Mさん(33歳)の実母がぼけ、「ここは私の家じゃない」と暴れた。家じゅう見せて回っても、登記書類を見せても治まらない。経験者にコツを聞いたMさんらが、母親をいつもにこにこさせておくよう、敬語を欠かさず、ちやほやと一家の中心にすえて暮らすと、老母は痴呆からすっかり回復した。
シェークスピアの「リア王」は、老いたリア王が、誠実だがおせじを言えない三女コーディリアを退け、「おとうさまは太陽」と追従する長女・次女を愛して悲劇が始まる。痴呆老人のみごとな描写と老人専門家らの評価だ。老人が耳に快い褒め言葉を期待し始めたら、この長女・次女のように、大げさでも照れずに提供するのが「いつもニコニコ」の大切なコツの1つという。
「敬語を欠かさず、ちやほやと一家の中心にすえて暮らす」というコツも面白い試みですね。