漢方薬効果を確認:発がん遅らせ延命!

 

 名大医学部研究グループ:マウス使い実証に成功!

 十全大補湯、小柴胡湯!


 名古屋大医学部免疫学の腫瘍研究グループ(中島泉教授)は、漢方薬にがんの発生を遅らせ、さらに延命にも役立つダブル効果の働きのあることを動物実験で突き止め、十一月に広島市で開かれる日本癌治療学会で発表する。

 研究グループは数年前に遺伝子操作で皮膚がんの一種の悪性黒色腫(メラノーマ)を発生させる動物モデル(マウス)をつくることに成功しており、今回の実験では、このマウスを使った。

 漢方薬は保険薬として認可され、手術後などの体力低下の回復に使われている十全大補湯と、炎症を抑える小柴胡湯。

 普通の飲料水を与えたマウスは生まれてから三か月以内にがんが発生し、平均十か月でがん死した。ところが、十全大補湯の入った飲料水を飲んだマウスは、がんが発生してから約十六か月生き延び、中には二十二か月以上生き延びたケースもあった。

 小柴胡湯の場合は、がんの発生が平均四・五か月後、となり、普通の飲料水より約一・五か月遅らせる効果があったほか、約二・六か月の延命効果もあった。

 通常の実験では、人の体重当たりで十倍以上の量を使って効果を確認するが、今回の実験では、五mg前後と、日常服用する相当量の使用で確認できたのが特徴。

 さらに、研究グループは、漢方薬のがんに対する作用メカニズムを詳しく分析。十全大補湯は、がんを特異的に攻撃し、殺す能力を持つ免疫力の一つであるキラーTリンパ球を活性化させ、このキラーTリンパ球ががん細胞の増殖を強力に抑制していたことを突き止めた。また、小柴胡湯は、がんを直接攻撃していたこともわかった。

 

愛知県がんセンター研究所の高橋利忠所長(免疫学)の話:「これまで『漢方薬はがんに効く』と経験的には言われていたが、今回、動物実験という科学的なレベルで効果が裏付けられたことは意義深い」

(平成13年10月29日 読売新聞・社会)

 

私の感想

 私は「漢方」は専門外ですので、詳しく解説はできませんが、漢方の持つ免疫力賦活作用は、多くの方面に活用されそうな分野ですね。それにしても「日常服用する相当量の使用で確認できた」という結果は注目度が高いですね。

 「癌患者さん」以外にも、免疫力の低下した方は沢山います。この方たちが、少しでも疾病が良くなれば素晴らしいことだと思います。

 

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