細やかな気配りをしたよい付き合いを:いつもよく話せる人が20人以上いるか!
少しでも脳の衰えを防ぐためには、積極的に頭を使うことが必要です。しかしその場合、ただ漫然と頭を使うのでは、あまり頭の刺激とはなりません。例えば、テレビのドラマを見るとき、ただ筋を追うだけでなく、内容や感想、批評などを自分で考え、まとめて表現すれば、頭を使い脳の活性化に役立つことになります。
短歌や俳句は、自分で見たこと感じたことを適切に短い言葉で表現しますので、上手に頭を使っていることになります。頭を使うという意味では、将棋や碁も脳の活性化に役立ちます。
ぼけの予防には、脳の神経細胞を刺激し活性を与えておくことが大切です。そのためには、日頃から何事も考え、まとめて表現する習慣を身につけると良いでしょう。例えば、一日の出来事と感想をまとめて表現した日記を毎日書く、知人に手紙で近況を知らせる、読書の感想を書くなどは、身近なぼけ予防の方法の一つです。
8条:細やかな気配りをしたよい付き合いを
相手に対しこまやかなやさしい気配りをして、情緒的な信頼と平和な人間関係をもつことは、安心・安住の生き方に、もっとも必要とされるものです。反対に、自分本位で一方的、頑固で偏屈な態度で人に接することは、支配と服従のような対立的関係を生じ、極端な場合、独善や孤独、閉じこもりを引き起こすこともあります。
不安や不満、不信も増え、柔らかな人間関係を失うことにもなります。こうした心の困惑や混乱は、生き生きとした自主的な生き方を失わせ、知的な人柄や活動の減弱、人格の解体や痴呆の進行をもたらすこともあります。
生きる頼りのよりどころ、特に生きがいの対象となる人との付き合いは、好ましい人間性をはぐくみ、自由に知的能力を発揮し、ぼけに対抗する精神活動を維持することにつながります。「まわりに、いつもよく話せる人が20人以上いるか」、自分の人間関係を振り返ってみて下さい。
注釈:この10カ条は、痴呆医学研究に造詣の深い専門家によって策定され、(財)ぼけ予防協会が提唱しているものです。次回の掲載は10月6日の予定です。
私の感想
有名な「ぼけ予防10カ条」の解説が毎日新聞で連載されております。
今回が4回目ですから、次回の10月6日が最終になると思われます。この7条と8条は抽象的な表現が多く、その有効性・実施方法に関しては多くの意見・異論が寄せられるものであります(ですから「こともあります」という表現にもなっているのです)。
私はこの7条と8条は、「ぼけ予防」という意味合いよりも「いきいきとした人生」の基本として大切に感じております。
それにしても、「まわりに、いつもよく話せる人が20人以上いるか」は厳しい目標ですね。親しい友人を20人も持っている方というのは極めて稀ではないでしょうか。かえって疲れてストレスになりそうに思いますが・・・。