頭痛薬、生産停止を指導

 

 長期服用、腎障害の恐れ!

 セデスG サリドン サリイタミン顆粒など!


 頭痛、歯痛などに使う解熱鎮痛剤フェナセチンを10年以上飲み続け、慢性腎不全やぼうこうがんになる例が相次いでいるとして厚生労働省は19日、製薬企業25社に、この薬の製造販売をやめるよう指導した。この8年で21人の副作用報告があり、うち1人が死亡しという。厚労省は副作用を防ぐには供給をやめ、ほかの鎮痛剤に切り替えるしかないと判断した。

 フェナセチンは明治時代からある解熱鎮痛剤で、医師の処方が必要。年間800万〜900万人が服用しているとみられる。セデスG(塩野義製薬)、サリドン(日本ロシュ)が代表的。2品目でフェナセチン製剤の9割を占める。一方、市販築の新セデス、セデス・ハイ、サリドンAなどは、フェナセチンが入っておらず、今回の措置とは関係ない。

 厚労省の依頼で21例を分析した上田志朗・千葉大教授(内科)によると、慢性腎不全になったのは平均13年間服用した人。またぼうこうや腎うに腫ようができた人は平均17年飲んでいたという。

 長期間服用による腎障害は以前から分かっており、24年前から厚生省は医師らに注意を呼びかけている。一方で、頭痛予防などとして毎日飲み続ける患者が多いという。

 上田教授は「飲まないと不安になるなど、心因性の習慣的なもの」とみる。

 82年からは医師の処方なしには買えないよう変更したが、この10年で販売量が1.4倍に増加。

 昨年11月からの5カ月間に副作用報告が5件続いたのを受け、厚労省は製薬企業に製造販売の中止を求めることにした。同省は「アセトアミノフエン、アスピリンなどほかの鎮痛剤があり、治療上は問題ない」としている。

(参考文献:平成13年4月20日 朝日新聞・社会面)

 

私の感想

 ものすごく使われており、しかも長年かけて安全性が一応確立されていると思われる薬でも、今回のようなことがあるのですね。改めて「薬は毒にもなる」ということを痛感いたしましたね。

 上田教授の指摘するように「飲まないと不安になるなど、心因性の習慣的なもの」というタイプの患者さんは実に多いですね。

 フェナセチン含有医薬品に関しては、同日の中日新聞が一覧を掲載しておりますが、セデスG、サリドン以外に、サリイタミン顆粒も頻用薬剤ですね。 

 今回の措置はまだ「指導」レベルですから、処方することは可能です。しかし、「・・・という指導が出ている薬ですよ」というインフォームド・コンセントなしに処方されたら、その医師の人間性を疑うか情報不足甚だしい医師と考えた方が良いと思います。

 

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