若年性痴ほうの実態調査

 

 支援制度の不備や理解不足明るみに!

 痴ほうが発症した年齢は、五十歳代前半が31.2%!


 痴ほうは、高齢者の病気と思いがちだが、若年期(四十〜六十四歳)に発症することも多い。仕事や子育てなど″働き盛り″の年代だけに、老年期とは異なる問題も。ひときわ、子どもに対する影響が深刻なことが、呆(ぼ)け老人をかかえる家族の会がまとめた、若年期痴ほう介護の実態調査報告で分かった。

 調査は、若年期痴ほうの人の介護経験がある家族約二百人を対象に実施。有効回答率は約60%だった。

 痴ほうが発症した年齢は、五十歳代前半が31.2%、同後半が41%と、五十歳代が圧倒的に多く、四十歳代も10.6%を占めた。平均は五五・三歳。

 発症時に仕事をしていた人は六割を超えたが、発症とともに75.4%が自ら退職、18%は辞めさせられた実態も。仕事を失い、収入源を閉ざされ、経済面が心配されるが案の定、半分以上が年収二百万円以下だった。この年代は、子育て真っ盛りのため▽子どもの進学をあきらめた▽中退させた・・・など家族の苦慮も少なくなかった。

 経済面のみならず、社会の若年性痴ほうに対する理解不足から▽子どもの縁談を断られた▽子どもに軽視された・・・などの声も。遺伝を心配する人も少なくなかった。

 介護の面では、本人が痴ほうであることを認めないため、サービスが利用しづらく、事業者から、若いことを理由にサービスを断られるケースも少なくないことが分かった。若く体力があるため、暴力行為などを心配する声もあった。

 同会では▽若年性痴ほう理解不足▽経済的支援制度の不備▽介護サービスの利用のしにくさ・・・などが浮き彫りになったとし、今度、厚生労働省への要望書をまとめていくという。

(平成14年7月4日 中日新聞)

 

私の感想

 素晴らしい調査結果ですね。若年性痴ほう症の発症年齢というのも不明確でしたが、実態が明らかになってきたようですね。

 大きな問題が山積みのようです。日本経済の行き詰まった状況の中で、さらに「経済的支援制度」を求めるのは難しいかとは思いますが、活動を続けてほしいと願っております。 

 

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