犬だって人並みだワン

 痴呆症&孤独不安症・・・米で治療薬を認可!


【ワシントン5日 瀬川至朗】

 米食品医薬品局(FDA)は5日、老化に伴って起きやすくなる犬の認識不全症候群(CDS)に対する治療薬と、犬の孤独不安症の治療薬の発売を認可した。犬の情緒障害や“老人性痴呆”の治療薬が認可されたのは米国では初めて。カリフォルニア大ロサンゼルス校では同日、犬と猫のがん治療を目的とした放射線治療施設をオープンしており「家族の一員」であるペツトの病気治療は限りなく人間並みに近づいている。

 FDAによると、CDSは人間のアルツハイマー型痴呆に似た症状で、認識障害から方向感覚を喪失したり、行動力の減退や睡眠障害、排せつ異常などを招く。この治療薬にはファイザー・アニマル・へルス社のアニプリルという錠剤が認可された。人間のパーキンソン病治療に開発された薬だが、実験ではCDSになった犬の約70%に症状改善をもたらした。

 また、犬の孤独不安症は、日ごろ、可愛がっている飼い主や家族が旅行などに出かけ、1匹だけ取り残された犬に現れがちな症状で、過度の不安から、ほえ立てたり、つばを垂れ流したり、破壊行動に走るなどの行動障害を起こす。

 治療薬として認可されたのはノバルティス・アニマル・へルス社のクロミカームと呼ばれる錠剤で、肉の風味がする。人間用の抗うつ剤から開発された。カリフォルニア大ロサンゼルス校に開設された犬猫の放射線治療施設は、人間用の装置を新型に取り換えたときの旧型機を再利用している。同大は「犬や猫の死因のトツプはがん死だ。今後、さらに長生きするようになると、ペットの発がんリスクがますます高まる」と予測し、抗がん剤による化学療法や手術のほか、放射線治療が不可欠になってくると指摘している。 

(参考文献:平成11年1月6日 毎日新聞・夕刊)

 

私の感想

 犬の死因のトップはフィラリアと思っておりましたが、「がん」とは意外ですね。

 それにしても日本では“ヒト”の抗アルツハイマー薬さえ承認されていないのに、アメリカでは犬の薬も承認され、日本人は“アメリカの犬”以下なんでしょうか??

 犬にも判断能力の低下があることは実感しておりましたが、正式な病名=認識不全症候群(CDS)があることは知りませんでした。以前Q&Aコーナーで「犬の痴呆症については、私は知りません」と回答しております(QA16)が、本日ようやくその解答を知ることができました。

 

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