 朝日新聞・声)

 

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